絶対話せる!英会話

ペーパーを書いて学んだこと。

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昨晩は4時までペーパーを書いていたので、今日はとても眠かった。なので午後4時には眠りについてしまった。ちょっと昼寝をしようと思ったら、起きたら午後11時だった。寝すぎだな、どう考えても。

ま、どうにかペーパーも提出し終わり、その前にはMidtermでエッセイ3つを書いたので、この1週間はとにかく書き物に追われていた。そのため1週間ほとんど部屋にこもりっきり。そのおかげで何だか肥えてしまったのは気のせいではないと思う。ま、とにかく気合を入れれば、まだこれくらい一気に書くこともできるのだなということが分かってよかった。短い期間でエッセイを書くことに、少し不安がなくなったと思う。少し自信がついた。

さて、目が覚めたところ、Obamaが大統領に決定したようだ。保険などのシステムがどのように変わっていくか、今後注目していこうと思っている。

今朝仕上げたペーパーはCommunity Health という科目のペーパーであり、メキシコの健康保険システムについても少し触れた。ペーパーは、とある国を選び、その国の健康問題を一つとりあげ、それについてDescriptive Paperを書くというものだった。授業はラテンアメリカに特化したものなので、私は隣の国メキシコを選んだ。メキシコは、HDI(Human Development Index)が高いとされている国の中で、Maternal mortalityとInfant mortality rate がとても高い。それはなぜかと言うと、メキシコではIndigenous People(マヤ人)が軽んじられているからである。メキシコにはラテンアメリカで最大数のIndigenous Peopleがいて、メキシコの人口の12%を占める。彼らのほとんどは南の州のいくつかに住み、かなり僻地に固まって住んでいる。そのためいざとなっても病院へ行くことができない場合が多いのだ。

病院がないということで、一番弱者となるのは、妊婦や赤ん坊、子供たちである。特に出産時には異常な事態はいつでも起こりうるが、彼らのコミュニティには医療を受けられる施設など存在しない。そのため出産は大抵の場合、地元の助産婦が手伝うことになる。しかしこの助産婦たちは実は資格も何もない。Indigenous Peopleの人は、学校へ行ったこともない人も存在するし、学校へ行ったとしても小学校レベルの人が多い。しかもそういうコミュニティでは、男尊女卑もはびこる。旦那による暴力もよくある話であり、例え妊婦に多少の異常が認められたとしても、病院代のことを考えるとすぐには何の処置もしないことがよくあるのだ。

しかも突然病院へ行こうと決めたとしても、ほとんどの人は交通手段を持っていない。田舎には病院もないどころか、町にいくためへの道も舗装されていないことが多い。どうにか病院へたどり着いたとしても、その病院へたどりつくまでに5時間かかってしまうなんていうこともざららしい。そしてそのたどり着いた病院で充分な設備がなかったとしたら、また別の病院へ行くことになる。出産時は緊急の合併症や出血、高血圧などが起こる。病院へ行くことに決めるまでに時間がかかる、病院へたどり着くのにも時間がかかる、そして実際に治療を受けるまでにも時間がかかる、ということでIndigenous peopleの妊婦の死亡率は、他の地域と比較すると倍になってしまっている。

何で彼らがすぐに病院へ行かないかと言うと、理由の一つには保険を持っていないからだ。長い間メキシコの保険は、アメリカと同様に雇用によるもの(IMSS)が、ほとんどだった。そのため人口の半分近くの人には健康保険がなかった。そのため1979年に政府が貧しい人を救うために新しい保険(IMSS-Solidaridad)を作ったのだが、80年代90年代に地方(州)にその保険システムを任せることにしてしまったのだ。その結果、その保険は州のシステムに取り込まれることにより、州によってかなり保険システムが異なることとなった。そのため元々ロクな道もない田舎に住むコミュニティの存在は、州によっては無視されることとなり、未だに田舎に住む妊婦と子供の死亡率が異常に高いのである。

以下はメキシコの健康関連を担当している省庁が発行している小冊子からの抜粋(La Mortalidada Infantil en Mexico 2000)。Infant Mortality Rateの比較である。(1000人あたりの死亡人数) 上の5つの州の死亡率が異常に高い。そしてこの5つの州は、Indigenous Peopleが多く住む地域なのだ。下の3つは死亡率が最も少ない州である。

Guerrero 43.82
Puebla 42.43
Chiapas 38.63
Tlaxcala 38.50
Oaxaca 34.70

Nuevo Leon 19.59
Sinaloa 21.86
Sonora 22.31

この冊子には、緊急時の交通手段のなさ、緊急時のクスリと治療のavailability、メディカルパーソナルのトレーニングの不備、サービスへのアクセスなどが問題点としてあげられているのだが、実はまだ他にも問題がある。それは全人口の63%の人が中絶について全く知らないということだ。そういうことがあるということは知っているとは思うのだが、この資料によるとこれだけの割合の人が、中絶について何も知らないという。メキシコでは中絶が合法な州はたった3つしかない。それ以外の州で中絶をしようとしたら、非合法に行うしかないのが現実らしい。そのため中絶に伴う感染症でなくなる人も多い。

2004年、メキシコでは1,242 maternal death が報告され、
366 = maternal hypertension
317 = hemorrhage
43 = puerperal sepsis
88 = abortionに伴う、感染症
219 = 妊娠に伴う合併症
となっている。この88という数字がどこの州から報告されたのかは分からないが、31州あるうちの3州からだけ報告されたとは思えないし、冊子でもこの中絶に関連した死が問題であるといっているので、恐らく非合法に処置をしたものが含まれると思われる。非合法に中絶をするということは、きちんとした基準がないということであり、それがこれだけの死亡数につながっているのだと思う。

