昨日「V for vendetta」を見てきた。私が購読しているメルマガ「シカゴ発 映画の精神医学」でも勧められていたので、ちょっと気になっていたのだ。このメルマガを発行なさっている樺沢さんは見終わった後、いい映画だけに気分が重くなったとおっしゃっていたのだが、私は逆に見終わった後すっきりした。この差は何だろう?しかし私もこの映画はよかったと思う。
これから日本で見る人にネタばれしてしまうのであまり多くは書けないのだが、あの設定って実際にあり得ない話でもないような。政府が全ての情報操作してしまうことは訳ない気がする。最近社会学のテキストでも読んだのだが、人間は与えられた役割を簡単に受け入れてしまうそうだ。例えそれが人道的なことではないとしても、そうせざるを得ない状況になったら人間は簡単にそれをできてしまうそうだ。恐い。
話が進むに連れて「V」のマスクが表情があるかのように見えてくるから不思議だ。(マスクは一つだと思うのだが。)世の中には彼のようにどこかで人生が狂わされてしまった人が大勢いるのだろう。
それにしても私はVendettaの意味も知らずに見てきてしまった。今調べたところ、復讐という意味だそうだ。なるほど。しかし復讐というよりも皆の目を覚まさせたということで世直しだったのではないだろうか。