今日はLAでバレエを観てきた。1時間前(11:20p.m.)に帰宅し、慌てて
12時までの課題をオンラインで出し終えたところ。今日は一日休みだったのだから、もっと早くやっておけばいいものを。提出できたのは締め切り10分前。とりあえず無事に提出できたので、今はすっかり安心してビールを飲んでいるところである。
さてダンス、バレエ。
本日、Dorothy Chandler Pavilion(LAダウンタウン)で観てきたのは、Alvin Ailey American Dance Theater の公演。モダンバレエだ。私は昨日突然友人から誘われたので、何の予備知識もなくついていったのだが、観た感想は◎。よかったー。
モダンバレエのパフォーマンスを実際に舞台で観たのは初めてだ。しかし私はずっとモダンバレエをやりたいと思っていた。住んでいたアパートの近くに教室があったので、何度か見学に行ったこともある。しかし決まった時間に帰宅するのが難しかったため、あきらめた。
観客は60%以上がAfrican American(黒人)だった。こういう場でこの比率はかなり高いと思われる。友人曰く、このバレエ団だからこそじゃないとのこと。気になったので調べてみた。以下はこのダンスシアターのHPより。
The Alvin Ailey American Dance Theater grew from the now fabled performance in March 1958, at the 92nd Street Young Men’s Hebrew Association in New York. Led by Alvin Ailey and a group of young African-American modern dancers, that performance changed forever the perception of American dance.
なーるほどね。それでAfrican Americanのお客さんが多かったのね。ダンサーも9割以上はAfrican Americanと思われる。ところが、パンフレットを見ていると、「おっ、日本人が。」Chaya Masazumiさんとおっしゃる方はAssociate Artistic Directorとのこと。へぇ、こういうダンスシアターで活躍していらっしゃる方もいるのね。
パフォーマンスは3部構成だった。私は最後の舞台が一番気に入った。圧倒されるほどの静けさの中でのスムースな動きには引き込まれたし、テンポの速い、観客も思わずのってしまう楽しいノリには巻き込まれた。この3部目の振り付けはAlvin Ailey氏らしい。タイトルはRevelations。私は、前の2部よりはるかにいいと思った。1960年というのだから、46年前の振り付けだ。それが現在でも受け継がれているということは、それがいいものだからだ。
歌が入っている音楽をかなり使っているのが新鮮だった。詩が踊りに合えば、それはそれでいい効果を生み出すのかもしれない。実際、歌詞が助けになっていたとも思う。
それにしてもああやって体が動かせたら楽しいだろうな。もちろん厳しい訓練の積み重ねによって初めてできることは十分承知の上だが、それでもあんなに自分を自由自在に動かして踊ることができたらいいな。私は自分の体だけで何かができる人が本当にうらやましい。歌うことがうまい人、踊りがうまい人は私の永遠の憧れだ。道具を使って何かを表現する人ももちろんすごいとは思うのだが、自分自身を武器にできる人は心底うらやましい。
それにしてもこんなに楽しませていただいて25ドル。4階席だったが、それなりに見えるものだ。日本でもずっとバレエを見に行きたかったのだが、高すぎていつもあきらめた。しかしここでは気軽に行ける値段。そういえばロンドンでもバレエは3,000円ほどだったので、週に1度は見に行っていた。しかも当日券だった。日本ももう少し安くなると敷居が低くなってありがたいのだが。
そうそう通路を挟んで隣の席に幼児がいた。まだ2歳になっていないかもしれない。しかし泣きもせず、声を出すこともせず、ずっと観ていた。日本だったら入場が許可されないかもしれない。しかしこの女の子はおとなしく、最後には立ち上がって拍手をしていた。手ごろな値段だからこそ、子連れ鑑賞が可能なのかもしれない。それにしても小さい頃からこういうものが見れて、彼女は幸せだこと。
LAは遠いけれど、それほど遠くもない。道がすいていれば車で45分ほどだ。今度はクラシックバレエかミュージカルを観に行きたいと思う。
日本ではあきらめざるを得なかったが、ここでは気軽にパフォーマンスが観られてとてもいい。