絶対話せる!英会話

ネット新聞の将来。

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子供の頃からニュース番組がお気に入り番組だった私。最近はケーブルTVも入っていないため、TVをほとんど見なくなってしまったが(しかし決してTVが嫌いというわけではなく、見る習慣がないためTVをつけるのをいつも忘れてしまうだけであるが)、それでも朝のニュースくらいは見たい。しかしどうしても朝からTVコマーシャルを見るのが許せない。子供の頃から数十年、NHKの朝のニュースしか見ていなかったせいか、忙しい朝にコマーシャルを見ることが耐えられなくなってしまった。そのためアメリカに来てからは、朝はネットで新聞を見ながらご飯を食べるという習慣がついた。(アメリカの朝のニュース、コマーシャル多すぎ。そして渋滞ニュースだけは仕方がないので見る。)

そんな私の朝はPCに電源を入れることから始まる。ブラウザーのトップページはiGoogleで、そこにはあちこちの新聞や雑誌を入れてある。そしてご飯を食べながら、トップ記事を眺めてクリックするのが私の朝の日課だ。そのiGoogleの新聞の一つに日経新聞も入っていたのだが、最近は滅多に読まなくなってしまった。なぜなら少し前、日経は有料サービスになってしまったからだ。記事を読んでいても、ここから先は登録が必要です、とか出てきて、とても煩わしい。無料でも登録できるサービスがあったので登録してみたが、ブラウザーを閉じるとまた聞かれるので最近は日経をあまり見なくなった。(ブログを除くと、唯一の私の日本の情報源だったのだが。)

有料サービスでは何ができるかと言うと(うろ覚えなのだが)、お気に入りの記事をクリップできます、とか、その程度。これを見て、ばっかじゃない、と思ったのは、私だけだろうか。日経の記事だけをさっさと検索できるようになっても全く意味がない。少なくても私がさらっと目を通す10紙くらいは、全部まとめてサービスしてくれなければ全く意味がないのに。内国向けの、全く小さい規模でのサービスだと思う。記事検索なら世界の情報ならネットで検索 すればいいだけのこと。日経だけに限られたサービスを受けるのに、何でわざわざお金を払う必要があるのだか。(多少の外国の記事の翻訳サービスはあるらしいが。)

今はどんなニュースだって、探そうと思えば探せるし、外国語さえ読めればいろいろな国のニュースが直に読める時代だ。なのにそれに逆行するかのようなサービスを提供して、日経は一体どうするつもりなのだろう。読者の囲い込みでもするつもりだろうか。そう言えばこういうサービスもあった。「今までに読んだ記事や、登録した興味・関心分野を分析し、利用者それぞれに対しておすすめ記事を自動的にピックアップして提供する機能。」

実は私、こういう余計なお世話サービスが本当にキライなのだ。人がいつも同じことばかりに興味を持っていると勝手に判断しないでもらいたい。私は天邪鬼なので、例えばレストランやバーで頼みもしないのに、自分の好みを覚えられて自分が好きなものが出てきたりすると、たとえそれがこれから頼もうと思っていたものであっても、興ざめするタイプ。1回や2回なら許せるが、いつもそういう扱いを受けると、店側に単にのせられているバカな人として扱われているような気分になってしまう。なので同様のこういう余計なお世話サービスは、かえって私という顧客を逃がすことにつながる。(ま、私はどこの世界にいっても大した客ではないが。)話は逸れるが、不思議なのは、ウェイトレスの経験からすると、アメリカ人はこういうサービスが大好きな人が多い。

こういう勝手なサービスの大本には、人がいつも同じことだけに興味があると勝手に思い込み、こういう人にはこういう情報を与えて、こういう商品を勧めればいい、とか勝手なマニュアルがあるのだろう。私は、そういう情報操作に簡単に乗せられる存在として扱われることに、腹が立つのだ。またまた話は逸れるが、こういう勝手なサービスとしては、最近のFacebookがあげられる。自分の学校、好きな映画、TV番組へのリンクのリストなんて、全く余計なお世話である。

話を日経のサービスへ戻すと、「おすすめ」とかそういう類のサービスは、たまには役に立つことがあるかもしれない。しかし自分が本当に興味があることは、私は5分もあれば大抵のことは調べられる。私は大学のアカウントも保持しているので、必要があれば、大学のリソースもすべて使える。もし本当に世界中から中立な立場で集めた、そしてなおかつ私が本当に興味がある記事だけを提供すると保障されるのであれば、利用してもいいが、このサービスは所詮新聞記事である。

しかも新聞のニュースなんて情報源も不確かで、どういう調査やリサーチをしてこういう結論にたどり着いたという情報を全く載せていない。中立な立場で書かれているわけでもないし、どちらかと言えば記者の偏見に頼っている記事が多い。もちろんそういうことを分かった上でも、時には納得したり、自分のリソースとして利用することもある。ただそれは自分でその記事を利用したいと思ったときだけのこと。記事に書かれていることが真実だなんて、私は全く信じていない。多くの人と同じように、自分の信じたいことだけを信じる傾向があるだけだ。

それにしても今回の日経の有料サービス、これで本当にわざわざ申し込む人がどれだけいたのか、知りたいところだ。新聞を実際に取っていない人が、どれだけ申し込んだのか、その数に興味がわく。どう考えても、有料に値するサービスは提供していないでしょう、というのが私の考え。

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