友人が「ギフトだよ。」と言って、小さなダンボールを抱えてやって来た。何やら鳴き声が…。ふたを開けると、小さな猫が。キャー、かわいー!
しかしよそ様の家で猫は飼えないだろう。ミルク飲むかな?と思い、与えてみると、ぺろぺろと飲む。らぶりぃな姿。最初はじっとしていた猫だったが、慣れてくると部屋の中をあちこち探索し始めた。
しかしとても臭かった。なので猫を洗ってみることにした。シンクにぬるま湯を入れ、猫をお湯の中へつける。もちろん鳴きまくったのは言うまでもない。首をぶるぶる振るたびにものすごい水しぶきがバスルーム中に飛ぶ。二人がかりで押さえつけ、シャンプー終了。ところが途中、蚤がいることに気付き、今度は蚤退治。毛を少しずつごそごそと掻き分け、丹念に探す。見つけても毛の奥の方にいる蚤は取り除くのが大変。一つ一つ手でつまみ出し退治した。
ドライヤーで乾かし始めたところ、子猫は気持ちがよかったらしく、すっかりされるがままになっていた。乾いたところずっと抱いていたら、スースーと眠ってしまった。なので新しいダンボールへ入れた。ところがダンボールへ入れると、今度はギャーギャーと鳴き出した。仕方がないので、布団の上に置いたところ、丸くなりすやすやと眠ってしまった。
友人が2週間町を留守にするので、その間面倒をみたかったのだが、最終的には断った。なぜなら私は自分で猫を飼っていた経験がないので、子猫をどのようにしつけていいのか、まるで分からないからだ。餌をどれくらいあげていいのか、トイレはどうするのか、そういうことも知らないのだ。結局、友人は自分の留守中はまた別の人に預かってもらうことにした。
それにしてもかわいかったなぁ。ここが人の家でなければ、飼ってみたかった。将来は猫を飼おう。あの気まぐれな動きが何とも言えずいい。
友人のおかげで、ちょっと楽しい経験をした一日だった。