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The Devil Came on Horseback。

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今晩は、「The Devil Came on Horseback」という映画を見てきた。学校にDarfur Action Committeeという名で活動を行っている団体があり、その団体主催の映画会だった。(http://www.international.ucla.edu/darfur/
)学校で集める寄付などはUNHCRへ寄付しているようである。
さて映画に集まった人は恐らく20人ほど。あまりにも少なくないかい?以前私がコミカレで「ホテルルワンダ」を見に行ったときは、経済の教授がこれを見に行けばエクストラクレジットをあげる、ということで、見に来た学生が多かったのだが、今の学校ではそういうエクストラクレジットはないようである。

映画のホームページはこちら。http://www.thedevilcameonhorseback.com/
この映画は、Military Observerとしてスーダンに入ったBrian Steidleという人のドキュメンタリーである。まだGenocideとして認定される前に現地へ入り、現地でのスーダン政府とJanjaweedによる、ダルフール地方の人たちへの虐殺・破壊行為を写真に収め、帰国後はあちこちで見たことを語っている。Janjaweedとは、馬に乗った人たちという意味らしい。馬に乗り(騎馬民族)殺害行為を行うので、映画のタイトルが「馬に乗って悪魔が来た」になっている。

スーダン政府、Janjaweed、スーダン政府への反政府運動などについては、ウィキペディアのダルフールがよくまとまっていると思うので、引用させていただく。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB)

「2003年の初頭ダルフールの2つの反政府組織正義と平等運動 (JEM) とスーダン解放運動 (SLM/A) がスーダン政権のアラブ系による非アラブ系への抑圧と資源分配や行政上のダルフールの無視を非難して反乱を起こした。それに対しスーダン政府は空爆などでアラブ系民兵ジャンジャウィードの非アラブ系への襲撃を支援した。ジャンジャウィードは非アラブ系への大量虐殺、略奪、組織的強姦などの重大な人権侵害で訴えられている。彼らは多くの村を丸ごと焼払い、チャドや国内の難民キャンプへ逃れる住民を追立てて襲うなどしている。国内難民キャンプの多くはジャンジャウィードに取囲まれている。2004年の夏時点で5万人 – 8万人が殺され、120万人以上が家を逐われた。」

All Aboutの以下のページも分かりやすい。
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050221A/index3.htm

現在見積もられている殺された被害者は(Global Grassrootsのホームページより)2003年以来で450,000人とされている。人間が一人殺されたとしても大騒ぎだろうに、450,000人が殺されたとしたら、どれだけ現地の社会が狂わされているのかが分かるだろう。もし人が一人殺された場合、一体周りの何人の人が悲しむことになるだろう。小さな貧しい村で助け合って生きているような社会での一人一人の役割や精神的支えは、恐らく今の私たち以上に大きいだろう。その大事な一人が450,000人も殺されたとしたら、そして住む場所を追い払われ、レイプされ、拷問を受け、誘拐されて行方不明の身内がいたら、その人たちは一体生きていて何が幸せと思えるのだろう。

映画では丸焦げにされた死体がごろごろと出てくる。Janjaweedの人のインタビューが出てきた。スーダン政府(アラブ系)は否定しているが、Janjaweedの人はただ上から指示されたとおりに村を破壊し、人を殺すだけだ、と言っていた。逃すとまたスローガン(恐らく反政府運動だと思う)が広まってしまうので、手早く殺す必要がある、とも言っていた。

スーダンから帰国したMr. Steidleは、この惨劇を世の中へ広めるために講演を行ったり、TV出演などをしている。その講演へスーダン人が何人かやって来て、「これはでっちあげである。私はあなたを100%信用しない。これのどこに証拠がある?」と言う。私が思うに、アメリカまでやって来られるスーダン人はそうそう多くないだろう。こういうお金のある人たちが僻地で起きている事実をどれほど知っているかは分からない。彼らは政府関係者かもしれない。そもそもこのGenocideは政府がJanjaweedを利用して行っているとされている。(実際に軍の飛行機とJanjaweedが攻撃を共にしている証拠写真などが提示されているらしい。)となると、アメリカへやって来られるほど政府の恩恵を受けている人たちは、政府に不都合な発言はできるわけがないだろう。

村を焼き払われた、身内を殺された人々が「私たちには何もない。村には全てがあったのに。」と言う。現在暮らしている集団から少し離れて木を拾いに行けば、水を汲みに行けば、男は殺される。女はレイプされる。生活に必要なものだからどうしても行かなければならない。男性は殺されてしまうので、例えレイプされてしまうとしても女性が行かなければならない。襲われた女性達はそれを恥と思うので、襲われたとは表現せずに、Janjaweedにbeatenされたと言うそうだ。

スーダン政府が虐殺を否定する限り、他の国の軍隊はダルフールで堂々と活動するわけにはいかない。そのため国際社会がスーダン政府に圧力をかけるしかない。そしてスーダンで石油開発をしていてスーダン政府を支持している中国にも何らかの形での圧力が必要と思われる。また例えアメリカがスーダン政府に圧力をかけるのは、中国が独り占めをしている石油利権を奪うためであるとしても、今は目的よりも虐殺を止めることが先だろう。

アメリカで一般人がこういう活動をするときは、議員に署名の手紙を書くことが多い。そして議員から議会へ陳述してもらうようだ。そして個人や団体レベルとしては、周りの人へ「知らせる」ための活動をすることになる。私はダルフールに関する署名(と署名活動)には何度か参加しているが、実際に何か継続的に活動したことはない。ただ先日も書いたように、かなり多くの方が毎日このブログを訪れてくださっているので、ブログを通してこうやって人に知らせることはできると思う。

興味を持たれた方は以下のウェブも訪れてください。(英語)
http://www.savedarfur.org/content
http://www.genocideintervention.net/advocate/action/campaigns/legacy
http://www.darfurinfo.org/
http://www.msf.or.jp/2006/12/20/5705/post_50.php(日本語)

日本では一人一人の活動や社会的活動が軽く見られる傾向にあるのは承知しているが、多くの人が知っているということだけで、実は物事や事態は動くものだと私は思っている。日本でどの程度ダルフールのニュースが放送されているのかは知らないが、少なくても三浦さんが逮捕されたという報道(母曰く、今日本ではこの事件が大きく取り扱われているようなので。)よりは知るべきことだと思う。

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