絶対話せる!英会話

オバマ大統領、最後の演説から英語を学ぶ。

この記事は4分で読めます

一昨日、アメリカのニュースでは、

メリル・ストリープのスピーチと、

トランプ次期大統領のツィッターでの反撃に

関する話が盛り上がっていましたが、

本日のニュースの中心はもちろん

「オバマ大統領の最後の演説」 でした。

 

※ YouTubeですので、CCを押すと、字幕も見ることができます。

※ 英語の全文はこちら。(ホワイトハウス)

※ 日本語訳はこちら。

 

オバマ大統領の演説は、いつ聞いても見事ですが、

今回の演説もさすがでした。今日はその演説の中の

最初の部分で使われていた英語表現を

紹介したいと思います。この始まりの部分は、

きっと今後プレゼンなどでも使える機会が

あるのではないでしょうか。

 

◆ It’s good to be home!

 

「家に戻って来るのはいいね。戻って来てよかった。嬉しいよ。」

という意味ですが、今回は実際は家ではなく、

故郷のような場所(正確に言うと、政治家として

キャリアをスタートさせた街)を指しています。

 

今回、オバマ大統領は、

シカゴで上院議員として選ばれていたわけですから、

そこを「home」と読んだわけですね。

 

この 「It’s good to be home!」 は、

我が家のネイティブキッドも、例えば

海外旅行などから帰ってくると言うセリフでもあります。

「あぁ、やっぱりおうちはいいね。」

そう思ったときに出てくる言葉です。

 

 

「It’s good to come back.」 や

「It’s good to be here.」 のように、

「戻って来られて/ここにいられてよかった。」

なども使われます。to の後ろの動詞を変えれば、

いろいろと応用ができますので、まずは

「It’s good to be home!」 を

このまま覚えてしまって、応用してみてください。

 

President Obama - Farewell Speech

 

◆ Michelle and I have been so touched

by all the well wishes that we’ve received

over the past few weeks.

But tonight, it’s my turn to say thanks.

 

「ミッシェルと私は、ここ数週間の間に

いただいたすべての別れと励ましのお言葉に

とても感動しています。

でも今夜、お礼を言うのは私の番です。」

 

「I have been so touched.」 は、

現在完了形で受け身の文です。そして

「all the well wishes that we’ve received」

の部分も、現在完了形になっています。

しばらくの間感動したままの状態であることを

表すのに現在完了形が使われているわけです。

 

「wishes」 というのは、それだけでは

日本語の直訳はないと思いますが、

「best や good」 などと一緒に使われて、

クリスマスや新年の挨拶、

何か新しいことを始めるとき、

または旅立っていくときに言われる

「ご多幸をお祈りします」

「(新しいことの)成功を祈ります」

にあたります。

 

この部分の最後の

「It’s my turn to say thanks.」 も、

なかなか使える表現だと思います。

「It’s my turn to ~.」 で、

「~をするのは、私の番です。」 という意味で

何かお返しをするときに使える表現です。

 

「It’s your turn to ~.」 と、

my を your にすると、

「~するのは、あなたの番よ。」という意味で、

その場合はお返しの意味ではなく、

単に 「あなたの番」 と言っているだけになります。

 

「my turn」、「your turn」 はまた、

ゲームをしているときにも、よく使われます。

トランプとかUNOをしているときに、

「あれ?私の番?」 と聞きたくなるときが

ありますよね。そういうときに言うのが、

「(Is it) my turn?」です。

 

逆に順番が来ても、気付いていない人には、

「John, it’s your turn.」 と言ってあげます。

遊びだけではなく、家の中の家事当番とか、

買い物に行く当番とか、そういうときにも

この turn は使えます。

 

President Obama - Farewell Speech3

 

◆ 次の表現も、日常生活でほぼ毎日のように

我が家のネイティブキッドが言うセリフです。

演説では、聴衆が盛り上がって

「もう4年!もう4年!

Four more years! Four more years! 」

と言い始めたときに、オバマ大統領が言った言葉です。

 

・I can’t do that.

「それはできない。」

 

この 「that」 は、直前に言われたこと全体を

指しています。ですので

「もう4年(大統領をやってください)」 に対して

「いや、それはできませんので。」 と

言っていることになります。

(※アメリカの大統領は

2期までしか務めることができません。)

 

我が家のネイティブキッドは、最近反抗期なのか

私が何か言うとすぐにこう言います。

「いや、できない!」

その英語が、「I can’t do that.」 です。

私が言ったこと、お願いしたことが、

「that」 になっているわけです。

 

キッパリとした否定ですので、

言い方が強くならないように、気を付けてください。

親しい間柄でない場合、

「I’m sorry, but」や 「I’m afraid」 などを

付けるといいと思います。

 

これらの英語はスピーチの最初の部分で出てきた

英語です。実際のスピーチは50分もありました。

 

こちらのホワイトハウスのサイト

全部を見ることができます。英語も全文出ていますが

YouTubeを利用しているので、CCの部分を押すと

リアルタイムでの字幕を利用することもできます。

 

大変ゆっくり、はっきりと話されている英語ですので

英語の聞き取り練習にはとてもいいと思います。

ぜひ見てみてください。

 

また日本語訳は、こちらのサイトで見つけました。

 

私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、

今に至ったのかの勉強法については、

こちらのPDFにまとめています。

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    2015年1月22日7:00

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