私は仕事を2つしている。と言っても、ウェイトレスの方はテスト前とペーパー前には休みをもらうので、最近は前ほど働いていない。その代わり教授のアシスタントの仕事は少しずつちまちまとしている。しかし、これが本当に進まないプロジェクトなのだ。
訳しながら情報を入力していっているのだが、細かいし、何せ850ページもあるのだった。エクセルのため、前のデータが記憶されていて次の行にも反映されてしまうのも良し悪し。昭和25年と入れた後に昭和2年と入れようとすると、昭和25年と入ってしまう。そのため一々画面とデータを見なければならないのが、時間を食う。それでも日本語から英語への訳なので漢字へ変換する手間がないだけいいのだが。
しかし教授は最初これほど時間のかかるプロジェクトだとは思っていなかったらしく、私にもっと働いて欲しい様子。分かってはいるものの、4科目取って、仕事2つではなかなか私にも時間の割り振りが難しい。今日は久しぶりに教授とお会いした。先日まで日本へ行っていたのだ。桜の写真を見せてもらった。姫路城へ行ったそうだ。いいな。
たまたま紹介された仕事なのだが、教授にしてみると、私は使うのにちょうどいい人材なのだと思う。日本人学生はたくさんいるが、その中でも実際に仕事で翻訳作業をしていた学生というのはまずいないと思う。(いくら本格的な翻訳ではないとはいえ。)なのでこのプロジェクトを私に任せて早く終わらせたいのだが、何せフルタイムで働いているのではないため(というか月に40時間ほどしか働いていないので)なかなか進まない。
教授は、私が今訳しているこのデータを基にして経済論文を書くのは間違いがない。そしてこの翻訳兼データ入力の後も、引き続き私に作業をしてほしいようだ。そのためにもまず早く今の作業を終わらせてもらいたいと考えているのは、当然だと思う。しかしこのペースで行けば、恐らく最低後半年は必要。(いや、それ以上かも。)もうすぐ私のWork &Studyのお金も終わってしまう。教授は私への給料のために、新しいグラント先を探して来た。教授は某有名私立大学からの客員教授のため、6月には私の学校を去ってしまう。そのため学校を去っても私が仕事をできるように新しい資金源が必要なのだった。
今日教授は私の給料を上げる提案をしてきてくれた。「そうすればもっとIncentiveになる?あ、でもウェイトレスの方がTipが入るから、まだ自分はそれでも競争相手ではないか。 (笑) この提案、とてもアメリカ人っぽいでしょ。」と言ってくださった。ということで、新しいグラントで私の給料は上がることになるようだ。すみませんねぇ、教授。私ももっと働きたいのはやまやまなのですが…。
それでも最近は真面目に仕事をしつつある。日々の生活の中に、この仕事の時間をしっかりと取るようになってきた。なので、少しはペースがあがると思う。しかし来週はもうMidterm2つ、再来週もMidterm2つとペーパー提出。この状況でどこまで来週は仕事をできるやら。しかし私しか今のところ教授のプロジェクトを手伝っている人はいないので、できる限り頑張っていかないと。
そういえば先日、この仕事を紹介してくれた方とお会いして、「あの教授は、今後ネットワークやreference先として本当にいい存在になるのではないですか?」と言われた。そう言われてみれば、多分本当にその通り。国際的な仕事経験も持ち、有名私立大学の教授、しかも国の中央銀行のプロジェクトも参加なさっている方である。大学院への推薦状、仕事探し中のreference先として、本当の意味で私を知っている方として(ただ授業を受けただけの関係ではなく)間違いなくこれから先お世話になることがあると思われる。別にそればかりが目的ではないが、アメリカではネットワークがものを言うのも確かである。
ま、何にせよ、もう少しこのプロジェクトに時間を割くようにしよう。
それではそういうわけで、早速仕事に取り掛かろう。