11月の半ばから授業の登録が始まった。私はPriority登録期間があったので、一般の学生よりも早く10単位までは登録することができたようなのだが、その分Second Pass(残り10単位分までが登録できる)はその人たちよりも遅かったようだ。学校の授業登録期間はその人それぞれ。何年生か、Honors Programやその他のプログラムに入っているかで登録できる時期が違ってくる。私はPeer Advising Networkに参加しているので、恐らくPriority期間がもらえたのだと思う。
私の学校は、授業登録の期間はPriority, 1st Pass, 2nd Passで構成されている。ちなみに私のPriorityは11月14日午後10時に始まった。そして1st Passは、11月21日午後11:59から、2nd Passは11月30日午後11:59から始まった。Priorityを使用した人は1st Pass期間中は登録ができない。つまりPriorityか1st Passのどちらかしか使用できないことになっているのだ。
なのでPriorityがあった人が1st Passのときにできることは、授業の交換ができるだけとなる。私はどうしても取りたい授業があったのだが、そのクラスはPriority期間中に定員枠に達していた。定員12人のうち、Priority期間中に登録できる人数は6人までだったのだが、私のPriority登録時期が来る前にその6人の枠が既に埋まってしまっていた。そのため1st Passの時に解放される残り6人枠を待たなければならなかった。しかしこのクラス、実は1st Passでも取れなかった。(ちなみにこの授業の全体数は100人以上だが、Discussion Classの制限人数が12人という構成になっている。私の学校の授業の多くはLecture & Discussionで構成されている。)
そのため急遽また他の何の授業を取るか考え直さないといけないことになった。そして授業のスケジュールを見ながら取りたい授業を決め直した。(授業時間が重なっているクラスが多いのだ。)しかーし、2nd Passのとき、またしても別の取りたい授業が既にクローズされていた。その取りたかった授業はPriorityと1st Pass期間中は、そのメジャーとマイナーの学生しか登録ができず、2nd Passのときに初めて他の学部の学生が登録できるようになっているのだった。しかし私の2nd Passが来る前に、その授業は既にクローズされてしまっていたのだ。私の2nd Pass開始前日の夜、友人が登録したときにはまだそのクラスは空きがあったそうなのだが、私の2nd Passが始まるまでの15時間ほどの間に、その枠は埋まってしまったようだった。ちなみにこの私の友人はPriorityがなかったので、2nd Passが私よりも早かった。なのでその授業を取ることができたのだ。
ここで考えたことは、Priority期間中に取りたいクラスが取れないのなら、却ってPriority期間をもらわない方がいいのかもしれないのではないか、ということ。そうすれば2nd Passが早かったのだ。2nd Passの時期が早い方が私の学部の人にとっては実は都合がいい。なぜかと言うと、通常はそのメジャーの学生が優先的に1st Passまでは登録ができるようになっているので、そのメジャーでない私が登録をしようとすると、2nd Passまで待たなければならないことがあるのだ。(今回のように。)そして私のメジャーは、あちこちのメジャーを寄せ集めたような学部のため、1st Pass期間中に取れない科目が多い。Anthropology, Sociology, Geography, History, Political Science, & Economics、これらのUpper classesにより私のメジャーは構成されているのだ。もしこれらの科目が1st Passでそのメジャーの学生しか取れないという制限を設けている場合、私の学部の人たちは授業登録をする際にとても不利になる。なぜなら私の学部のUpper classは4科目しかなく、それ以外は他の学部の科目なのだから。
いっそのことその学部を取りたいときだけマイナーとして申請しておこうか、などということも考えてしまう。(マイナーとしておくだけでも1st Passのときにその学部の科目が取れるようになるらしいのだ。)
それにしても私の学校。魅力的な授業がいくらカタログに書かれていても、いつもその授業がオファーされているとは限らない。過去1年間を調べてみたところ、一度もオファーされていない授業もいくつかあった。1年に1度のクラスもかなりある。例えばそういう授業を取りたいと思っても、他の授業との授業時間の調整などを考えるといつも取ることができるというわけではない。
うーん。大きな公立学校になると、やはり取りたい科目が確実に取れるという保障はまるでないようだ。そして授業がオファーされていても、倍率が高くなってしまう科目もある。友人に話したところ、だから私立大学に行くべきだったんだよ、と言われてしまった。ま、私立大学に行くことができるお金はなかったので、それは仕方がない。私はファイナンシャルエイドも受けているし、公立大学からしか得られないメリットも十分受けているので、あまり文句は言えない。しかし留学生の場合、公立大学でも支払う金額はかなり大きい。UCは留学生にとってかなり高い。
今回の授業登録で思ったことは、留学生は私立大学へ行った方がいい教育は受けられるのではないか、ということだ。金額がそれほど変わらないのなら、やはり私立大学の方が質は高い授業を受けられると思う。何せクラスの大きさが違う。私がアシスタントをしている教授の大学では通常20人弱で1クラスが構成されているそうだ。そういうクラスと、私の学校のGEのクラス定員400人では、どちらがいいかと言えば絶対に人数が少ない方がいいに決まっているだろう。私の学校はGE以外の授業でも大抵は100人ほどが定員である。教授の質も、クラスメイトの質も、私の学校は決して悪くはないと思う。(まだ1学期しか終了していないが。)そして設備も悪くはない。しかしきめの細かいフォローや、少人数制での教授からのしっかりした授業を望むのなら、やはり留学生は私立大学に行った方がいいのではないか、と今回の授業登録で思った。
それにしても取りたい授業が次々にオファーされてくれたら、そしてそれらの授業時間が重ならないでいてくれたら、本当に授業を決めるのもラクなのだが。しかし私の学校の場合、そういう夢物語は起こらないことが今回の授業登録でわかった。これから毎学期こういうことが私を待ち受けているのか…。大きな学校での授業登録はとても面倒だということが、今回はよく分かった。