さて前回「this time」と一緒に出て来た
「next time」に今日は注目です。
「next time」って、結構会話で使います。
そして「the next time」と「next time」では
少し使われ方が違います。
さて、こんな状況をイメージしてください。
◆ あなたは友人とランチを食べています。
アメリカのレストランでは、大抵の場合、
食べ終わると、サーバーがチェックを
テーブルに持って来てくれます。
あなたが「あ、払うわよ。」と言ったところ、
友人が「いいわよ、今回は。今日は私のおごり。」
と言いました。で、あなたは今回は
素直におごられることにしました。
そしてこう言いました。
「ありがとう。でも次回は私におごらせてね。」
★ Thank you. But let me treat you next time.
★ Thank you. But Next time, I’ll pay. (=I’ll pay next time.)
「the」がつかないとどういう意味になるかと言いますと、
いつかはまだ決まっていませんが、
「次に、今度」ということを言い表します。
で、一方で「the」がつくときもあります。
「the」を付けますと、そのいつかが特定されます。
「次に~するとき」という意味になります。
つまり、「the next time」と聞いた場合、
いつのことなのか特定する言葉を、
ネイティブスピーカーは期待します。
ちょうどいい例を見つけましたので、シェアします。
◆ 授業の後、あなた(先生)のところへ
生徒が質問に来ました。あなたは
「それは次回にやります。」と答えました。
☆ We’ll cover that next time.
「We’ll cover that」は、
私たちはそれを取り上げるという意味で、
「次回にそれを取り上げる」ということです。
では、next timeの前に「the」を入れてみると、
どうなるでしょうか。
すると今度は、
「We’ll cover that “the “next time」 で、
文は終われません。そうすると、
この文がおかしくなってしまいます。
この場合、以下の文なら成り立ちます。
★ We’ll cover this the next time we meet.
この「the next time」というのは、
実は接続詞なのですね。ですので、
「the next time」の後ろには、SVと文章が続きます。
「the」 が入った場合、ネイティブスピーカーは、
「the」 で特定される「次の機会」がいつなのか、
SVで言い表される追加的な情報を待ちます。
というわけで、以下の文は使われ方が異なるのでした。
(1) Thank you. But let me treat you next time.
(2) We’ll cover that the next time we meet.
あと、実は上の(2)つ目の使い方では、
the が入らない場合も普通にあります。
段々とこんがらがってきたと思いますので、整理します。
上の (1) の文では、「next time」は
副詞として使われています。
一方で (2) の文での 「the next time」は
接続詞として使われていて後ろに文章(SV)が続き、
そのSVの内容で次のときがいつなのかを特定します。
しかし、「the」が付かないnext timeも
また接続詞として使われ、その場合後ろに文章が続くのです。
(1) 副詞として、next time
(2) 接続詞として (the) next time
ということになります。意味としては、
(1) 次回、今度
(2) 次に~するとき
になります。
◆「time」のいろいろな使い方は、以下のページでどうぞ。
[1] 「The time」と「Time」の違い。
[2] ニュアンスの違う時刻の聞き方。
[3] 「今回は違うのよ。」
[4] 「next time」と「the next time」。( ↑ この記事です。)
[5] 「every time」の2つの意味。
[6] 皇太子も時間切れ。
[7] 数えられる「時間」。
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