保険がないことにより、貧しい人はより病院へ行きづらくなっていたのだが、それでも何度かは政府による介入がされた。Programa de Ampliacion de Cobertura(PAC)やPrograma de Educacion, Salud y Alimentacion(PROGRESA)などで基本的な処置や手当ては受けられるようにはなっていた。しかし全ての治療がカバーされていたわけではない。

しかし2000年、Fox大統領が誕生したとき、保険システムとヘルスケア全体が見直されることになった。そして基本的に全員に保険を保障するべき、地域の格差をなくすべきという考えの元、National Health Program for 2001-2006が提案された。新しい保険システム(Seguro Popular)が採択され、2004年から2010年まで施行されている。これは保険に加入している人としていない人の差と、州による格差をなくそうということで作られた保険である。

そして特に妊婦と赤ん坊の死亡率を減らすことに特化しているArranque Parejo en la Vida (An Equal Start to Life) が政府と地元の協力(またはNGOs)などにより導入された。貧しい地元と州政府または病院との橋渡し役ができたということで評価がされている。しかしこのシステムは地元の協力がボランティアに頼っているため、まだまだ完全に協力体制がうまく行っているというわけではない。しかし州により政府へ死亡率の報告がされ、その死亡率が高いところは、何らかの対応がされることになった。

それにしてもいろいろと記事を読むにつれ、相当Indigenous の人たちは虐げられているようだ。そして彼らは実は言葉も違う地域も多い。スペイン語を話さない人が結構いるのだ。Indigenous peopleでない人たちから、彼らに対する偏見は相当強いらしい。私の知り合いによると、スペイン人が持ち込んだイベリア文化によって、メキシコ人の間では階級意識が未だに異常に強いという。確かにラテンアメリカの歴史(しかもcolonial hisotyr)を勉強したときに、スペイン人の徹底的な人種のランク付けには驚いた。スペイン人の血が何%入っているかによって、それぞれの階級の呼び方も違っていたのだ。それにしてもそんな悪しき文化が未だに根付いているとは…。

こういう一般人の間にはびこっている人種差別、偏見を考えると、ヘルスケアシステムの見直しは、これからも問題は山積みだろうと思う。(ま、それはアメリカも同じこと。)しかしアメリカはGDPの16%をヘルスケアにあてているが、メキシコは実は3%しか使っておらず、この割合も同程度のGDPがある国としては低い。

専門記事をいくつも読んだ結果、結局のところ、メキシコのヘルスケアの問題は、貧富の差がそのまま現れていることだと思った。Human Development Report 2007/2008を見たところ(United Nations Development Programme:UNDPが発行)、全人口の上位10%の人が39.4%支出をしているのに対し、下位10%の人が1.6%しかお金を使っていない。メキシコは人口が104,959,594なので、1000万人以上の人が国全体の支出の1.6%しかお金を使えていないことになる。これは相当貧しい生活だと思う。1日2ドル以下で生活している人の割合もHDIの高い国の中では高く、14.6%、1,469万人の人が該当してしまう。

一方で実は公立学校は無料なので、教育が熱心な州にいれば(そして優秀なら)、大学までは無料で行くことができる。しかし地方のIndigenous communityでは子供は労働力として扱われる。教育が受けられなかった子供は、そのまま単純作業労働者となるしかない。現在給料が高い仕事というものは、どうしても高い教育を受けている必要がある。こうして一向に差は縮まらない。国の発展には、国同士の差が取り上げられるが、実は国内の差も発展途中に取り組まないと、こうして当たり前のような治療を受ける権利もないがしろにされてしまうことが多いのだな、と、ペーパーを書きながらあらためて思った。

そう考えると日本は健康保険システムに関しては、いい発展の仕方をしたな、と思う。何せアメリカ国内でも貧困率が高く、保険を持つことができない人がたくさんいるわけだから。日本や北欧の国のように治療を受けられるというのが、決して特権ではないということはありがたい。

こうやってペーパーを書かせるという宿題は、実は私は一番いい勉強法だと思う。何せ自分で調べないと何も書けないのだから。授業でただ聞いて知識を吸収するだけと違って、自分で知識を仕入れ、整理し、分かりやすいように紙に書く(実際はタイプだが)というのは、奥が深い勉強だと思う。今回も学術論文を30は目を通した。そのうちしっかり読んだのは10ほどだが、大分この分野に対する知識が深まったと思う。今回はスペイン語の資料を少し読まなければならなかったので(オンライン翻訳を利用したが)少し余分に時間がかかった。

それにしてもやはり言葉の壁は厚い。もし私が少しでもスペイン語を勉強していなければ、恐らくスペイン語の資料は利用しなかった。しかし何せその取り上げている国の言語がスペイン語なので、スペイン語でないと読めない資料もかなりあったのだ。そう考えると、ふと自分がもし英語で記事を読めなかったとしたら、私の世界は相当狭いものになっていたことが想像できる。それは今から思うと、ありえない世界だ。英語が読めなかったら、私の知りえる知識は本当に限られたものになっていただろう。今回スペイン語の資料に接して、スペイン語も読める程度にはなっていた方がいいと思ったくらいだ。なぜならそれだけで世界が広がるのだから。言語を知らないと言うことは、それだけ自分の世界を狭めることになる。語学はしないよりは勉強しておいた方がいいと言うのは本当である。

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