絶対話せる!英会話

セメスター前半を振り返って。(Part 2)

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(つづきです。)

<AFRICAN AMERICAN LITERATURE>

今日はクイズだった。この授業のクイズと試験は全てインクラスエッセイ。教授の求めるレベルは高く、なかなかいつも大変である。Midterm examは、1時間半の中でエッセイ4つ書かされた。そのうち2つはきちんとイントロダクション、本文、結論を含めたエッセイを書くことが要求された。テストの2日前にテーマは渡されたのだが、そのテーマは決して簡単ではなかった。返された結果は86点。クラスメート7人の中では、いい方だったらしい。しかし最初のテーマに対しては76点という情けない点数。教授としては前もって問題を渡したのだから、当日皆が完璧なエッセイを書き上げることを期待していたらしい。

しかしいくら2日前にテーマをもらったとは言え、他の科目との調整もあるし、私の場合、火曜日の昼は試験勉強で夜は授業、水曜日は1日授業で夜は仕事なので、2日前ではエッセイを考えるための十分な時間が取れなかった。しかしこのことに大いに反省し、次回のファイナルに向けては、日頃から教授が求めているもの、問題にしそうなことを考えておく必要があることがわかった。それぞれの作品の内容、時代的背景、その作品が書かれた背景にはどのような要因があったか、その作品がその時代に与えた意味、そしてその反応は?このなどと普段から考えておかないといけないようだ。

今日は最初のペーパーの最終バージョンが返却された。こちらは96点。3回書き直しさせられた結果だ。2回目の段階で88点だったのだが、どうにか96点もらうことができた。この一連の書き直し作業で、書くときに何を気をつけないといけないか、ということが大分分かってきたような気がしている。例えば日本人はあいまいな表現が多くてもほぼ単一民族であり、単一文化をシェアしている土壌があるので、言葉が足りなくても理解し合うことができるが、ここアメリカでは共通の文化など存在していないと考えていなければいけない。そのため自分としては理解できることであっても、常に「知らない人に知らないことを説明する」という姿勢でエッセイは書かなければならない。

今回、こういう部分を徹底的に考えさせられ、書き直しをさせられたおかげで、アメリカ人(その他の国の人も含む)が理解できない部分はどこか、それを理解させるためにはどこまで書けばいいのか、ということが感覚的に分かってきた。ここまで徹底的に文章を書き直させられたのは、初めてだ。English 1A、English 1Bではエッセイの書き方、人を説得する際にはどのような根拠が必要でどのように書けばいいか、ということを重点的に教わってきた。つまりテクニック的なことを学んだわけである。しかし今回のこの授業のエッセイでは更にもう一段上のことを求められる。文学作品を読んだとき、その作者の文章の裏側の意味やその文章が暗示していることは何かを理解し、それらを踏まえた上で、自分の意見を説得力のある自分なりの文章にしてエッセイを仕上げる、というところまで、この授業では要求されている。それにしてもそのレベルに近づくため、ここまで徹底的に私の文章を直していただけるのは本当にありがたい。

そして文章の書き方や読み方のみならず、この授業では人種にまつわる様々なことも学んでいる。人種の違いによる文化、人種差別による人格形成の違い、今でもアメリカが抱えている人種問題、そしてこれらによる社会問題などもいろいろと考えさせられる。クラスメートの大部分と教授が黒人であることももちろん授業中のディスカッションに影響している。このクラスは今までアメリカで取った授業の中で、私にとっていろいろな意味で一番のクラスになるだろうと思っている。一瞬の直感でこの授業を取ることに決めてよかったと本当に思っている。英語の授業をもう1科目取ることを私に課した大学にも感謝してしまう。

そのほかにもこの授業で得られたものは多い。なぜならこの授業はディスカッションが中心。皆が意見を言うことを求められ、どうしてそう思うかを説明しないとならない。繰り返し発言しているうちに、どのように意見を言うべきか、どうしてそう思ったのかその自分なりの理由を考える癖がついた。文化が違う人に、私が言っていること、私が感じることを理解してもらうには何が必要かを常に考えるようになった。ペーパーの書き直しと同様、こういうことには訓練が必要だ。いい練習の場が持てたことに、とても喜んでいる。このクラスでの経験はとても思い出深いものになるだろう。

今セメスターは私にとってコミカレ最後の学期である。成績としては前学期までのレベルを保てていないのだが、勉強と仕事の両立としてはまずまず上手くやってきていると思っている。合格通知も届いて、本当にこのコミカレとこの町を去るのだな、と実感がしてきた。私はアメリカに来て以来、この土地しか知らないのだ。気がついたら、あと一月少しで授業は全て終わってしまう。あと1ヶ月半後には引っ越し先を探すことになるのだろう。
残りはあと少しだ。最後の学期なので、心残りのないように毎日過ごしていきたいと思う。

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