今日は英語を使えるようになるには、
「あなたの頭の中の考えと、
英語を直接結びつけるのが大事」
という話をしたいと思います。
これは、「日本語でもなく英語でもなく、
あなたの頭の中にわき起こった感情や考え」 や
「イメージ」 と、「英語表現」を結びつける、という意味です。
ちょっと抽象的な言い回しですが、これを理解して、
英語の音読を続けると、英語を使えるようになる日が、
あなたにグッと近づいてきます。
単語を覚えるときにもそうすると、
日本語を通さなくても、
そのまま英語が出てくるようになります。
あなたの頭の中の考えと英語を直接結びつける。
「頭の中の考えと、英語を直接結びつける」練習をすると、
実際に使える英語表現が、あなたの身について行きます。
そのためには、知っておかないとならないこと、
をいくつかお話しようと思います。
今日はまずそのための心構えみたいなものを、
紹介したいと思います。
日本語と英語は、1対1で訳せない
まず一つ目は、「日本語と英語は、1対1で訳せない」
ということを理解しましょう。
よく英語を使えない人は、
「この日本語を英語では何と言いますか？」と、
短く日本文だけを伝えて英語訳を知りたがります。
でも多くの場合、その日本語を英語に直す場合、
それだけでは情報量が全然足りません。
「どんな人（どんな教育レベルで、どんな環境で育ったのか）が、
どういう状況（オフィスで、家で、知らない人に）で、
どういう風に、どんな感情でそれを伝えたいのか」、
これがわからないと、正確にニュアンスを伝える
英語訳なんて、普通は出てきません。
日本語でも同じですよね。人によって言葉遣い、
選ぶ言葉は違います。
状況や立場に応じて、話し方は変わってくるものです。
定番表現などで、すぐに訳せる場合もありますが、
でも大抵は、状況が違えば言葉遣いも違ってきます。
そんなわけで、英語と日本語は１：１で訳せると思う
考え自体を捨てましょう。
日本語をそのまま英語に直訳してはいけない
そして二つ目には、日本語をそのまま
英語に直訳しようとしてはいけない、ということ。
日本語には日本語独特の言い方があり、
英語には英語独特の表現があります。
なので、日本語をそのまま直訳したとしても、
不思議な英語ができあがってしまうだけです。
先日紹介した例（Vol.250）を取り上げてみましょう。
オフィスで電話に答えるとき、
そのかかってきた相手が不在の場合、日本語では、
「彼は今、席（seat）を外しています。」と言いますが、
英語では「机（desk）にいません。」となるのでしたね。
でも「この席にいません」という日本語を
そのまま直訳すると、英語では「？」となります。
（ま、よく考えてくれれば、意味はわかるでしょうが。
日本語でも「今机にいません」と聞けば、
察することができるのと同様程度には通じるでしょう。）
ですので英文を作るときには、日本語を直訳する
という考えを、今後は捨ててください。
英語と日本語は1対1ではない場合がほとんどなので、
日本語を作ってから英文に直すと
おかしな文章になってしまうことが多いのです。
そういう私も、アメリカで大学に行き始めた頃、
エッセイや論文を書くときには、
日本語で文章を書いてから、それを翻訳していました。
ですが、とあるとき、それをキッパリと止めました。
そういうやり方をしていると、かえって
おかしな英文を作ってしまうことに気が付いたからです。
日本語の文章が先にあると、どうしても日本語に
引っ張られてしまい、日本語をそのまま訳そうとしてしまいます。
そうすると、自分の本当に言いたいことが、
英語ではうまく伝えられないことに気付いたのでした。
で、たどりついた結論が、
日本語を仲介者として使っている限り、
英語はモノにできない、ということでした。
では、日本語からの直訳のクセをなくすためには、
一体どうすればいいのでしょう？
これに関しては、長くなってしまったので、
明日の配信でお話します。
今日は、英語を使えるようになるためには、
あなたの気持ちと、それに合った英語表現を
そのまま結びつけるのが大事、と理解してください。
そして、その間に日本語は要らない、ということも。
明日は具体的にどうすればいいのかについて
書いてみます。
続きはこちらです。
260. 英語を話せるようになるためには。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
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