さて、Week 2。どうにか明日までのリーディングだけは終わらせたのだが、木曜日までに更に数10ページ。科目によっては100ページあったとしても苦にならない科目もあるが(私にとっては歴史)、今私が全く進まずに困っているのは、「International Development and the Social Sciiences」というテキスト。頭の中で(あるいは書いて)整理していかないと、読んでもちっとも頭に残らない。そして同時に読まされているのは、Jorge Larrainの「Theories of Development」。どうして私がこれらの本を読んで理解するのに時間がかかるかというと、私に予備知識がないからである。
例えば、Historiccal Materiarism。「何じゃこりゃ?何を言っているんだ?」と新しい概念らしきものにぶつかる度に一つ一つ止まって調べているから、やけに時間がかかる。これらのことをあらかじめ知っている人たちに向けて、こういう論文や本は書かれているのだと思う。詳しい説明は特にない。なので私の場合、まず日本語でなんと言うかを調べ、グーグルしてみる。(こういった説明はやはり日本語の方で理解するのが圧倒的に早い。もちろん英語のページも読むが。)そしてネットで得た知識を元に、またテキストへ戻ってくるのだ。そういえばこの作業、コミカレに入学したばかりの秋学期、経済の授業を取ったときにもやったな…。(ちなみにHistorical Materiarismは日本では史的唯物論と言うらしい。)
こんなことが多いので、なかなか進まない。来週はこの教科書だけで150ページのリーディングアサインメントが出されているのだが、終わるかどうか今から心配である。その他の科目も進みが速い、速い。クォーター制って、本当に集中詰め込みなのね、とつくづく感じている。
そうそうこうやって追い込まれながら私が今回思ったのは、文系のメジャーで大学進学を考えている人は(コミカレも含めて)、進学前にMarxについての要約(解説)本などを読んでおくべきであるということ。どういうことを考えていたのかをあらかじめ知っていれば(例え大雑把でも)、理解度は遥かに増すだろうし、リーディングスピードも上がるのは間違いがない。Marxに関しては、とにかくSociology, Economics, History, Political Scienceなどで必ず出てくる。留学を考えている人は日本にいるうちに図書館に行って適当に本をピックアップして読んでみるといいと思う。
その他読んでおいた方がいいと思うのは、哲学関係、経済理論の本(誰がどういう考えをしていたか程度でも)、そしてEvolution関係の本。進化論はそのときの社会情勢に利用された進化論も含めて、上記の科目のいずれにも出てくる。ここら辺の本を読んでおくと、西洋人の物の考え方、文化(特に宗教)、社会への科学の取り組み方などが、大分始めから分かりやすくなる。日本は、ある程度西洋で発展した知識を一気に吸収したため、社会での混乱や間違った知識の乱用などは起きなかったようだが、西洋社会では科学が取り入れられていく過程でかなりの混乱期があったように思う。(特に宗教との関係で。)そして哲学や経済理論なども、社会や化学の発展と大いに関係している。こういうつながりをあらかじめ留学前に考えておくと、留学後の勉強(文系科目)はかなりラクになるし、より深く学べることになると思う。そして何より私のようにならなくてすむことは間違いがない。
さて、リーディングに戻ることにする。