3月17日朝、ニュースで一気に目が覚めました。
【アメリカがイギリスに正式に謝罪?】
「は?何これ?」
というわけで朝からニュースサイトを
読みまくりました。折角集めた情報なので、
読んだ記事をシェアします。
それにしても、アメリカが正式に謝るなんて
びっくり! (しかし金曜日の午前中は、
そういうニュースでしたが、午後になり、
ホワイトハウスは謝っていないと否定した模様です。
ですので、3/17 17:50に加筆しました。)
見出しによりますと、
ホワイトハウスが「GCHQがトランプタワーに
盗聴器を取り付けた」と非難し、その後
アメリカがイギリスへ正式に謝罪したと出ています。
(金曜日午後5:30現在、Spiecer報道官は、
これを完全否定しているようです。)
先に、簡単にざっくりと言ってしまうと、
イギリスの諜報機関が、オバマ元大統領に頼まれて
トランプタワーを盗聴していた疑いがあると
ホワイトハウスの報道官が、
ホワイトハウスの記者会見室で言ってしまい、
それでイギリスが激怒した、という話です。
(↓ 朝、私を驚かせたスマホのニュースです。)
(※ちなみに新聞の見出しは過去の話でも現在形になります。)
おいおい、一体何がどうなっているの?
ということで朝ごはんを作りながら
ニュースを聞いたり見たりしました。
そもそもは、トランプ大統領お気に入りのメディア、
Fox チャンネルの番組で、
Andrew Napolitano という人の発言から
話は始まっているようです。
「The Telegraph」には、
この人に関するまとめ記事がありました。
Who is Andrew Napolitano,
legal analyst who first claimed GCHQ
was asked to wiretap Trump Towers?
アンドリュー・ナポリターノって、
そもそも誰さ?
GCHQがトランプタワーに盗聴器をしかけるように
頼まれたって最初に言い出した
リーガルアナリシスト、この男は一体何者?
と言う感じですね。
上のリンクの真ん中あたりに、
その発言が見られるようになっており、
それを見てみたところ(下のYouTubeです。)、
おいおい、そんなに自信たっぷりに
海外の諜報機関に頼んだらしいことを
言っちゃっていいわけ?
という仕上がりになっています。
Fox ニュースに寄せられた情報によると、
と話しています。
その情報源はどこでしょうねぇ?
簡単にまとめてみます。最初は、
「バラク・オバマがトランプ大統領を
スパイしていたということについて
よくわからないけれど。」という前置きで
始まっていましたが、1:37 あたりから、
話が海外の諜報機関について入っていきます。
そして、
「オバマ大統領は情報を集めるのに、
外国の諜報機関を利用したからだ。」
という流れになっています。
で、そういう外国の諜報機関は、
アメリカに友好的だから、
【GCHQ】がそうなのではないか、という話です。^^;
【GCHQ】、それは
「British version of CIA」、
「イギリスのCIAみたいなもの」と
説明までしてくれています。
で、これだけなら、
「ま、何かバカなこと言っちゃっている人がいるよ」
くらいで済んだのですが、これを
ホワイトハウスの briefing room(記者会見室)で
ショーン・スパイサー報道官が、
その発言を記者会見で言ってしまったから
大問題になってしまったのでした。
なぜなら、ホワイトハウスの記者会見室って、
もうオフィシャルな場ですよね。
国の代表がそう考えている、と
受け止められても仕方がないわけです。
想像してみてください。日本の首相官邸で、
内閣官房長官が
「イギリスの諜報機関が、前の首相を助けて
今の首相に盗聴をしかけたという話がある。」
なんて言ったら、どんなことになると思います?
想像もつきません。
しかしそれと同じことを、この報道官がやったわけです。
その部分だけを抜き出してあるYouTubeはこちら。
字幕付きが見たい方はこちらから。
昨晩、こんな感じでそれはニュースにされました。
以下は記事のタイトルです。
「Sean Spicer says British intelligence
could have been involved in
Barack Obama’s ‘wiretapping of Trump Tower’」
Sean Spicerは言った/イギリス諜報機関は
関わっていた可能性がある/
Barack Obamaのトランプタワーへの盗聴に
で、これを聞いたイギリスがカンカン!
当たり前ですよね。
一国のしかもアメリカのホワイトハウスの報道官が、
根も葉もないうわさに過ぎない、
1人のメディアのコメンテーターが言った勝手な発言を
もっともらしく、ホワイトハウスで言っている、
これに対して、イギリスが「ふざけるな!」と言ったわけです。
イギリスの首相の反応、かなりすごいです。
メイ首相のスポークスマンは、この件に関して
こう言ったそうです。
以下は、ロイターからの引用です。
A spokesman for May said that the charge,
made on Tuesday by Fox News analyst Andrew Napolitano,
that the UK’s signals intelligence agency GCHQ
had helped Obama to wire tap Trump
after his victory in last year’s U.S. presidential election,
was “ridiculous”.
