今日は身近な会話例から、
「come」と「go」の違いについて
書いてみようと思います。
以前取り上げた文、
「ジョン、ボス(Paul)がミーティングに来なさいって。」
という文を覚えていますか?
これは英語で言うと、
★ Hey, John. Paul wants you to come to the meeting.
「来なさい」ということで、
「come」が使われています。
こう言われてジョンは、「今、行くよ。」と答えました。
さてジョンは、何と言ったでしょうか?
正解は、
★ I’m coming. になります。
この場合、日本語では「行く」ということでも、
「I’m going.」ではなく、
「I’m coming.」なので注意してくださいね。
もしここで「I’m going.」と言うと、
その相手のいる場所ではなくて、
どこか他の場所へ行ってしまうニュアンスになります。
日本語では、
「来る」は相手が自分へ向かって来る、
「行く」は自分が相手へ向かって行く言葉です。
つまりいつも自分を中心とした言葉遣いです。
一方、英語の「come」は、そうではありません。
その話の中心へ、そこへの移動を中心とした言葉なのです。
この場合は話の中心は、電話をかけて来た相手です。
ですので、相手のいるところへ近づくときには「come」、
離れる方向で移動するときには「go」となります。
会話の相手から見て、自分がそこへ行くときには、
「come」になるということを理解してください。
では、練習してみます。
◆友人から「家に今、(共通の)
友達が遊びに来ているのだけれど、来ない?」
と電話がありました。「行くよ。」と答えてみてください。
★ I’m coming.
◆ 我が家のネイティブキッドを
学校に迎えに行くときも、これをよく聞きます。
駐車場に着き、「着いたよ。」と電話します。
すると彼は「今行くよ。」と私に言います。
■ I’m coming.
この時に使われるのも、「I’m coming.」です。
私が中心で、私のところへ来るので、
「come」が使われます。
ここで彼が「I’m going.」と言うと、
「どこへ?」と思ってしまいます。
「come」の感覚は、掴めましたでしょうか。
相手のところへ行く様子をイメージしながら、
「I’m coming.」と何度も練習しますと
間違えなくなりますので、ぜひやってください。
★ 上の英文の英語ネイティブの音声は、
このウェブサイトで聞くことができます。
「アメリカ人ネイティブスピーカー」による音声です。
リピーティング、リスニング、音読に役立ててください。
こちらからアクセスしてください。
★ この記事は、私の無料iPhone英会話アプリと同じ内容です。