昨日はお通夜へ行った。義理の叔父が亡くなったのである。小学生の頃は毎年その家へ遊びに行っていたが、それ以来叔父さんとはほとんど会うことがなかった。しかし父は大学時代その家にお世話になっていたようで、その家の甥っ子や姪っ子とも仲がいい。父は兄弟の中でも歳の離れた末っ子なので、甥っ子たちとも一回りほどしか違わない。
この父の姉一家はとことん明るい。我が家もかなり明るい家庭だと思っていたが、さらにその上を行く。びっくりするくらい皆元気でよくしゃべる。私が昔会ったときには皆既に大人だったので(私は小学生)あまり会話をすることはなかった。そのため皆がどういう人たちなのかあまりよく知らなかった。今回初めていとこたちがどういう人たちなのか分かったような気がする。何せ会うのは四半世紀ぶりくらいだったのだ。
叔父さん、つまりいとこのお父さんのお通夜だったのだが、湿っぽい雰囲気はまるでなかった。ノリとしては同窓会に近い感じの集まりだった。ポンポンとあちこちで「お前昔はねぇ…。」と言って話が弾んでいる。父の家は父が高校の頃にはもう両親がいなかったので、兄弟間の行き来がよくあったようだ。そう言えば、私も小学生の頃は叔母さん宅に泊まりに行ったりしていた。そういうわけで、今回のお通夜は本当に昔の旧友が久しぶりに対面したかのようだった。あんなに明るいお通夜は初めてである。
親戚一同、皆元気でポジティブでオープンマインドな人が多い。あまりしきたりや細かいことを気にするような人もいない。東京育ちのせいだろうか。私がアメリカで大学に行っていることについても、叔母さんは「経験したことは忘れないし、自分の身になる。頑張りなさい。」と言ってくれた。
一方数十年ぶりで会ったいとことも話が弾んだ。もう50歳になるが、相変わらず美人だった。そして若い。30代に見えなくもない。皆にそのいとこに似ていると言われ、ご機嫌な私だった。そして私が思うに、何となく性格も似ているような…。血のつながりだろうか。そのいとこの彼氏とメルアド交換をしてきた。秋にいとこと、いとこの子供と、彼でラスベガスに行く話があるらしいので、皆で遊びに来てね、と言っておいた。
お葬式でもなければ皆集まることはなかったのだ。そう考えると不謹慎なのだが、皆といろいろと話ができてよかった。このたった3週間の日本滞在中に親戚に会えたのは、とても偶然だ。
また新たな親戚付き合いが始まりそうだ。