7月4日。アメリカはIndependence Dayで盛り上がっていたと思うが、私はメキシコへ遊びに行っていた。メキシコとは行ってもTijuanaとRosarito Beachなので、San Diegoの目と鼻の先である。私の家からは2時間半で着いた。車で国境を越えたのだが、あっという間に越えてしまった。黄色の線があり、それを越すと、メキシコに入ったということになる。確か行きはパスポートも見せなかったような。
国境の町Tijuanaは特に何もない町だ。ショッピングセンターで少しうろうろしたが、アメリカと比べて特に物価が安いわけでもない。ただ薬局がたくさんあるので、ドラッグストア好きな私はアメリカとの価格比較だけでも楽しんでいた。洋服の値段はアメリカと同じ、特に目新しい製品もなし。歯医者はアメリカの保険も受け付けると書いてあった。ショッピングセンターはすぐに飽きたので、その後はまた車で40分ほど走りRosaritoのビーチへ行った。
ここまで来ると、アメリカの町並みとの違いを感じることができる。高い建物がなくなり、小さな店がずっと通りに面している。薬局とタコス屋がやたらと多い。土産物屋をしばらくふらふらしたが、それほどしつこく付きまとわれなかった。Cancunでは土産物屋のしつこさに「二度とこんなところに来るか!」と思うほどだったが、ここでは適当に断れば適当に去って行くので、全く不快な思いをせずに済んだ。
海岸へ通じる道の屋台でタコスを食べた。これが激うま。特に魚の唐揚タコスは絶品で、一緒に行ったメキシコ人数人をもうならせていた。あんなにおいしいタコスはアメリカでは絶対に食べられないだろう。お腹を満たしたところで、ビーチへ。アメリカの海岸と違うところは、メキシコのビーチではお酒が飲めるということ。なぜならCaliforniaは公共の場所では一切外ではお酒が飲めないからだ。ビーチでビールが飲めないなんて、私には何だか物足りない。Tecateを頼んだところ、地元の野球チームの宣伝が入っていた。TecateがRosaritoビーチからそう遠くない町の名前だったということは、初めて知った。白い砂、青い海、いい天気、暑すぎない気温、そしてビール、最高に気持ちのいい時間を過ごした。避暑には最高の場所である。(恐らく私が住んでいる町よりは20Fほど低いと思われる。)
その後、スーパーで買い物をし、帰国した。普段はアメリカへの入国ゲートを越えるのに、車内で3時間待ちの行列ができてしまうらしいが、昨晩は全く渋滞がなかった。入国のゲートの少し手前(200mほど)で20分待っただけで、すんなりとまたアメリカへ戻ることができた。パスポートは特に見せる必要がないらしく、ビザを見せただけで(私の場合はグリーンカードを機械に読み込ませていた)車のどこも覗かれることなく、「Have a good night.」と言われた。随分と簡単で驚いた。出国の際は特に検査もなし、帰りもビザを見せるだけで、車ですっと国境を越えてしまうなんて島国育ちの私には不思議な感覚だった。
こんなにのんびりと何の心配もしないで遊べるというのは、とても嬉しい。いつも試験やら宿題の心配ばかりしていたので、こういう休日はアメリカに来て以来(この2年半で)、初めてかも。今週は本当に遊んでばかり。でもたまにはこういう日々があってもいいか。
明日からは勉強します。