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クリスマスデコレーション。

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先程この市で一番古いとされるホテルへ行って来た。この町の人はそのホテルがとても歴史がある建物だと信じきっているが、1876年に建てられたそうなのでそれ程古い歴史があるわけではない。というより、カリフォルニアで歴史があるものを探すのが、最初からムリなのだが。

このホテルのクリスマスの飾りつけはちょっとすごい。一つ一つの窓に人形が飾られ、何と動くのだ。屋根の上には煙突から入ろうとするサンタクロース。ホテルの全面が一つ一つ凝った飾り付けになっている。ここまで見事に飾られた建物を私は2年前にここで見るまで見たことがなかった。

この時期、アメリカでは多くの家がイルミネーションで飾られる。屋根の上に人形を置いたり、外にはピカピカ光るトナカイやサンタがいたり、窓や屋根は電飾で縁取りがされる。何がここまで彼らを駆り立てるのだか、ちょっと謎だ。きれいだなとは思うのだが、私は「電気代のムダ。」「またエネルギーの無駄遣いをして!」と思ってしまうのだ。

そう言いながらも自分もホテルの飾り付けを見に行ってはいるのだが…。公共の建物や商業施設が飾りつけをして皆を楽しませるのは少しはならいいと思うのだが、個人の家があそこまでピカピカに家の周りを飾る必要はあるのだろうか。少しならお祭り気分でいいとは思うのだが、皆やり過ぎなのだ。エネルギーの無駄遣いかも、なんてことはこれっぽちも考えていないのだろう。確かにきれいな飾りつけは周りの人の目を楽しませてくれるのだが、その反面少しは皆考えたほうがいいのでは…、と思ってしまう。

クリスマスプレゼントのラッピングもそうだ。日本のデパートのラッピングも私はムダだと思っているのだが、アメリカのクリスマスシーズンのラッピング紙もとてもムダである。アメリカ人はプレゼントをもらうと豪快にびりびりと破いてしまうので、ラッピングペーパーははかない一生をすぐに終えてしまう。この時期アメリカは無駄なものだらけになる。

クリスチャンの多い国だから、クリスマスにかける意気込みは私たちの理解を超えているだろう。しかし熱心なクリスチャンだけが家を飾っているようにも思えない。派手な飾りつけ、電飾はきっとこの国の文化なのだろう。誰かが始め、それがどんどん派手になり、今ではそれが当たり前になってしまっただけのような。

このクリスマス前の時期、どうも無駄使いされるモノが多すぎて、何だかそれがアメリカを象徴しているような気になってしまう。そしてこの時期は、デコレーションを楽しむ自分、もったいないなと思う自分、いつも相反する気持ちを持つことになるのだ。

しかしやはりもったいないという気持ちの方が強い。

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    2005年5月1日0:00

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