今日は、先日、我が家のネイティブキッドを
病院へ連れて行ったときに、
メディカルアシスタントが
彼に聞いたセリフを紹介したいと思います。
よく使われるので、とっさに答えられるように
しておいてくださいね。
目次
アメリカの病院・診療所での流れ
その前に少しだけ、アメリカの病院事情をお話します。
アメリカの診療所って、日本のように
お医者さんが体温を測ったり
血圧を測ったりすることはありません。
ドクターに会う前に、アシスタントが一通り
いろいろなことを質問して、体温・血圧などの測定を済ませます。
「今日はどうしたのか?」
「いつからそれは始まったのか?」
「飲んでいる薬はあるか?」
「アレルギーはあるか?」
女性なら妊娠している可能性があるかどうかも聞かれます。
そしてアシスタントはそういう情報を書き留めたり、
あるいはPCへ入力したりします。
それでしばらく待つと、
お医者さんがやって来るというのが一般的な流れです。
お医者さんは、入力されたカルテやPC画面を見ながら、
その情報の確認をしながら診察をします。
お医者さんの仕事は診察だけ、
そして細かいことはアシスタントに任せる、
そういう風にアメリカでは完全な分業になっています。
お医者さんやアシスタントにまず聞かれること
まず病院では、受付を済ませると、
しばらくして名前を呼ばれます。
そこで迎えに来たアシスタントの人に
最初に聞かれるのが、今日紹介するこの言葉です。
★ What brings you here today?
直訳すると、「何があなたを今日ここへ来させたのですか?」 。
日本のお医者さんや看護婦さんが言うセリフっぽく直してみると、
「今日は、どうしましたか?/どうなさいましたか?」 にあたると思います。
「何があなたをここへ来させたのですか?」 ということで、
病院や診療所へ来た理由を尋ねている質問になります。
ですので、こういう質問には、
日本でお医者さんに聞かれる
「今日はどうされましたか?」 と同じように答えてください。
メディカルスクールのウェブサイトでも
◆ 我が母校UCLA のメディカルスクールのウェブサイトにも、
患者さんにどう接するか書かれた記事があり、
そこではこういう風に話しかける手順が書かれていました。
お医者さんが患者さんに最初に会うという設定です。
Hi, Mr.Tanaka (患者さんの名前).
I am Dr. (姓). I will be your physician today.
そして握手をします。それからこう言ってみます。
★ What brings you here today?
★ What can I do for you today?”
直訳すると、
「今日はどういう理由でこちらへいらしたのですか?」
「今日は私は、何をしてあげられるでしょうか?」
ということで、この
「What brings you here today?」 は、
お医者さんやメディカルアシスタントの
最初の一言として、定着しているようです。
映画 「Rocky」 の中でも
◆ このセリフはもちろん病院以外でも使われます。
先日、昔の映画 「Rocky」を見ていたら、
その中でも出てきました。
ご存じの方は多いとは思いますが、少しだけ映画の説明をしますね。
ボクシング世界チャンピオンの Apollo が
いきなり無名のボクサー Rocky との戦いを希望します。
Rockyは練習をして試合の前日に、
誰もいない試合会場へと足を運びます。
天井からつるされたチャンピオンと
自分の大きな写真を見比べる Rocky。
そこへプロモーターが突然現れて、
Rockyへ聞きます。そのセリフが、
★ What brings you here tonight?
「どうして今晩ここにいるんだ?」
「こんなところで今晩、どうしたんだ?」
彼はプロモーターなので、
ちょっと荒っぽい日本語にしてみました。^^
ですが、これはお医者さんが
「どうなさいました?」 と聞く質問でもありますから、
決して荒っぽい言葉ではありません。
使わないほうが良い英語
日本語の 「何でここにいるの?」 を、
直訳した英語 「Why are you here today/ tonight?」
よりも丁寧な言葉です。と言うより、
この直訳英語は、ちょっとストレート過ぎて、
何となく対立するような雰囲気にもなるので
使わないほうがいいと思います。
「何でここにいるの?」は、日本語でも言い方によって
失礼な言い方にもなりますよね。
「Why are you here?」 と言われると、
そういう感じになります。
「あれ?来ちゃいけなかった?」 みたいな。^^;
ですので、「どうしてここにいるのですか?」
「今日はどうしてこちらに?」 と普通に質問したいときには、
★ What brings you here today?
の方を使ってください。
英語を使えるようになるには
またこう聞かれたときには、
すぐに答えられるように、音読して、
質問に慣れておいてくださいね。
状況のイメージ、感情をこめての音読は、
英語を使えるようになるために欠かせません。
英語を話せるようになるという点では、
こういう 「なりきり音読」 は、短期留学よりはるかに効果があります。
短期留学の効果については、私のこちらの動画を見てください。
YouTube動画
「英語圏へ行けば、英語はできるようになるのか?」 の中で、
体験談を語っています。
これから先、英語学習法で間違った選択をしないためにも、
ぜひ見ておいてください。
私が短期留学後、どうやって英語を勉強し直し、
今に至ったのかについては、
こちらのPDFにまとめています。
ダウンロードはこちらから。