絶対話せる!英会話

ペーパーの信憑性。

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今はヒストリーの授業から帰って来たところ。先週のテストは97点だったので、とりあえずほっ。今日は私立大学のアプリケーションエッセイとヒストリーのペーパーを仕上げた。

歴史のペーパーに費やした時間は丸1日。読書、Criticismを読み、構想練り、ペーパー書き、手直しでちょうど1日。2年前に書いた初めての経済のペーパーは(最初の学期)、たった3ページだったにも関わらず丸々1週間かかった。今は5ページが1日か。大分進歩したものである。何せ今まで恐らく100以上のエッセイは書いているだろうから、当たり前と言えば当たり前である。しかしねぇ…、書くのは確かに早くなったのだが、実は書き方に慣れたという方が正しいのかもしれない。

今回のお題は、Shakespeareがどういう風にAnti-Semitismについて言おうとしているか、どのようにユダヤ人に対する憎しみや偏見を描いているか、というもの。それほど頭をひねるトピックではない。

アメリカに来てから初めてアメリカ式ペーパーの書き方を教わったのだが、それはまるで日本の文章の書き方とは違う。アメリカのペーパーは簡単に言うと、次のようになる。まずIntroductionでThesis Statementを書き、それをサポートするEvidenceを見つけ、例を示し(大抵権威ある人が書いた意見や集めたデータを持ってくる)、自分の主張は正しいということを示す。そして結論部分では更に自分のThesis statementが正しいことを確認させる。

今まで書いたペーパーは英語、歴史、経済、宗教、社会学などであり、自分の主張が万人から見て客観的に正しいか正しくないか、また現実的にあり得るかどうか、はあまり問題にならない科目が多かった。自分の主張が教授を納得させられるかが採点の基準だったように思う。時々自分で書いていて、「しつこいなー私、ここまで自分の意見の正当性を述べるか」と思うのだが、今まで書いたエッセイの95%はAをもらっているので、これでいいらしい。マイワールド的な主張をしようが、主張とサポート例と結論がつながっていればいいのかもしれない。

しかし権威ある教授や、有名な雑誌記事や、データがいつも正しいとは限らない。だが、それらは自分の主張の裏づけ証拠となるのだ。何だかTVで見るアメリカの裁判みたいだが、過去の例が次の主張の裏づけとなる。しかーし、データは一番信用できない代物だ。先学期Statisticsの授業を取って思った。データはどうにでも作れるものだ。自分が一番欲しい値のデータ結果が出るように多少の工夫はできる。元データを公表していない限り、そしてそれがきちんとしたデータ集めによらない限り、確実なデータとは言えないだろう。しかしペーパー書きのために、なかなか元データまで調べられない。となると、確実そうな有名どころの新聞や大学データに頼らざるを得ない。そうしてそういうものを集めて、自分のペーパーの証拠とするのだ。

いつも拝読させていただいているjunquitoさんのブログでも、リサーチの「バイアス」と「捏造」 という記事でここら辺のことに触れていらっしゃいます。
http://plaza.rakuten.co.jp/junquito55

ま、自分の主張を正しいと説得させるために書いているペーパーなので、似たような意見は取り入れさせてもらうわけなのだが、時々、こういったお決まりな書き方が機械的な作業になってくる。そして段々組み立て作業をしているようで飽きてくる。全然クリエイティブなライティングでないように思えるからだ。たまにもっと自由に書きたくもなる。基本の書き方を知っているのだから、その上で遊び心を出したいのだが、教授に書き方を知らないと思われて減点されてもつまらない。

うーん、仕方ない。学校を卒業してから、文章は自由に書くことにするか。

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