先程までNHKでアジアと「どのように付き合っていくべきか」(タイトルは知りません)という内容の討論会を見ていた。その中で中国と日本の関係についてどうすべきかという質問があった。
1.中国が歩み寄るべき
2.日本が歩み寄るべき
3.双方が歩み寄るべき
4.歩み寄る必要はない(確かこんな内容)
出演した一般の方が、「質問自体が聞くまでもない内容である、双方が歩み寄るのは当たり前」とおっしゃっていたが、本当にそのとおりである。何事だって一方だけが歩み寄るなんてことはあり得ない。しかし違う意見の人がいるのが、恐いところだ。
8月は戦争に関するいろいろな特番が組まれる。先日NHKスペシャルで「靖国神社」の話を見た。私は大変恥ずかしいのだが、靖国神社が他の神社とどのように違っていたのか、よく知らなかった。もちろん戦争で亡くなった人を弔っているというのは知っていたが、どういう点で違っているのかは知らなかった。つまり国のために亡くなっていった方の霊をまつるためだけ(!)に、明治になってから建てられたという基本的なことも知らなかったのである。それゆえに国家神道の象徴だったことも、天皇がわざわざ参拝しなければならなかったことも、戦争中アメリカから「Military Shrine」と呼ばれていたことも何も知らなかった。
靖国神社を存在させていくために戦後政教分離を行い、軍隊や政治が神社を管轄しなくなる措置を取ったおかげで、軍国主義の象徴とみなされながらも靖国神社は生き残ったそうである。そして存続させるために、周りには博物館などの文化的施設を建て、上野公園のような存在にするなどの努力がされたとのこと。
私が気づかなかっただけかもしれないが、昔はこれほど靖国神社の特集は組まれていなかったような気がする。やはり首相の影響なのだろうか?昔から参拝していた首相はいるのだが、なぜ今なのだろう?
しかし私の中で靖国神社は、明るいピンクの桜のイメージ。陰鬱なイメージは全くない。小学校低学年の頃、桜が満開の時期に祖母とお参りに行ったことがあるのだ。そのときに桜がきれいな神社と最初に印象付けられた。祖母も何も説明しなかったので、私も普通にお参りをしただけだ。よく考えたら、祖母の世代の人にとっては、何か思うところがあってお参りしていたのかもしれない。