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吸わない人の権利は?

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今回久しぶりに帰国して、日本は喫煙者には甘く、非喫煙者のきれいな空気を吸う権利をないがしろにしていると思った。(本当に空気がキレイかどうかということではなく。)

アメリカでタバコを吸う場所に立ち入ったことがないせいか、すっかりタバコの臭いがダメになった。少なくても私が住む南カリフォルニアでは、お店の中でタバコが吸える場所などはない。基本的にビルの中ではどこも吸えないと思う。そして周りのほとんどの人が非喫煙者のため、タバコの臭いを嗅ぐこともあまりなかった。

日本で帰国後数回居酒屋へ行ったのだが、例えほとんどお客がいないところだとしても、吸っている人が1人でもいれば、自分の洋服や髪にニオイがついてしまったことに帰り道に気付く。先日は居酒屋のほとんどの人が喫煙。もう最後にはお酒ではなく、タバコの臭いで具合が悪くなってきてしまった。しかも目まで痛くなった。

今日は喫茶店に入った途端にタバコのニオイで不快になった。とてもあんなところでコーヒーなどは飲めん。場所を変えてサンドイッチ屋へ行ったのだが、そこでも食べている人の横でタバコをすぱすぱと吸う女の人が数人。とても側では食べられない。

私、実は大昔タバコを吸っていた時期がある。しかし歩きタバコをしている親父連中を見て思った。(私は歩きタバコをする人の神経が全く分からない。)「こんな行儀の悪いおっさん達と私も同類に見られてしまうかもしれない。こんな汚らしいヤニだらけの躾のなっていないジジイ連中と同じ扱いにされてたまるものか。」と思ったところ、2日後にはタバコを止められた。私に言わせていただけば、タバコを止めることなんて超簡単である。

止めたくないのなら止めなければいいが(本人の勝手だし)、しかし止めたいとかほざくのなら、つべこべ言わずに実践すればいいだけの話である。私は、「止めたい」と口だけで言う中途半端な行動をして、自分を見苦しい立場に置くことに自分自身が耐えられないし、そういういい加減な自分が許せない。だから止めようと思ったときにはすぐに止められた。しかし止めて正解だったと思う。お金もかからないし、周りの人に迷惑もかけなくなったし。

Public Healthの授業で教わったことなのだが、Premature deathのleading causeはタバコらしい。最終的に病気になるかどうかはその人のもって生まれた遺伝的性質によるが、あらゆる病気にかかりやすくする原因のトップはタバコである。そう考えると、例えば健康保険なども喫煙者と非喫煙者では保険料を変えたほうがいいのではないかと思っている。例え国民健康保険であったとしてもだ。元々の病気へのかかりやすさは、自分では変えられないが、行動パターンによる不健康さに対しては、一人ひとりがもう少し責任を持ってもいいと思う。

副流煙は体に悪いと言われて長年経つにも関わらず、日本のこの飲食店の立ち遅れは一体何だろう?特に居酒屋は最悪だ。そのため居酒屋へ行く日には、どうでもいい格好をしていくようになった。毎回行く度に煙のにおいが染み付いてしまって、とてもじゃないがいい恰好はしていけない。

喫煙者を減らす活動については、私はアメリカの方がはるかに進んでいると思う。大体日本のタバコの価格は、他の先進国と比較すると安すぎる。所詮嗜好品なのだから、もっと税金を取ったほうがいいと思う。しかも人に迷惑をかける嗜好品なのだ。人への迷惑料、人への健康被害料として、喫煙者はそれくらい負担してもいいと思ってしまうのは私だけだろうか。

日本の居酒屋は大好きなのに、今回帰国して、タバコのせいでもう行きたいと思わなくなってきてしまった。禁煙があたりまえのLAの日本居酒屋で飲んでいる方がよっぽどましである。今回帰国して、とにかく居酒屋の空気の悪さに驚いた。

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