アメリカ人は投資好き、貯金はネガティブで、消費社会に住んでいるというのが、私の漠然としたアメリカ人へのイメージ。そんな私のイメージを更に強化するような記事を読んだ。それがこれ。
http://www.nytimes.com/2009/05/17/magazine/17foreclosure-t.html?_r=1&hp=&pagewanted=all
どうしてそこにいく前にもっと深く考えなかったのだろう?とても不思議になる。なぜならこの人はNY Timesの経済記者だからだ。自分の月々の使える金額よりも多く消費していたら(支払い額があったら)、借金ができるのは当たり前。ある程度のお金を貯めるためには、お金は使わないというのが、私は当然だと思っているのだが(ま、投資して貯めるという手もあるが)、借金をしていても、旅行に行ってしまう感覚が私には全く理解できない。
この人の幸運なことは、銀行が処理件数の多さのためにまだこの人の住んでいる家を差し押さえていないこと。支払いを止めてしまったにも関わらず、まだ住み続けているらしい。
この人は、今回自分の体験を基にした本を出すそうだが、それを借金返済に充てるつもりなのだろう。何だかとてもいやらしい。立ち直った話ならともかく、自分の愚かさ加減を人にさらけだしてお金を儲けようとするなんて。大体本を読まなくても、上記の記事を全部読めば、今までのいきさつは分かる。この人はまだ明るい兆しは見えていないようだし、同じような経験をしている人にとっても、何の救いにもならない。そういう人の失敗談から、一体何が学べると言うのだろう。今後、同じようなケースが起こるのを防ぐために役立つとか?
自分の収入以上のお金を使ったら、借金が増えるのは当たり前。そんな当然のことは、人の体験談を読まなくても、誰でもわかる。この本が出版される意味がまるで分からない。