昨日の夜、Rodeoを初めて見た。間近で見たわけではないのだが、それでもなかなか迫力があった。説明によると、8秒間牛の背に乗っていないと、得点にはならないそうだ。そして片手を離すのは強制ではないのだが、離すと高得点につながるらしい。
よく見てみると、いつも同じ牛を使っているわけではなく、牛の怒り具合にも差がある。怒った牛が、くるくると回るときは、乗っていた人はついている。怒り心頭に達した牛が波を打つように前後にジャンプするときは、最悪である。しかしそういう風にジャンプしている牛にも関わらず、長く振り落とされずないで踏ん張っている人のときには、観客が盛り上がる。
競技はなかなか進まない。なぜかと言うと、乗っている人を振り落とした牛が戻るべき場所へ戻らず、囲いの中をあちこちに行ってしまうからだ。二人のカウボーイがロープをくるくると回しながら牛の角にロープを引っ掛けて引っ張るのに成功する場合もあれば、牛がカウボーイに逆襲をしかけるときもある。カウボーイのロープは本当に丸めて投げるんだ、と初めて知った。また囲いの中にいたカメラマンは、牛が近くに来るたびに柵を越えて非難する。
牛は本当にでかい。そして怒っているときは、かなり凶暴である。そんな危険な牛から逃げるには、相当足が速くすばしこくないとダメだ。牛に乗る人、乗っていた人が落ちたときにおとりのように目の前を走る人、牛が柵の中にどうにか入ったときにドアを閉める人、おまけにカメラマンまで、足が速く、あっという間に柵を登る。ロデオは乗る人だけでなく、周りのこういう人たちを見ていても楽しめる。
初ロデオだったので、かなりおもしろかったのだが、どうやって牛を怒らせているのかが気になった。パチパチ叩いて怒らせているのだろうか。人にとっては見ていて興奮する競技ではあるが、牛にとっては、ひょっとして単に迷惑な競技だったりするのかもしれないな、と帰り道に考えた。