土曜日にティファナで「Disney’s A Christmas Carol」を見て、今日日曜日はLAで「District9」を見た。Christmas Carolの方は、ま、内容も知っているし、特に面白かったわけでもないが、時間を潰すのにはいいかも。しかし「District 9」は意外に面白かった。
夏に公開されたこの映画。夏前にはLAのバス停の椅子が全てこの映画の広告に変わっていた。公開前から、一体あれは何だろう?とずっと思っていたのだが、後にそれが映画の宣伝であることを知った。私はあまりこの手の映画は好き好んでみないので、「意外に良かった」という人たちが多いということを知りつつも見ないまま今日まで来た。しかし今日はどうしても見に行こうと強引に誘われたので見に行ったところ意外にツボにはまってしまった。
前半30分くらいはエイリアンの汚さとグロテスクさ具合で気持ち悪くもあるのだが、段々とストーリーにのめりこんでしまった。そして何と言っても、低予算だということが分かる二級映画の匂いがするところが、とてもいい。人々が時々主人公について語るシーンでは、「The Office」を思い出してしまった。http://www.nbc.com/The_Office/
私はまるで内容を知らずに見たのだが、それがよかったと思う。なのでここでストーリーについて書くことは止めておく。きっとその方が楽しめると思うので。
CGだけよりもかえってある程度実写の方が、生々しく写るので、ときにはその方が臨場感があっていいと思う。この映画はそれが上手くできている。お金をかけて作った超娯楽大作とはまた違うオタク心をくすぐる作品だと思う。冗談なのだか、本気なのだか分からない感じが「The Office」に少し似ている。
私はツボにはまり面白いと思ったのだが、「おいおい、そこまで?」と思うほど、血や肉が飛びまくるので(しかし気持ち悪くではなく、潔く飛び散ると言った感じ。)、こういうものが全く苦手な人には勧めない。しかし漫画のような飛び散り方になっているので、それが不快感を与えるということはないと思う。
単なるエイリアンとの戦いの映画のようだが、いろいろな見方もできて、実は意外に奥の深い映画だったのかもしれない、ともう一度よく考えてみたくなる映画である。そしてラストも上手くまとめてあると思う。
日本で公開されるかどうかは分からないのだが、なるほどヒットしただけのことはある、と思う映画だったので、機会があればぜひ。