絶対話せる!英会話

一体どこが違うのだろう。

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Epidemiologyの授業は毎週火曜日にクイズがある。前の週に習ったことのクイズとなるわけなのだが、どんなに勉強しても、いつもうっかり引っかかってしまったり、細かいところを覚えていなかったり、文章の意味を取り違えたりして、必ず一問間違ってしまう。5回クイズがあり、それぞれ5点満点。そのうち4回分が最終成績の20%となる。つまり一問間違うごとに最終成績から一点ずつ引かれていく。

勉強しているのに、いつも4問しか合っていない(平均点もだいたい同じくらい)。ファイナルでも似た体験をしそうで恐い。全体の成績を82%取れば、Aマイナスになると教授は今週クラスのウェブサイトで発表していたが、それがとれるかどうかはかなり怪しい。

教授が言ったとおり、このクラスは、天才を除いて、一般の人は相当努力しないとダメなようである。何せ週に3日3時間、毎回毎回新しいことを教わるので、詰め込むにも限界がある。私の頭は毎日飽和状態。しかも内容が全て似ているので、頭の中がいつまで経ってもすっきりしない。こんがらがるとは、まさにこういう状態。

理解するだけでやっとなのに、引っかかるようなMultiple Questions。教授は「ロジカルな考え方をすれば分かるはずだ。」とは言うものの、私ってそういう脳の働きが人一倍鈍い。言葉が違うと、その微妙なニュアンスも分からなくなるし、理解するのがやっとの私には、深いところまでの意味なんて、まるで分かってやしない。元々日本語でも読解力のない私。現代国語の4択問題なんて、正解する方が珍しい。そんな私が、自分の頭の働き以上の内容を、引っ掛けられるような、考えさせられるようなMultiple Questionsの中で正解を導き出すのはとても難しい。しかも英語だとうっかり単語一つを見逃してしまうようなそそっかしさ。(←意味が変わってしまうことがあるので、相当まずい。)

テキストを読んでいても、図がないとまるで理解できない。私って本当にvisual learnerなんだなぁ、と実感。とにかく、これだけのものをさっさと理解する能力がない、ロジカルな思考パターンができない、もともとの言語読解力がない(日本語でも)、そそっかしく勘違いをする、英語の文章の意味が分からないと、ないないづくしで、自分の頭の悪さを嘆く日々が続いている。理解できないことはないのだが、細かいところまでとなると、私は元々呑み込みが遅いので、人一倍時間が必要なのだ。しかも英語だと更に。しかし6週間の集中授業は、毎日毎日容赦なく、どんどんと進んで行ってしまう。

教授は、Undergraduateの学生は、このクラスでは相当成績が悪いこともあると脅す。Graduateの学生も、成績が少し下がるかも、と言う。ただでさえMultiple Questionsではいつもいい点が取れない私。(読解力と英語力とそそっかしさが問題。)それなのに、このクラスのMultiple Questionsは、今までの他のクラスよりも更に難しい。今から成績が相当心配。アメリカ人でさえ引っかかるような問題、私は簡単に引っかかりそうである。どうしてこんなに英語が分からないのか、どうしてこんなに理解力がないのか、読解力がないのか、時々自分は世界で一番バカなのではないかと思ってしまう。

小さい頃から成績は悪くはなかったが、しかしできる人に囲まれると本当に自分の頭の悪さ加減に気づかされる。(クラスメートにはお医者さんも居るし、Pre MedやBiochemistryの学生も。明らかに彼らは、私とは頭の出来が違う。情報を1回で理解できる人と、3回聞いてやっと理解できる人との差、と言えば分かりやすいだろうか。)努力でどうにかなると自分には言い聞かせるものの、呑み込みが遅いというのは、こういう短期授業の時には致命的な欠陥である。

私は高校生の頃から、数学や物理が苦手だったし、物事を論理的に考えるのが苦手だった。そういう能力って、努力しても手には入らないと、実は思っている。ある程度努力すれば、近づくことはできるだろうが、数学的な閃きなどはもうその人の才能の分野だと思う。かと言って、別に自分の脳の働きに嘆いていて何もしていないというわけではないのだが、客観的に自分の出来がよくないな、とは最近特に毎日感じている。外の世界を知らないときは、自分が大きく見えるだろうが、外の世界に入ると自分の小ささがとてもよく分かるということを、多くの人は経験すると思う。私の場合、元々自分はそれほど大したことないということは、子供の頃から分かっていたので、別にそのことで特にへこむということはないのだが、それでも客観的に見て確かにそのとおりであるということがあらためて分かるというのも、なかなか悲しい現実である。ま、自分の足りなさを知っているからこそ、人よりも努力しないとならないということを実感しているのも確かなのだが。

しかし、これから大学院に行こうと思っているのだが、大学院に入ってこんな頭の悪さでやっていけるのだろうか、と時々真剣に考えてしまう。明らかにTAたちよりも私の方が劣っているし、英語だと日本語よりも理解力が下がる。

ま、それは今考えていても仕方がないので、とりあえずこの目の前にあるものを、どうにかやっつけないと。このEpidemiologyの授業のおかげで、ベトナムの歴史の授業の方は、全く何もしない日々が続いている。来週ファイナルなのだが、どうなることやら。

しかしこういう風にいろいろ考えても、最終的にはできない者はできないなりに頑張ろうとは思っている。
いつかは亀が兎に追いつくことを夢見て。

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