昨日はLos Angeles County Museum of Art (LACMA)に行って来た。(http://www.lacma.org/)ここはPage Museumと隣接しており、公園に象(マンモス?)の像がある。化石が多く発見されて、そのPage Museumに展示されているとのこと。私は今回はLACMAだけに行ったのだが、想像以上の展示物の多さに驚いた。Countyの博物館なのでそれほど期待はしていなかったのだ。
現在の企画展は“The Arts in Latin America, 1492-1820”。これはラテンアメリカの絵や宝石だったのだが、あまりにも宗教に関連したものばかりだったので飽きてしまった。カトリックの人には申し訳ないが、カトリック関係の宗教画は大抵の場合どれもこれも似すぎて私には面白みがない。そしてその他の昔の肖像画も同様で、着飾った国王や貴婦人や大臣が同じようなポーズをしている絵にも、私は全く興味がわかない。
他にはSoCal(Southern California Art of the 1960s and 70s from LACMA’s Collection)と題された美術展もやっていた。私は現代美術は割と好きで、好きなものはとても好きなのだが、実はそうでないものもたくさんある。このSoCalの作品は残念ながらあまり私の好みではなかった。
こう書いていくと、全然楽しまなかったようだが、実は通常の展覧品には大いに心を惹かれた。絵画、彫刻などの美術品、大昔の発掘品、家具、宗教道具などいろいろとあり、そして数の多さにも圧倒された。仏像好きの私はいろいろな国から来た仏像の違いを探すだけでも楽しかったし、ギリシャやローマの彫刻には、「これが作られた頃は世の中はどんなだったのだろう?」と考えただけでもわくわくした。
イラク(メソポタミア)、イランの大昔の小物、エジプトのミイラの棺と象形文字の書かれた壁、力強いブロンズ像、今でも使えそうなアンティーク家具。どんな目的で誰が作り、どういう人がそれを使ったり眺めてきたのかと考えると、人工的に作られたものはある意味で半永久的だな、と思った。その中で私が気に入った物は、模様が圧せる大昔のスタンプ。これは蝋燭で封印した上にペタンと押すスタンプのようなもの。こんなものが大昔からあったなんて何だか不思議だ。
数が多く見ているだけで段々と足が疲れてきてしまったので、ひとまず退散することにした。しかしこの美術館、実はまだ私が立ち入らなかった棟もあるのだ。そして現在は新しい建物が建設中。完成したら、全てを見るのに1日以上かかってしまう巨大美術館(博物館)になるだろう。また今度出直してじっくりと見て来ようと思う。何せ隣にある“化石がある博物館”もまだ見ていないのだ。この美術館(博物館)、実は私の家からは車で5,6分の距離にある。近くて安くて (学生は5ドル) とても楽しめるいい場所を発見した。やはり大都会に住むといろいろと便利で嬉しい。