今日は昼まで寝ていた。友人に電話で起こされた。恐らく彼女からの電話がなければもっと寝ていただろう。12時間も眠ってしまった。しかし起きることなく、よく12時間も眠れたものだ。
昨晩寝るときにはあちこちが痛く、寒気もしたので、Sleep Aid を含む鎮痛剤を飲んだ。ベッドに行ったのは9時頃だったのだが、3時間近く眠れなかった。
あちこち痛くかったのだが、何もしないと余計に痛みが増してくるように感じたので、本を読むことにした。テキスト以外のものを読むのは久しぶりである。しかも日本語を読むなんて。すらすらと読めるので何だかやけに嬉しくなってしまった。
何を読んでいたかというと、般若心経絵本である。この本は私のお気に入りなのだ。数年前12日間断食したときに、その断食施設で朝晩般若心経を唱えさせられたことがあった。毎日唱えていたので、自然に覚えてしまった。(もちろん今ではところどころしか覚えていない。)その後、どういう意味なのだろう、と興味を持ち、時々解説本などを図書館で読んでみたりした。しかし!難しすぎてよく分からなかった。
とある日、本屋でこの絵本を見つけた。読んでみたら分かりやすい。早速買い、全部読んでみた。この絵本で書かれている思想(と言っていいものか)は私の生きる上での理想に近い。と言うより、私が生活してきた中で知らず知らず仏教の影響を受けてきたと言ったほうが正しいかもしれない。なかなかこの本の中で欠かれているような心境にはなれないものだけれど、何か自分にあったときには、私も自然の中の一つだから、と考えるようにしている。別に「体が弱る→精神が弱る→何かにすがろう」としたわけではないが、この本はいつも私の枕元に転がっているのだ。そして昨日たまたま枕元の本を拾ったら、この絵本だったのだ。
しかし最近忙しくて、あまり周りのことを考えてなかったので、こうやって病気になったのも、もしかしてこれはこれでよかったのかもしれない、と思った。なぜなら病気にならなければ、のんびりしようなんて思わなかっただろうし(何せ今でも宿題が山積みだし)本を読もうなんて気分にもならなかっただろう。そしてたまたま拾った本が般若心経の絵本。これは私に「何か少し余裕を持ちなさい」という天の声だったのかもしれん、と勝手に思ってみたりもする。
私は宗教には何も傾倒していないが、自然のパワーだけは信じている。私の勝手な解釈では大自然の力と仏教の根本は近いものがあるような気がするのだ。ちなみに真剣に仏教を学んだことはないので、あくまでこれは個人の感覚。自分が大きな物の中の一つと考えると、何だか気持ちが落ち着くのだ。ま、お腹が痛い、痛い、と思いながらも、こういう本を読んだおかげで、何となく気分的に痛みが和らいだような気にもなった。ある程度の痛みなら自分の受け止め方次第で、その痛さの程度を変えられるということかもしれない。こういうとき人の心のパワーって無限だな、と我ながら思ってしまう。たまにはこういうことを思い出せ、ということで病気になったのかもしれん、と思った。
今日は朝も夜も仕事を休ませてもらった。昼間には夜の仕事に行けるかと思ったのだが、午後授業へ行ってみたところ、歩くだけでお腹が痛くなってくることに気が付いた。とても金曜日のレストランの忙しさに対応できる状態ではなかったため、今日も休みをもらった。歩かなければ少し横っ腹が痛い程度なので、DVDを借りてきて見た。「Little Miss Sunshine」を見た。見た後に気持ちがよくなる映画だ。
たまにはこういう風にのんびりしたかったので、ま、こういうときもあってもいいか、と自分にいいわけしている。何せ1日でもサボると宿題がたまっていく一方なので、何だか現実逃避しているような気分になるのだ。
そろそろ勉強に戻らないといけないな。