絶対話せる!英会話

分からない英語。

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さて今日は朝African American Literatureの授業があった。私が少し送れて(1分ほど)教室に着いたところ、教授以外誰もいなくて驚いた。「どうしたんだろう、私の生徒達は?」と笑っていた。しばらくして次々に生徒がやって来て、合計7人が揃った。


今日からはZora Neale Hurstonの“Their Eyes Were Watching God”に入った。またしても私は3分の2ほどしか読んでいなかった。しかしそこまで読んでも意味が今ひとつ分かっていなかったのだ。所詮私の英語読解力なんてそんなもの。前半を教授が丁寧に説明してくれたおかげで、「あぁ、そういうことを言っていたのか。」と初めて分かる。読んでも分からないなんて、何だか本当に情けない。AnthropologyやSociologyやHistoryの教科書が日本語と同様の感覚で読めるようになったので、自分も英語が大分分かるようになったのかな、なんて時々は思ったりもするものだが、文学作品を読むと、自分の英語読解力がどれほどないか、いつも思い知らされる。


日本語ではこんなことはないのに、と思ったのだが、日本語でも時々読んでも意味が分からないことがあったことに気付く。これってひょっとして言語能力ではなくて、ただ単に読解力がないということか。振り返れば、私は高校時代現代国語の成績がとても悪かった。この文に近い意味の文章を選びなさい、という問題では、なぜかいつも間違っていた。どれも自分の考えにあてはまらないことが多かったのだ。しかしその昔、遠藤周作がとある国立大学の入試問題に自分の文章が使われて、作者の意図を問う問題で、自分の意見とは違う答えが正解とされていたそうだ。そしてその大学にコンタクトを取ったのだが、返事が戻ってこなかったと言っていたことがある。ま、こう言って自分を慰めても何もならないけれど。


今日はディスカッションがやけに後ろの席でヒートアップしてしまい、途中で何を言っているのか分からなくなってしまった。時々黒人英語とスラングで、話がつかめなくなってしまうことがある。教授が「kbt、何を言っているか分かる?」と聞いてくれたので、「いいえ。」と答えたところ、「今日は彼らは英語ではない言葉をしゃべっているんだよ。ほら後ろの二人、kbtが分からなくなっているから、英語で説明してあげなさい。」と彼女達に説明させてくれた。いや、もちろん彼女達が話していたのは最初から英語である。早口の黒人英語にはついていけないのだ。そしてスラングだらけになってしまうと、意味がわからない。彼女達がゆっくりと話していたことを説明してくれたので、何を言っていたのかがやっと分かった。すみませんねぇ、本当に。


そう言えば、“Their Eyes Were Watching God”の中の会話部分も不思議な語があり、勝手に想像して読んだ。少し読んだところで、ThがDで書かれていることが分かった。これは簡単。文章からでも分かる。That がDat、TheがDe、WithがWidになっているのだ。次に分からなかったのはOle、これはOldのこと。そのほかにはcatchがketchになり、littleがlilになっている。ここら辺は読んでいくうちに自分で分かったのだが、どうしても分からなかったのは、g’wan。何だこれ?視覚的にwに引っ張られてしまったのが、分からなかった原因だった。これは教授に聞いて初めて分かった。go onだったのだ。あぁ、と深い納得。ついでにクラスメートも「そうか、外国人はこういうのが分からないのか。」と同様に「おぉ。」と納得していたようだ。


この文章たち、どうにか慣れたが、やはり何となく分かりづらい。例えば「You look like your own daughter.」と書かれるべき文章が、「You looks like youse yo’ own daughter.」という文章になっている。これは一例に過ぎないが、会話文は全てこんな調子。きっと先日の講演会で学んだように、これが西アフリカの言語能力に無理やり英語をあてはめた結果の英語で、代々受け継がれ当時(1930年代)のAfrican Americanの英語だったのだろうな、と想像する。


教授の説明のおかげでやっとこのストーリーが何を言っているのかが理解できた。本当に私って英語が全く分かっていないのでは…と反省モードに入ったそのとき、クラスメートの一人がJean Toomerの“Cane”が何を言いたいのかよくまだ分からない、と教授に伝えていた。今日はCaneの第一次ペーパーの提出日だったのだ。私も同様によく分かっていないのだが、どうにかペーパーを昨晩書いた。教授は「あんなに授業中話したのに、まだよく見えてこない?もう少しディスカッションの内容を考えてごらん。」と彼女に言っていた。少し安心した、ネイティブでも分からなかったのか。理解に苦しんでいるのは私だけではなかったようだ。安心してはいけないのはよくわかっているが、それでも少し救われた気分になった。


あぁ、こんな読解力のない私でも、こういった小説を堪能できる日がいつかは来るのだろうか。本当にどうして読んでも意味が分からないということが起きるのだろう。言葉の意味、言い回し、時代背景、文化の違い、これらをある程度は理解しないと、書かれていることを十分に楽しむということは難しそうだ。それでも本を読むことが好きなことだけが、今のところの唯一の救いといったところか。


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