絶対話せる!英会話

たまには散歩。

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用事がないと、全く外へ一歩も出ない私。最近は週に3日ほどはずっと家に引きこもったまま。そのおかげで今学期に入って(まだ2ヶ月も経っていないのだが)、3kg近くも肥えてしまった。

今日も朝からずっと本を読み、仕事(在宅)をしていた。しかし今日は買い物へ行かないとならないことに気がついた。ティッシュペーパーがなくなってしまったのだ。私はMidtermのときの寝不足がたたったせいか、月曜日からずっと風邪をひいている。今は咳と鼻水に苦しめられている。家のティッシュペーパー(どこかのホテルから以前もらってきた)があと数枚でなくなることに気付いた。普段ならトイレットペーパーで済ますところなのだが、今は鼻をかみすぎて鼻の周りが痛いため、やはりティッシュペーパーを買いに行くことにした。(あさってはYear Bookの撮影があるので赤鼻にはなりたくない。)

実は私、アメリカに来てから一度もティッシュペーパーを買ったことがない。なぜかと言うと、高いからだ。ポケットティッシュでも50セントもする。箱のティッシュペーパーは2ドル少しから後半の間の価格が多い。一箱に250円も払いたくないため、私はいつも学校のカフェのちょっとごわごわした紙を使っていた。しかしこうしばしば鼻をかまないといけない状況だと、そんなごわごわした紙で鼻をかんでいたら赤っ鼻になってしまう。

ま、ついでにのど飴も必要と思われるので、近所のドラッグストアへ歩いて行くことにした。私は家にいた格好そのままで出かけていったのだが、実は私のアパートから50mも歩くと、そこには高級ブティックが立ち並んでいるのだった。日本にいるときはそれなりに格好を気にもするが、アメリカにいると、多少ボロくたって場違いだろうと全然気にしなくなってしまうから不思議だ。

ま、そういうブティックをちらりと眺め、住宅地へまっすぐ入って行った。すると不思議なモノが通りにあった。トイレの便器一式(タンクも一緒)が通り沿いに置かれていたのだ。何でここにこんなものがあるのだろう?と、高級ブティックとその便器との不釣合い具合にクビをかしげた。

進行方向には小さな山がある。その山にはたくさんの家が建っている。ビバリーヒルズの高級住宅地である。なぜかアメリカのお金持ちは山の上の方に家を建てたがる。買い物に行くのにも不便で仕方ないし、車がないとアクセスできないし、何がいいのだろう?といつも思っていたのだが、眺めているうちに、ああ、そうか、プライベートを守るのには確かにいいのかもしれないと今日気がついた。山には点々と家が建っているだけなので、そして恐らく知り合いしかたどり着けないと思われる。スターや桁外れなお金持ちが一般人に邪魔されずに住むにはいいところなのかもしれない。それに夜景がきれいに見えることは間違いがない。

そんなことを考えていたら、ドラッグストアまでは20分ほどで着いた。思ったよりも近い。さてティッシュ、ラッキーなことに今日からティッシュペーパー箱のセールで、一つ買うと、もう一つが無料になった。つまり一箱1ドル50セントほどで手に入った。しかもLotion Aloe&Eと書かれている高級感のあるティッシュ。帰って来て早速使ってみたら、本当にやわらかい紙で感動した。こんなに品質のいいティッシュ、もう何年も使っていない。鼻をかんでも痛くない。たまにはケチケチしないで消耗品を買うことも大事だな、と思った。

薬局からの帰り道は違うルートを通った。その道はLAでも誰もが知っている大通りだろう。いつぞや行ったストリップがある通りである。毎日通学で通ってはいるものの、車の運転中は周りの建物をじっくり眺めることはできないため、何の店があるのかは詳しくは知らなかった。徒歩だと一軒一軒店が覘けていい。この通りには、アンティークな家具や、こだわりのインテリアグッズの店が建ち並んでいた。日曜日のため店は閉まっていたが、ガラス窓から中が見えるような造りの店が多かったため、「うわぁー、あんなソファ欲しいな。あのライトいいな。」と、思う存分ウィンドウショッピングを楽しんだ。

中に店の人がいたら、ここまでガラスにへばりついて眺めることはできなかっただろうが、今日は日曜日。誰もいない。家から歩いて10分ほどのところにこんな楽しい店がたくさん並んでいたなんて全く知らなかったな。引っ越してきてから3ヵ月半も経つのに、全く外へ楽しむために出かけたことなんてなかったのだ。ついでに、たまには近所のブランド洋服屋でも行ってみるかという気にもなった。しかしもちろん今日のようにドラッグストアのプラスティック袋をぶらさげていない日に。

そうそうこのたった片道20分の道にも、かなり空き物件があった。恐らく不景気の影響なのかもしれない。あの一点モノのインテリアグッズ屋などもそのうち無くなってしまうのだろうか?と、ふと思ったのだが、ビバリーヒルズが近いのでそれほど心配はないのかもしれない。

こんなわずかな距離の散歩だったが、それでも久しぶりに歩いたような気がした。最近私の体はどうしようもないほど衰えているのではないかと思われる。日本にいたころは、毎日万歩計をつけて10,000歩を目指していたのだが(しかし実際は8~9,000歩ほどだった)、今では授業がない日、バイトがない日は、恐らく200歩くらいかもしれん。何せ家から全く出ない生活は体力を相当衰えさせていると思う。自分が一気に日本人の60歳女性くらいの体力しかないような気がしてきた。

明日も散歩しよう。

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