Scholarship Receptionに参加してきた。奨学金をもらえることになった学生は全員出席が義務付けられているのだ。場所は学校の隣のAlumni House。小さな洋館とお庭と言った感じの建物である。今日のReceptionは庭で行われた。両側に椅子がセッティングされていて、真ん中に通路があり、演壇が真正面。映画で見るような庭で行われる結婚式のようだった。
受付で名前を告げると、ネームタグ(シール)が渡され、小雑誌をもらう。中を見ると、全ての奨学金と受取人(日本語だと何ていうのか、ちょっと分からない)が印刷されていた。おっ、私の名前もあった、あった、と少し喜ぶ。数えてみたところ、60近くの奨学金があり、相当数の学生がもらえるのだな、と思った。しかし中には一人で複数の奨学金をもらっている人がいたので、実際の受取人は40人少しだろう。しかし30,000人いる学生の中で奨学金をもらえるのは、やはり名誉なことに違いない。(もちろんパートタイムの学生などもいるので、全員が応募できるわけではないが。)
さて式はお偉いさん(肩書きを忘れてしまった)のスピーチから始まった。彼女は「人生にはVictoryと呼べるときがあり、今こうしてここで奨学金を受賞できる学生はこのVictoryに値する」と言っていたが、Victoryという言葉に何だか驚いてしまった私だった。奨学金を受け取ることは名誉なこととして受け止めるのなら分かるのだが、日本で同じ式があった場合、勝者という感じの言い方はしないだろうと思ったのだ。
順番に一つ一つのScholarshipの名前と、どういう学生が対象なのか簡単な説明があり、学生が壇上に呼ばれる。トコトコと登り、賞状のようなものをもらう。これだけである。何せ60近い数なので、さっさと進める必要がある。ちなみに私がいただいた奨学金の説明は、以下の通り。そしてこれは各キャンパスから一人ずつの学生と職業訓練学生の一人が選ばれていた。(私が通っているコミカレは3つの市にキャンパスがある。)
Faculty Memorial Endowed Scholarship.
This scholarship was established by the Associated Faculty of XXX Community College to memorialize the contributions of former faculty. One Scholarship is awarded to a transferring student on each campus with a minimum 3.5 GPA and who has completed a minimum of 36 units with realistic goals; and to one vocational student.
私は式が始まる前に、友人や数人のクラスメート達と会ったので(5,6人は知った顔があった)、彼らと一緒に座って自分の番を待った。何人かはスピーチを頼まれていたらしく、スピーチもあった。私はカメラを持参していたので、友人に写真をお願いした。
以前私はこの式に参加できなかったことがある。奨学金お知らせレターが自宅に届かなかったのだ。(当時、引越しを繰り返していたので、転送、転送ばかりで届かなかったのだ)なので式は不参加。そしてこの式に参加しないと奨学金はもらえないことになっていた。私が奨学金をもらえるはずだったことを知ったのは、一度日本へ帰国し、7ヵ月後にアメリカへ戻ったあとだった。ここら辺の話は昨年のブログにも書いたが、Financial Centerへ行き、Appealing letterを書き、事情を説明し、昨年の春頃に無事に奨学金をいただいたのだった。今日も2、3人来ていない学生がいたらしく、Financial Centerの人たちは必死に彼らを探していた。面識もない学生なので、一人一人のネームタグを確認したりしていて大変そうだった。私は2年前に同じことを彼女達にさせてしまったのかと思うと、大変申し訳なく思った。
式自体はただ全員の名前を呼ぶだけのものでどうってことない式だったが、壇上に上がる前に並んでいたときにちょっと緊張した。あとは友人たちとたわいもない話をしていて終わった。が、自分としてはやはり少しばかり誇らしい気分に浸れた時間だった。ふと両親にこのCeremonyを見せたかったな、と思った。
さ、明日も同じ場所でCeremonyである。明日のCeremonyはInternational Student Office主催のTransfer、Graduation Partyである。つまり留学生のみが参加する会。私はもうStatusが留学生ではないのだが、特別に招待状をもらった。明日は今日と違ってドレスアップするのである。なぜなら明日はパーティだからだ。友人も二人招待した。そして30日は学校全体のTransfer Ceremonyが昼間行われる。任意の参加なのだが、AA資格を取らない私としては一応記念としてメダルなどをいただこうかな、と思っている。段々とこの学校を去る日が近づいて来たのだな、とイベントが目白押しの中、感じるようになってきた。