新学期は月曜日から。てっきり授業も月曜日からだと思っていたら、木曜日からだった。思いっきり勘違い。ま、休みが3日増えたので、よしとしよう。
ということで昨晩からはテキストの一つにあたるJoseph E. Stiglitzの「Making Globalization Work」を読んでいる。実は私、昨年この本を日本語で購入済みだった。(日本のAmazonで購入し、一時帰国した友人にアメリカまで運んでもらった)先日英語版も授業のため購入したのだが、日本語の方を読むことにした。その方が10倍以上早いのは間違いがない。 しかしまだ第3章を終えただけである。今までのところは、発展途上国を助けるためのコンセンサスであったWashington Consensusの概念が、全くその目的に沿った結果を生み出すことにつながらなかった。しかもそれどころか反対に、発展途上国の発展を妨げたという部分について読んでいるところである。
日本語で読んでいるせいかもしれないが、とても分かりやすい本だと思う。Amartya Senの本を読んだときにも思ったのだが(以前インドのケララ州のことを調べたときに、複数の方をパラパラと読んだ。)、こういうノーベル賞を取った人たちの本はとっつきにくい印象があるが、実はとても分かりやすく書かれていると思う。私はAmartya Senの"開発を考えるときには、個人の自由が奪われていないかどうか"に重きを置く考え方には大きくいつもうなずく。本が今手元にないので、詳しくは書けないのが残念。
Amartya Senはインド人。そのためこういう考え方をするのは、何となく理解ができるのだが、今読んでいる本「Making Globalization Work(日本語タイトル:世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す)」で、Stiglitzがの中では強烈にアメリカを非難しているのは、とても興味深い。それはアメリカ人であるStiglitzがアメリカの責任を追及しているからだ。逆にアメリカ人だからこそ、ここまで書けるのかもしれないということもあるとは思うが。まだまだ本は3分の1ほどしか読んでいないが、彼の本を読んでいると、私はなぜかすっきりすることに気が付いた。(私は相当アメリカ政府のやり方がキライらしいので。)
さ、続きを読むことにしよう。授業が始まる前までには、この一冊は少なくても読み終えておくことができるだろう。それにしても予定外に休みが3日増えて、何だか得をした気分だ。