ええ、この口調からもわかるように、
イギリスの首相は、大変ご立腹です。
「ridiculous」なんて、とても強い言葉ですからね。
これは、話にならない、ばかげた、という意味です。
イギリス首相の心の中としては、多分
「何言っちゃっているわけ?バカなの?」
くらい思っているのではないでしょうか。^^;
しかし、分別の有るイギリス首相はもちろん、
人を矛先にするのではなく、
「the charge」に対して、
「ridiculous」という言葉を使っていますけれど。
“We’ve made clear to the administration
that these claims are ridiculous and they should be ignored
and we’ve received assurances
that these allegations will not be repeated,”
May’s spokesman told reporters.
私たちははっきりとさせた/
政権に/これらの主張はばかげている/
そして無視されるべきであると/
私たちは受け取った/約束を/
これらの主張は二度と繰り返されないことを/
メイ首相の報道官は言った/記者たちに
現在完了形が使われていますね。
これはもう既に言った(過去である)ものの、
まだ今もとても重要なことで、
現在に関わっていることだからです。
で、ホワイトハウスはイギリス政権に、
スパイ嫌疑に関して謝ったそうです。
当たり前ですな。
私は今回のこと、信じられません。
あの、イギリスにですよ?枯れても大国。
そして、アメリカの最も信頼できる長年の同盟国。
そのイギリスに、スパイ容疑をかけたなんて。
それを報道官が、ホワイトハウスの
briefing room で言ってしまうなんて。
「バカなの?」と私でさえも思ってしまう出来事でした。
というわけで、あまりにも朝からびっくりした話です。
それで、私が朝一番に見たニュースに戻り、
The Telegraphでは、
正式な謝罪をした、と書かれていたわけです。
The US has made a formal apology to Britain
after the White House accused GCHQ
of helping Barack Obama spy on Donald Trump.
この記事の中では、GCHQが
(イギリスの諜報機関の一部で政府通信本部:
Government Communications Headquarters)
「a furious response」を引き起こしたそうですから、
どれだけイギリス政権が怒ったのかが
わかるような気がします。
「furious」ですから。日本語にすると、
「激怒した、憤慨した」という強い怒りです。
そして Timeではこう書かれています。
President Donald Trump’s boldest effort
at political misdirection is threatening
to become a foreign policy mishap.
トランプ大統領の大胆な努力/
政治的に間違った方向への/
~への脅威になりつつある/
外交政策の災難になる
Struggling to justify Trump’s charge
that he was wiretapped by his predecessor,
the White House repeated Thursday allegations
that a British spy service wiretapped
the President at the orders of
former President Barack Obama.
トランプ氏の主張を正当化するために苦労していて/
それは彼の前任者に盗聴されていたという/
ホワイトハウスは木曜日主張を繰り返した/
それはイギリスのスパイサービスが/盗聴したと/
大統領を/前任の大統領部落オバマの命令により
The Administration has struggled
to justify Trump’s charge for more than a week,
as the top Republican and Democrat
on the Senate Intelligence Committee
jointly stated Thursday
they’ve seen no evidence of any surveillance of Trump Tower.
政権は苦労している/
トランプ氏の主張を正当化するために/一週間以上/
共和党トップと民主党が/上院情報委員会で/
共に木曜日に述べたので/
彼らは何の証拠も見えないと/
トランプタワーの監視活動の
オバマ元大統領が
トランプタワーを盗聴していたという証拠は、
共和党からも民主党からも
何もないと言われてしまっているわけです。
ですが、トランプ大統領に呼応する
Fox News のコメンテーターが不思議な発言をして、
盗聴されていたということを
正当化しようとして、「イギリススパイ説」を
テレビやホワイトハウスで発言してしまった、
というニュースでした。
というわけで、朝の時点では、とにかく、
一応謝って終結したのか、という感じの話でした。
ところがですね、午後になり、
ニュースが変わってきました。
Spicer報道官が謝罪を否定したそうです。
政府高官の一人がCNNに、
Spicer氏と国家安全保障問題担当顧問のH.R. McMaster氏が
Spicer氏のコメントに対して謝罪したと
金曜日の早い時間には語っていたそうですが、
それをSpicer氏が否定した模様です。
謝罪があったにせよ、なかったにせよ、
いずれにせよ、イギリス政府を不快にさせたことは
間違いがないですし、ニュースで見ただけのことを
報道官がホワイトハウスで証拠もなく
口にしてしまうとは、軽率極まりないと思います。
しかも最も近い同盟国に、
盗聴に協力した嫌疑をかけてしまうなんて、
それをしかもホワイトハウスの記者会見で
言ってしまうなんて、
イギリスが怒るのも無理もないです。
それにしても、このホワイトハウス周辺、
大丈夫なのでしょうか…。
何だか、かなり心配になってきました。
日本政府もこの政権とのお付き合いは
慎重にしていただきたいと願わずにいられません。
朝からあまりにもびっくりしたニュースだったので、
一連の流れを記事にまとめてみました。
それでは。
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今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
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