「英語って、何でなめらかに
流れるように聞こえるのだろう?」
と思うことはありませんか?
私は昔、ずっとそう思っていました。
そして「何で日本人が話す英語は、
何で英語のように聞こえないのだろう?」
という疑問も持っていました。
海外にいると、日本人が話す英語も、
日本にいるときよりも、よく聞きます。
私は、他の日本の人が話す英語にも、
よく耳を澄ませていました。
なぜなら、「どうしてアメリカ人が話す英語と、
日本人が話す英語は、こんなに違って聞こえるのだろう?」
とずっと考えていたからです。
もちろん発音やイントネーションや抑揚が
違うせいでもありますが、それだけではなく、
何かこうなめらかさが違うのです。
そんなとき、日本人同士の会話を聞いていた
知り合いのハンガリー女性が、
「日本語はこんな風に聞こえてキュートだわ。」と、
日本語の物まねをしてくれました。
彼女は、「トコトコトコトコ。ト、トコトコトコトコ。」と
「トコ」で日本語を表現。
日本人かと思うほど、はっきりと「トコ」を発音してくれました。
それからしばらくして、別の場所で、別の人(メキシコ人)に、
同じように「日本語は、トコトコトコ。トコトコトコ。」と
聞こえると言われたのです。
不思議なのは、ハンガリー人と同じように、
このメキシコ人の彼も、
偶然にも同じ「トコ」を使ったことです。
その二人の物まねを聞いて、私は初めて
「日本語って、外国の人の耳には、
そんなにはっきりとした音で
ぷつぷつ途切れるように聞こえるんだ」
ということが分かりました。
で、その後、日本語と英語をじっくりと聞き比べてみて、
日本人の英語が、英語のように聞こえない理由のひとつは、
音が一つ一つ『ブツ、ブツ』と途切れてしまうからだ、
ということに気がつきました。
英語では音がゆるやかに消えて行き、
そこに新しい音がつながる感じです。
なので音がなめらかに聞こえます。
こんな感じです。
最後が消える前に次の音とつながる感じです。
こういう図でも、いいかもしれません。
こういうイメージの英語と違って、
日本語では、あまり強弱もなく
平らな感じで単語一つ一つが発音されるので、
それらが全部、区切れて聞こえるみたいです。
それで、「トコトコトコ」と聞こえるようです。
この話し方をそのまま英語に持ってくると、
こんな感じに聞こえます。
単語と単語の間にスペースがある感じ。
試しにネイティブスピーカーが話している英文を
自分で録音してみて、聞き比べてみてください。
発音練習をしたことのない人、
英語を普段使うことのない人の英語は、
一つ一つの音が途切れるように聞こえると思います。
たとえば、「Did you get it?」
実際の音は、「Diyageit?」みたいなのに、
日本の人は、「Did you get it?」と区切って発音する感じ。
ではこれをどう英語っぽく発音するかと言うと、
感覚的にはスペースに惑わされずに
続けて発音するようにすると、英語っぽくなります。^^
ですので、英語らしく英語を話したいのなら、
一つの単語を終わらせる前に次の単語を重ねるように、
なめらかにつなげるように言葉を発してみてください。
言葉を話す前にいっぱい息をためておき、
お腹から声を出すようにすると、うまく行きます。
つまりポイントは、息を深く吸って、
単語を長く発音し、次の単語を重ねるように話す。
英語では単語と単語の間にポーズは存在しない、
という感じで言葉を発するといいと思います。
これが英語のように、英語をなめらかに話すコツです。
今日から、意識してやってみてくださいね。