絶対話せる!英会話

「いや、あんまり。」と英語で言ってみる。

この記事は4分で読めます

本日も我が家の会話から

英語を紹介したいと思います。

インフォーマルな表現ですが、

お役立ち度は高いです。

それはなんてことはない単語二言です。

 

それでも私は昔TOEIC900あっても、

日本にいた頃は、こういう簡単な表現を

使いこなせていませんでした。

英語で「いや、あんまり。」

我が家のネイティブキッドとの会話です。

カリフォルニアの小学生は

一人での行動を許されていないので、

子供のことは毎日学校へ迎えに行きます。

帰って来て、「お腹空いた?」 と聞くと、

「いや、あんまり。」 という答えが時々返ってきます。

 

この 「いや、そんなでもない。」

「いや、あんまり。」 を英語で言うと、

こうなります。

 

★ Are you hungry?

Not really.

 

簡単ですね。「No.」 と言うと、

何だかキッパリと否定をする感じですが、

「Not really.」 と言うと、

少し曖昧さが含まれ

口調がやわらかくなる感じです。

 

日本語で考えてみても、それはわかります。

 

・これ、好きですか?

・「いいえ。」

こう言うと、口調が強くないですか?

 

日本語でも、「いいえ。」「いや。」と言うより、

「ううん、あんまり。」

「いいえ、そうでもないです。」

と言いますよね。それと同じです。

 

 

これは、家族や友人、同僚との会話でよく登場します。

私のアメリカ生活で、毎日どこかしらで

聞いているような気がします。

 

映画に行って来た後、友達に

「映画、面白かった?(映画を楽しんだ?)」

と聞かれたので、「いや、あんまり。」 と答えます。

 

★ Did you enjoy the movie?

Not really.

 

「今夜出掛けたい?」 「うーん、あんまり。」

 

★ Do you want to go out tonight?

Not really.

 

「寿司食べたい?」 「いや、あまり。」

 

★ Do you want to eat sushi?

No, not really.

 

「彼女のこと好き?」

「いや、そういうわけでもない。」

 

★ Do you like her?

Not really.

 

というわけで、これは基本的に日本語の

「いや、あんまり。」 と同じように使えます。

「No.」 の柔らかいバージョンなので

大変便利な表現です。しかし、一方で

白黒がはっきりしていることには使えません。

 

たとえば 「彼は遅刻したの?」 と聞かれたら、

答えは 「遅刻したか、してないか」

しかないわけです。そういう風に答えが

ハッキリしていることには、使いません。

 

これも日本語で考えてみればわかると思います。

「遅刻したの?」「いや、あんまり。」

これでは何が言いたいのかわかりません。

 

not really – 文の中で部分否定

この使い方に慣れておくと、

これを文章の中に入れても、

以下の文の違いがわかるようになります。

 

(1) I don’t really like him.

(2) I really don’t like him.

 

この2文、意味が違います。

not」 が 「really」

前に来るか、後ろに来るかで、

意味合いが変わってしまいます。

つまり 「really」 の場所が、

文の意味自体を変えてしまうということです。

たった一語なのに。

 

(1) の方は、「Not really.」 と

少し曖昧さを出す上の表現が

そのまま使われていると考えれば

いいと思います。

「あまり彼のことは好きではない。」

と言う意味になります。

 

これで、I don’t like him. よりは、

キツくなくなります。というわけで、

これも部分否定として考えられます。

 

一方、(2) の方は、

「彼のことは本当に好きじゃないの。」 と

「彼のことを好きでない」 を

強調する言い方になります。

 

どうしてそういう意味の違いが

出てきてしまうかと言うと、こういう風に

それぞれ修飾するところが違うからです。

 

(1) I don’t really like him.

not」 → 「really like him」

否定」→「彼のことを『本当に』好き」

 

つまり、「彼のことを『本当に』好き」 を

not で否定しているから

→「彼のことはそんなに好きというわけでもない。あまり好きではない。」

 

図にすると、こんな感じです。

 

(2) I really don’t like him.

really」→「not like him.」

本当に」→「彼のことを好きではない

 

「彼のことを 『好きではない』」 を

really で強調しているから

→「彼のことは、本当に好きではない。」

 

この文では、「really」は否定されてなくて、

「really」 は、その後ろの部分を

強調している形になっています。

 

これらは文の中で見ると、

よくわからなくなってしまいがちなのですが、

本日のたった二言のフレーズである

Not really.

「いや、あんまり。そういうわけでもない。」

を覚えておくと、そのまま同じニュアンスなので、

これから先もう迷わなくなると思います。

 

そういわけで、

Not really.」 「いや、あんまり。」 を

今日中に覚えてしまってください。

 

not really の例

最後に、「not really」 を使った文を

いくつか紹介しておきます。

 

◆ 政治の話になり、どう思う?と

聞かれましたが、興味がないので、

「あまり政治には興味がないんだ。」 と答えます。

★ I’m not really interested in politics.

 

◆ 「最近、それを聞いて驚いた。」

という友達ですが、自分はあまり

驚いていないので、こう伝えます。

★ I’m not really surprised.

 

他にも、そんなに大した問題ではない。

★ It doesn’t really matter.

 

それはそんなに難しいというわけではない。

★ It’s not really that hard.

 

というようにいろいろと使えます。

 

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