絶対話せる!英会話

129. ニュアンスの違う時刻の聞き方。

この記事は3分で読めます

イギリスで突然知らない人に
Excuse me,
but do you have the time?
と聞かれた話を、昨日しました。

昔は携帯電話なんてない時代でしたから。
時計を持っていないと、
誰かに聞かないとならなかったわけです。

さて、「What time is it  (now) ?」と
Do you have the time?」は、
どちらも時刻を聞いているのですが、
少しだけ使われ方が違うと思います。

今日はその違いについて書いてみます。

私がイギリスで何回か聞かれたように、
突然知らない人に時刻を聞く場合は、
「Do you have the time?」が使われると思います。

昔は携帯電話がなかったので、その人が
時計を持っているかどうかわかりませんでした。
そういう持っているかどうかわからない人、
なおかつ見ず知らずの人に向かって、
いきなり「何時ですか?」と聞くのは、唐突すぎると思います。

私は、いつも「Do you have the time?」と聞かれていました。
この方が何となく、日本語感覚の
「何時だかお分かりになりますか?」
「時計を持っていますか?」に
近いニュアンスだと思います。

でもま、その人がちょうど腕時計を見ているときに
時刻を尋ねるのなら、
「What time is it?」でもいいと思います。

でも、今では多くの人が携帯電話を持っているので、
こういう質問されることは、ほとんどなくなりましたけれど。

129.time2

 

私は「What time is it?」 は、家の中でなぜか一番聞かれます。
それは我が家のネイティブキッドが、自分で時計を見ずに
「今、何時?」と私に聞いてくるからです。
私がPC スクリーンの前に、
よく座っているせいもあるのですが。^^;

そういうときに彼が言うのが、

★ What time is it?

で、私が「6時半だよ。7時になったら、宿題やるからね。」
と言うと、「OK.」と言って、またゲームを始めます。
で、しばらくすると、こう聞きます。

★ What time is it now?

そろそろゲームを止めて、
宿題をしないといけないかどうかを知りたいので、
今度は「今は何時?」と 「now」 をつけて聞いてきます。
この違い、面白いですよね。

こういう風に、さっき聞いたときから、
30分経ったのかどうか知りたいみたいなときに、
「now」はつきます。

 

先日、ドラマ「Monk」を見ていたら
似たような例が出てきました。
子供たちとキャンプにでかけたMonk。

子供の一人が山道で「お腹がすいたよ。」と言い、
他の子供も「僕も。」 と言い、 「お昼は何時なの?」 と聞きました。
で、引率している刑事はこう言います。
「正午くらいにしようと思っていたんだけれど。」

で、子供の一人が言いました。
「で、今は何時なわけ?」このときに言われたのが、

★ What time is it now?

で、刑事はこう言います。
「うーん、それはいい質問だ。」^^
そして杖を地面に突き立て、
「いいかい、これは日時計だ。」と言って、
子供たちから冷たいリアクションをもらいます。

ま、ストーリーはともかくとして、このときに子供が言った
「What time is it now?」 は、
正午くらいにお昼にしようと思っていたと言うことに対して、
「じゃ、今は何時なの?」という質問です。

つまり、「12時頃にお昼なのは、わかったけれど、
じゃ、一体今は何時なのよ?あとどれくらいなわけ?」
こういう気持ちで使われた「now」です。
「正午に対して、今は何時?」と比べているので、
「now」 が使われています。

先ほどの我が家のネイティブキッドと似たような例です。
「7時になった?宿題しないといけないんだよね。」
という気持ちでの「What time is it now?
「さっきは6時半だったけれど、今は何時?」
さっきの時刻に対して、時間の経過を聞いているのです。

さて、これで

★ Do you have the time?
★ What time is it?
★ What time is it now?

は分かりましたね。

まとめです。
普通は時刻を尋ねるのには、
「What time is it?」 を使いますが、
見ず知らずの人にいきなり時刻を尋ねるときは、
時計を持っているかどうかもわからないので、
「Do you have the time?」と質問した方がいいですね。

そして、「What time is it?」
「now」をつけるときは、
最初に聞いた時刻と比べて、
「じゃ、今は何時?」と聞くときです。

「time」のいろいろな使い方は、以下のページでどうぞ。

[1] 「The time」 と 「Time」 の違い。
[2]  ニュアンスの違う時刻の聞き方。( ↑ この記事です。)
[3] 「今回は違うのよ。」
[4] 「next time」 と 「the next time」。
[5] 「every time」の2つの意味。
[6]  皇太子も時間切れ。
[7]  数えられる「時間」。

 

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