今日も元気に仕事をした。本日の問い合わせで一番驚いた質問。「成績がIになっているのですけれど、これは何ですか?」私は成績は「A」~「D」と「F」だけだと思っていたので、「”I” って入っているのですか?」と何度も聞き返してしまった。すぐに奥の彼女へ「成績が「I」だった学生が問い合わせをしてきているのだけれど。」と電話を回した。不思議そうにしている私を見て、彼女は「Incompleteってことよ。」と説明してくれた。
彼女が学生に電話で説明しているのを聞いていたところ、「I」というのは、何らかの事情があって成績をつけられずに授業が終わったということらしい。その理由としては、(1)課題全てを提出していない (2)ファイナルを受け損なった (3)、(1)または(2)に該当するが、正当な理由があり、「F」を取る代わりにつけられた、などなど。しかしどの場合も教授と学生双方の承諾の上で「I」という成績がつけられるそうだ。
私の学校はセメスター制なので、16週間授業がある。そして最終授業から4週間前(だったと思う)までは、授業がドロップできる。成績が悪かった場合などは、ここでその授業をドロップすれば成績はつかなくなる。これを越えた場合は、成績がついてしまう。しかしそれでも何らかの緊急性や考慮されるべき事態があった場合には、教授と相談の上、「I」がつけられるらしい。しかし勝手に「I」をつけられることはないため、そして質問をしてきた学生には思い当ることがないため、「今すぐ教授に連絡を取るように」とその学生は指示されていた。
「多分何かの間違いだと思う。」と電話を切った後、彼女は私に説明した。
そんな間違いって、アリ?
以前教授に聞いたところによると、成績は教授がその入力する部門へ成績を送り、そこで入力されるらしい。どの部門が担当しているかは知らないが、恐らくネット管理をしている部署だと思う。ま、手作業でWebにUpdateするとしたら、確かに間違いはあっても不思議はないと思うが、一所懸命やってきたにも関わらず、成績が間違っていたなんてことになったら問題だろう。「I」なんて通常あり得ない成績だったからこそ気が付いたのだろうが、これがもし「A」が「B」、「B」が「C」とすり替わっていたとしたら、気づかない場合もあるのではないだろうか。
今日電話してきた学生も「成績はどうなったかなー?」と思ってネットでチェックしたに違いない。すると「I」?きっと驚いただろうな。アメリカでは最終成績をゲットするまで、すべてのそれまでの成績を証拠として残しておかないといけないな、とあらためて考えさせられるできごとだった。