絶対話せる!英会話

English as a Second Language(その1)

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昨日午前中仕事を終えた後、カフェテリアでお弁当を食べようと思ったところ、何かのイベントで使われていた。何をやっているんだろう?と中をのぞいてみたところ、Maya Angelouの文字が目に入った。彼女は私がこれからプレゼンをする予定の作家である。中にいる人に聞いてみると、12:50p.m.から午後の公演があるから来てね、と言われたので、その時間にまたカフェテリアに行ってみた。

何の行事だったのかはよく分からないのだが、学校のどこかでAfrican American Historyイベントを行うと見かけたような気がするので、多分その一つだと思う。資料が二つ配られ、それぞれの表紙には「Language & Learning – Adding Academic English As a Second Language」「African American Lauguage – Teachers Guide」と書かれていた。

しばらくすると、黒人の女性の方が講義を始めた。Ph.D(恐らく言語学か何か)らしい。まず言葉を学ぶということは、
Pragmatics – The level of language as it functions and is used in a social context,
Semantics – The level of meaning of individual words and of word relationships in messages,
Syntax – The level of combination of words into acceptab le phrases, clauses, and sentences,
Morphology – The level of combination of sounds into basic units of meaning,
Phonology – The level of combination of features of sounds into significant speech sounds
から成り立っているという話から始まった。これはどの言語でも共通のもので、生まれてはじめに接した言葉からその言語特有のこれらを学ぶらしい。そして一度その言語を習得してしまうと、それらは他の言語を学ぶときに必ず影響を及ぼすらしい。その国特有の英語を話すのは、その国の言葉のPragmatics, Semantics, Syntax, Morphology, and Phonologyを既に学んでしまったために、他の言語を話すときにもそれらに引きずられてしまうということらしい。

次に誰がStandard English Learnersか?と言う話に移った。(アメリカ国内での話のようだ。)Hawaiian American、Mexican American、Native American、African Americanなどが該当するらしい。彼らの成績をStandard English Speakerと比較すると、数学、英語などはかなり悪いらしい。そのため彼らは頭が悪いと安易に結論付けられてしまうことが多かった。この認識は長年最近まで続いていたが、今はそれが間違っていたということができる、とPresenterは語る。

Hawaiian American、Mexican American、Native American、 African Americanは、はじめに英語を話し始めた子孫が前の言語のPragmatics, Semantics, Syntax, Morphology, and Phonologyを基に英語を話し始めたため、新しい英語ができ上がり、そしてそれが子孫に受け継がれていったらしい。ハワイ、メキシコ(アメリカとの戦争で負けた際に取られた領地(カリフォルニアなど)に元々住んでいたメキシコ人)、ヨーロッパから移民が来る前に済んでいたネイティブアメリカン、奴隷として連れてこられたアフリカ人などは元々別の言語を話す人たちだった。しかし強制的に英語を話さなければいけない状況に置かれたため、無理やり自分達の言語の中に英語を当てはめて覚えていかざるを得なかった。

例えば奴隷船で連れてこられたアフリカ人は元々西アフリカからの人がほとんどだった。彼らはNiger-Congo Languageに属する何ヶ国語かを話す人たちだった。アフリカは少数民族が多かったため、かなりの割合の人が最低3ヶ国語くらいは話していたらしい。7,8ヶ国語話す人もいたらしいが、ほとんどの言語はこのNiger-CongoLanguagesに属するらしい。この言葉の特徴はConsonantとVowelがセットになっていること。(つまり日本語と同じ。)そして同じ発音であっても、トーンが違えば、異なる意味になるらしい。(これも同音異義語の多い日本語に似ている。)

これらの特徴を持った西アフリカ人たちは突然アメリカに連れて来られた。しかもアフリカの言語を使うことはアメリカでは禁止され、使えば死刑という状況に突然置かれる。仕方がないので、英語を使い始める。しかし元々の言語の特徴に英語を重ね合わせて、真似をしていくだけなので、どうしても元の言葉の特徴に引きずられてしまう。文法も発音もトーンも元々使っていた言語の上に重ねていくことになる。その上、彼らは教育も受けられなかった。そういう者同士が結婚し、子供を持つ。そしてその子供にとっての最初の言語は親から受け継いだ新しい形の英語だった。それがまた更に次の世代に受け継がれていくことになった。

以下はプレゼン資料より。
[Mainstream American English] He is going
[African American Language] He going

[Mainstream American English] John’s cousin
[African American Language] John cousin

[Mainstream American English] I have five cents
[African American Language]  I have five cent

[Mainstream American English] He runs home
[African American Language] He run home

[Mainstream American English] She is often at home
[African American Language] She be at home

(長いのでその2へ続きます。)

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