今日は六本木ヒルズへ行った。ダヴィンチ展へ行ったのである。
何をやっているのか、予備知識もなくついて行った。その展覧会は何でも「レスター手稿」という手帖が公開され、それに書かれている内容が少しばかり説明されているだけだった。その手帖の文字は、全部鏡面文字。(鏡に映すと読める文字。)そしてその手帖が置かれている場所はとても薄暗く、近づくと電気も消えてしまうので、何が何やらちっとも分からなかった。
途中PCが10台近く置いてあり、その中で写真と説明が読めるのだが、PCでやっと内容を理解するだけだったら、何もお金を払って見に行かなくてもよかったような気にさせられた。手帖以外は特に目新しいものも、工夫された展示もなかったので、楽しみにして行ったわりには、不完全燃焼のような気持ちを引きずって帰ってきた。
それに行く先々で(エレベーターの乗り降りから進む方向まで)警備員や誘導のお姉さん、お兄さんに「こちらです」「あちらです」と指示をされ、何だか気分の良くない美術館だった。私は美術館は自分のペースで時間を使えるところが好きだ。なので今日のように、ひとつひとつ運営者側に仕切られるのがとても不快だった。こうなるともう美術館というものではないような気がする。(気分が良くない美術館なんて!)
おまけに今日は東京国際映画祭があったらしく(そして行った時刻が丁度いろいろな人たちが登場する時間帯だったらしく)混んでいた。ビルも作りがゴチャゴチャしていて、分かりづらい。おしゃれに作ってあるのだが、あまり快適な空間ではないような気がした。建物も、中で働いている人も、ユーザフレンドリー(カスタマーフレンドリーと言うべきか)ではなかったと思う。
六本木ヒルズへは今日初めて行ったのだが、私の印象はとても良くない。
何だか使い勝手が悪ーいというのが私の感想である。
「用事がない限り行かない場所のリスト」にまた一つ名前が加わった。