ポリサイの授業のリーディングアサインメント、「Going Out」の第1章。最初読み始めたときは、まだ若い女の子が工場でひどい扱いを受けながら働いている様子が書かれていて、あまりいい気分ではなかったが、読むのを止めることができなかった。
授業のウェブサイトで読むことができるのは第1章だけなので、この先はよく分からないが、とにかく元気付けられる話だった。あぁ、こんなに若い子がこうやって恵まれない環境の中でも、そこから抜け出そうと長い労働時間の後に学校に通っているんだな、と思うと、もう私の今の状況なんて甘すぎて話にならない。こういう人たちの前では私は頭を上げることもできないと思う。
この著者は、暗く書けば暗くなりすぎてしまう話を、とても柔らかい表現で書いていると思う。私はそこに思いっきり引き込まれてしまった。こんなにさらっと読むことができた文章は、英語、日本語を含めて何年ぶりだろう、と思うほど。
第1章の最後には明るい進展があった。私までとても嬉しくなった。こんなに前向きにさせられる本は久しぶり。今学期が終わったら、絶対に全部読んでみようと思う。この文章を読むきっかけを与えてくれた教授に感謝したい。
本当に自分は何てぬるま湯の中で生活をしているのだろう、と反省させられた。こんなに恵まれた環境にいるのだから、それを最大限に生かさないと罰が当たりそうだ。しかしその反面、とてもいい気分になった。いい本だと思う。