土曜日から月曜日までサンフランシスコへ行ってきた。140kmで車を飛ばし、片道6時間半のドライブだった。もちろん遠くてイヤになったのだが、帰ってきてみると、意外に行けるものだなと思った。ちなみに片道439マイル、約706kmだった。
サンフランシスコは夏に引き続き2度目。浮浪者とクレイジーな人が多いが、トコトコとどこまでも歩いていられるこの町は、私のお気に入りである。LA同様、それほどきれいな場所なわけではないが、とにかく歩いて活動できることが嬉しいのだ。LAと比較すると日本人は少ないと思う。その代わり中国人の数がとても多い。
さて、今回はGo San Francisco Cardというものを購入した。3日間で74ドルほど。(ホテル経由で購入したので、少し市販価格より安くなっている。)このカード、美術館などをメインにコースを組むと、かなりお買い得なカードになっている。数多くの美術館、湾内クルージング、一日遠出観光コースの多くがフリーになる。美術館なんて1つ10ドル以上するのだから、3つも行けば元が取れてしまうという優れもの。時間に余裕がある人、美術館・博物館めぐりに興味がある人にはぜひお勧めのカードである。
私がこのカードでどういう行動をしたかというと、以下のとおり。
[1日目]
お昼頃、San Franciscoへ到着。
★ Exploratorium
こういう博物館、実は大好き。もっと子供の頃に行きたかった。
科学や物理の謎のような展示がたくさん。
★ Legion of Honor
パイプオルガンの演奏を聞き、長旅の疲れを癒した。
その後、Twin peaksから夜景を見た。そしてその後は日本タウンで本を探す。日本タウンのお店では時々日本語が通じない。偽者日本人がいる。カップラーメンとワインを買い、ホテルで食べた。
[2日目]
★ Golden Gate Bay Cruise \”Red & White\”
このクルーズ、ゴールデンゲートの真下まで行ける。
ラジオで日本語の解説が聞けるので、いろいろとサンフランシスコの町
について知るには、ちょうどいい。
★ The Wax Museum
蝋人形の館。一度くらいは入ってもいいとは思う。
入ったところいきなり東条英機出現!ヒットラー、ムッソリーニ、
東条英機とどうやら悪の巣窟扱いされている。
天皇ヒロヒトも別のコーナーにいる。
定番、Fisherman’s Wharfでクラムチャウダーを食べる。クラムチャウダーは唯一のアメリカ料理と聞いたことがあるのだが、本当だろうか?
★ Aquarium California, Academy of Sciences
恐竜コーナーが楽しい。学者の諸説がいろいろと聞ける。
★ Yerba Buena
今回はメキシカン街角アート。チラシやら、壁へのいたずら書きやら。
★ SFMOMA(Museum of Modern Art)
2度目だが、展示内容は若干変わっていた。前回の展示は真っ白だったが、
今度の展示は天体を平面にしたようだった。
私はここの売店がお気に入りである。
China Townへケーブルカーで移動し(初めて乗った)、プラプラとお店を覘き、中華料理を食べた。その後バスを乗り継いでホテルへ帰った。サンフランシスコのバスのいいところは、90分以内ならバスが乗り放題ということ。チケットが時間の目盛りで切られるのだが、大抵バスの運転手はいい加減。場合によっては5時間近く乗り放題になることもあった。
[3日目]
この日はワインテイスティングツアーに参加することにしていたのだが、朝起きたところ具合が悪かったため、キャンセルした。このツアーはフリーで、10セントでワインがいくらでもテイスティングできるというもので楽しみにしてたのだが、何せ飲める状態ではなかったので諦めた。
★ Contemporary Jewish Museum
写真展をやっていた。ユダヤ人とは何かというコンセプトはいいと思うのだが、
展示内容に中身がなさすぎる印象を受けた。
入るのに、身分証明書提示が必須。それを何かと照合したあとに初めて
入館が許可される。何時に入館したか、退館したかも記入させられる。
「トイレはどこですか?」と聞いたところ、受付のお兄さんが案内してくれた。
(つまり勝手に単独では行かせてはくれない)
そしてまた受付までしっかりと送り届けられる。
何だか厳重すぎて、あまり気分のよくない美術館だ。
展示もユダヤ人以外にはどうでもいい内容だった。
そもそも選民思想自体が私は好きではない。
その後マーケットへ歩く。この建物はとてもモダン。中はこ洒落たお店がいっぱい。「あ、日本のお惣菜だ、しかも量り売り。」と思ってよく見たら、RF1だった。サンフランシスコに進出していたなんて、全く知らなかった。なかなかにぎわっていた。健康志向のアメリカ人にはきっと受けるだろう。
★ National Liberty Ship S.S. Jeremiah O’Brien
第二次世界大戦のときに作られた船である。輸送船として使われていたらしい。
中はかなり細かく見られるようになっている。
船のエンジンなども見ることができる。
船には砲台が設置されており、これは日本人に向けて発射されるために
作られたのね、と思うと、あまり気分がよくない。
しかし隅から隅までかなり細かいところまで見学できるので、興味深い。
未だにときどきクルージングで使用されるらしい。
この後、お土産を買い、ピザを食べ、帰途についた。またまた長いドライブだった。それにしてもSan Franciscoはいろいろと見るところが多く楽しい。(LAとは大違い…。)久しぶりに日常生活とは違う経験ができて楽しんだ。何せアメリカの田舎は娯楽が少ない。映画館とショッピングモールくらいしかない。
San Franciscoの町自体は好きなのだが、SFにはホームレスの人がやたらと多い。しかもアメリカの浮浪者は大抵お金を求めてくる。これがいちいちうざったい。それにしてもSFは家がないと、かなり寒いと思うのだが大丈夫なのだろうか。
あと何と言ってもSFはゲイとレズビアンの町である。バス停の広告にも上半身裸の男の人が二人こちらを見て微笑んでいるポスターが貼られていた。Are you?と大きく書かれ、その下にはgay.comとウェブページが紹介されていた。随分と自由なのね、と驚く。アメリカの田舎ではまず許されないポスターだろう。
ごちゃごちゃといろいろと詰まっている印象のサンフランシスコ。外観は似ていないのだが、私は何となく東京を思い出す。
それにしても盛り沢山な3日間だった。Go San Francisco Card、サンフランシスコ観光にお勧めです。