絶対話せる!英会話

今日学んだこと。 Class and Inequality…。

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今日は8時半にコンピュータのクラスが終わったので、9時前に家に帰って来れた。あー嬉しい。コンピュータのクラスはやけに宿題が多い。先週も7つファイルを提出しなければならなかった。簡単なのだが、時間ばかりかかるのである。本当の初心者用のクラスなので、(でもほとんどの大学のほとんどのメジャーで、必修みたいなので)仕方がない。

帰ってくるときに、クラスメートの女の子と話をした。「経済のクラスも一緒よね。」と言われて、やっと彼女がわかった私。最初に彼女を見たとき、そうかな?と思ったのだが、外人の顔は時々見分けがつかない私だった。何で人種が違うと、区別がつかなくなるのだろう?そう言えば以前、ディスカバリーチャンネルで記憶力のいい加減さみたいな番組を見た。刑事が「目撃者と犯人の人種が違う場合、その証言は当てにならないことが多い」と言っていたことを思い出した。まさにそれである。でもこれは人によるのだと思う。私は外国の映画を見ていても(映画をずっと見ていたにも関わらず)、あれ?この人誰だっけ?と思うことが多いのだが、人によっては「この人は昔あの映画にあの役で出ていた人だ」とか人種を超えてもすぐにわかるのだ。私は絶対に探偵とか刑事になれない人である。

今日は授業以外の時間はずっと経済のテキストを読んでいた。テキストのトピックは、「クラス」。日本人にはピンとこないテーマである。ほとんどの日本人は、中産階級だと思っているよね、きっと。私も別に「あー、貧乏だ」と心の底から思ったことは、日本にいる限りない。しかし、ここアメリカでは大問題なのである。テキストを読まなくっても、日常生活でクラスが存在していることはよくわかるのである。例えば、安いスーパーに行くとする。そうするとそこの店員はほとんど黒人か、ヒスパニックである。ちょっと高給なスーパーに行くとする。そうするとそこの店員は皆白人である。勿論客層も違うのである。私の家に一番近いスーパーはちょっと高給なスーパー。と言っても、日本人の感覚で行くと、三浦屋やデパートの地下のスーパーみたいな感じ。ここはとても品物がきれいに陳列されている。もう一つのスーパーは、安いがよく品物が落ちている。日本でも高給スーパーとそうでないスーパーはあるけれど、特にクラスということを買い物しながら、意識したことはない。

今日知ったことを書くと、アメリカ人の金持ち10%は国の富の69.7%を持っているそうだ(2001年)。そしてトップの1%は何と全国の家計の38.1%を占めるそうだ(1998年)。70年代後半にこれは20%ほどにまで下がったが、今はまたあがってきている。1990年代はアメリカ経済が潤った期間だが、この間に金持ちと貧乏人の差は一層広がったそうである。90年代始め、CEOの年収は一般従業員の時給の85倍だったのだが、90年代終わりには、531倍にまで広がったそうである。人種の問題だけではないのだが、2001年の白人一家の収入の平均は$120,000、そして有色人種一家の平均は$17,100。ものすごい差である。そして今この格差がとても社会問題らしい。と言っても、私の知り合いのアメリカ人を見ている限り、あまり問題にはしていないようだが。私の知り合いのアメリカ人は白人が多いからかもしれない。

人種の問題だけではないとは言うものの、人種と教育レベルが根本にあるのは間違いがない。教育さえ受ければ、確かにチャンスはある国ではあるが、その教育を受ける環境を作るのは、親やその周りの人たち。つまり金持ちや貧乏は受け継がれていくのだ。貧乏と言われる人(一人の収入が$11,250以下、二人なら$14,150以下、三人なら$17,050以下)は国民の11.8%(1999年)もいるそうだ。世界一の国の国民が10人に1人は貧乏なんておかしな話である。

日本でも確かに収入の差や生活レベルの差はあるけれど、貧富の差というほどのものではないだろうと思う。金持ちの子供は私立に行けたりするが、そんなにメチャメチャ金持ちという人はそうそういない。コ金持ちくらいだろう。誰もが健康保険に入り、年金をもらえ(あ、最近は未納者も多いけれど)市民として当たり前のサービスを受け、どこの病院にも行ける日本は、なんて素晴らしいのだろうとつくづく思う。たとえ私がアメリカにいてアメリカの病院に行っても、医療費の70%は国が負担してくれるのだ。日本を離れる前にしっかり市役所で確認した。(但し、点数計算で安い国の金額の7割。)保険に入っていない(いや、入れない)人も多い、しかし世界一の経済力を誇るアメリカ、一体この国は何をやっているんだろう??と時々思う。軍事費を増やす前に、もっとやることあるだろうにと思うのだが、愛国心がやたら強く、世界を導かなくてはいけないという責任感のある(その割には勝手なことを多々仕出かすが)アメリカ人は意外に国を強くすること、そしてセキュリティに関しての支出には反対していないようだ。

それにしてもこの国は全てお金が支配しているような気がする。先日書いた「Super Size Me」を見ていても、そう思った。一部の大企業、金持ちが国の富の半分以上を占めるなんて、他の先進国では考えられない事実である。「アメリカンドリーム」などと言うのも所詮、不平等さゆえに生まれた言葉らしい。もともとクラスなんてものが存在していなければ、そこから抜け出して大成功したなんていう話は産まれないのだ。日本もいろいろ病んでいるような気がしたけれど、アメリカに比べたら、数百倍まともな国だろうと、私は思う。去年にここに来たときも「アメリカって一体??」と思ったのであるが、(しかもアメリカは好きではない国の筆頭だったのでよけいにそう思ったのであるが)最近経済の授業のため、いろいろニュースやら新聞やらアメリカ経済について学ぶ機会が多いので、私のアメリカに対する???は、ますます膨らむばかりである。でもアメリカ人は、アメリカに対する不満はないのである。それどころか、愛国心にあふれている。日本人の私にはその感情は全く理解できないのである。そんなに確認しなくってもいいじゃん。

さーて、テキストの続きを読もう。

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