おとといの記事 (Vol.296) では、
『must』 と 『have to』 の
違いについて書きました。
これについて更に質問が来たので、
今日はこれらの違いをもう少し掘り下げてみます。
これらの違いは、
話し手の気持ちが、
「それをすることがいいと確信している」
あるいは
「周りの状況からそうしないといけないと思っている」
によります。
どちらも義務を表しますが、その話し手が、
それをどう思っているかによって、ニュアンスが変わってきます。
つまりニュアンスを変える助動詞の選択が
変わって来るのです。
『must』 はですね、その発言をした人の
「個人的な事情や意思による【強い義務感】」を表します。
つまり話し手は、それを強く確信しているのですね。
なので『【You】 must ~.』 と言うと、
話し手が相手に対して、強く「あなたは
こうする義務があるのよ。」と伝えていることになります。
(違う意味もあります。それはこちら。)
ですから、一昨日の例のように、
『You must clean your room.』 と子供が親に言われたら、
親側からの強い義務、強制力を子供は感じ、
「やばい、片付けなきゃ。」という気持ちになるのでした。
同様に、自分を主語にして
『I must ~.』 と言うと、今度は自分自身へ
対しての強い義務や強制感を表します。
「そうすることがいい」 「そうしないといけない」
ということを、強く確信している表現になります。
『I must study.』 と言えば、
自分はそうしないといけないことを、固く信じているので、
何かやらざると得ない状況があって、
それをした方がいいと、その義務を、
自分自身で信じている感じ。
何か強い目的があって、そこへ向けて
「勉強するのが正しい、すべきだ」 という
決意や意思を感じます。きっと勉強するでしょう。^^
一方、 同様に、『have to』 も、
何かしないとならないことを表します。
でも『have to』 は、自分が固く信じているというよりも、
何やら周りの環境からそうないといけない場合に使われます。
同じ例で、『I have to study.』 なら、
何かしら「勉強しないとならないような事実」 があって、
そうしないといけないということです。理由は何でしょう。
いい大学へ行かないといけないという両親からのプレッシャーとか、
奨学金をもらうためとか。
この例では、同じように義務であっても、『have to』 は、
誰かにやらされてやる、あるいは仕方がないからやる、
みたいな響きになります。
なので『have to』 の方が、
『must』 よりも意味が弱くなるのでした。
これで少し、すっきりしましたでしょうか? ^^
この記事は、以下の(1) と (2) の記事からの続きです。
(1) 「しなきゃ」は、[must] or [have to]?
(2) Must-buy って何?
(3) 「must」 と 「have to」 の違い。(この記事です。)
(4) 言っても大丈夫な 「You must」表現。
★ 私の無料メール講座【使える英語学び塾】では、
こういう風によく使う単語や表現や、日本の多くの人が
すっきりと理解できていない文法、
似た単語の使い分けなどを解説しています。
ぜひこちらから登録してみてください。
★ この記事は、私の無料iPhone英会話アプリと同じ内容です。