海外にいると、時々こういう人たちに出会います。
「子供のときから海外へ憧れていて
将来は絶対に海外に住もうと思っていたんだ。」という人たち。
「へぇー、そうなんだ、それで本当に来ちゃったんだ、すごいな。」
と思う私は、一方、全くそんなつもりがなかった子供でした。
でも海外に全く興味がなかったかというと、そういうわけでもなく、
子供の頃から世界のニュースは大好きでした。
私が子供の頃はインターネットなんてなかったので、
ＴＶが与えてくれるもの、そして図書館で見かける本の中の写真、
それだけが海外についての全情報でした。
今から思うと、私が海外へ少しでも行ってみたいと思い始めたのは、
中学生頃で、その理由は
世界中の歴史がある場所を訪れてみたいと思ったからだと思います。
エジプトのピラミッド、マチュピチュ遺跡、マヤ遺跡、
ギリシャやローマ遺跡、ヨーロッパの中世の町並みも見たかったし、
万里の長城も行きたかった。
私は子供の頃から歴史が好きで、ヨーロッパ史と中国史は、
勉強と言うよりも楽しんで本を読んでいました。
なので私は歴史がある場所へ行って
タイムトラベルしたような感覚を味わうことに憧れていました。
地域の人と触れ合いたいとか、自然を堪能したいとかは
もっと大人になってから思ったことです。
当然、歴史の浅い国アメリカへは、
全くもって魅力を感じたことはありませんでした。
だって日本の歴史の教科書にアメリカなんて、
ほとんど出てきませんでしたからね。
だからなおさら、何でこの私がアメリカで移民になってしまったのか、
とても不思議です。
今でもアメリカは特に旅したいと思うところが、実はあまりありません。
ま、機会があれば行ってもいいかなーという程度の思い。
それよりも日本に戻って、
西国三十三箇所巡りの続きがしたいと思っています。
一方、こんな私と違って、アメリカに住む多くの日本人は、
当たり前ですが、アメリカ大好き人がもちろん多いです。
日本が合わなかったと言う人も結構います。
田舎のしがらみや生活に我慢できなかったとか。
でも私は、そういう人たちと違って、「日本大好き人間」です。
外国で暮らしている日本人の中には、
日本についてあまり良い印象を持っていない人もいるのですが、
でも私はその真逆で、アメリカにいればいるほど、
日本ってやっぱり素晴らしい国だな、と事ある度に思うほどです。
日本って、本当に良い国なんですよ、皆さん！
多分、日本に住んでいる人は、日本以外の場所を知らないから、
他の国と比較したことがなくて、
日本の素晴らしさに気づいていないのだと思います。
ま、何はともあれ、なぜそんなに日本大好きな私が
こうやってアメリカにいるのかは、今でも本当に不思議。
でももちろんそれには理由があります。
次回は、どうして私がアメリカにまだいるのかについて
書いてみますね。
つづきはこちらです。
