授業のためにLos Angles Zooへ行ってきた。LAの動物園なんて聞いたことがなかったし、井の頭公園の動物園が少し大きくなった程度だろう、なんて勝手に思い込んでいたら、かなり広い動物園で驚いた。しかも動物と動物の間が広く、場所に寄っては7、8分歩いてもまだ次の動物へたどり着けない。夏の暑い一日だったので、汗をたらたらと流しながらアップダウンのある園内を歩き回った。意外にいい運動になった。
動物は暑さのせいか、寝ている動物が多かった。一つ一つの動物の見せ場は日本よりも大きく、そのためか日本の動物園のようにひたすら左へ右へと歩き回っているような動物もいなかった。日本では、そういう動物を見ていると気の毒に思えるので、楽しむ反面、悲しくもなる。しかしLA Zooではそういう行動パターンをしている動物はいなかった。というより、皆不活発すぎ。トラもライオンもひたすら寝ていた。しかしそのおかげでライオンが片足を上げたまま寝るということを知った。関節が足を閉じないようにできているのだろうか?
私がおぉっ、と思った生き物はコモドドラゴン。まさかこんなところにコモドドラゴンがいるなんて想像もしていなかったので、コモドドラゴンの文字を見つけたときはそこまで走って行ってしまった。やはり何でも食べるらしい。馬も食べてしまう、と書かれていた。ということは、よく言われている通り人間だって軽く食べられてしまうに違いない。体重の80%も食べると書かれていたが、毎日餌を用意する動物園は大変だ。ま、勝手に人間の都合で連れてきてしまったわけだから、責任を持って寿命を全うさせてあげないと。
LA Zooは、全体的に日本よりも広いおりや柵の中にいるせいか、動物の病的な行動は見られなかった。そのため、いつも動物園に行くときに感じるような楽しいけれど、何となくすまないような気持ちには陥らずに済んだ。
動物園の後は、グリフィスパークの山火事の焼け跡を見に行こうと思い(これも授業のため)、それと思われる道を入っていったのだが、道路が封鎖され車は通行止めだった。折角少し坂を上ったので、ついでに天文台へ行ってみた。(実は初めて。) 中へは入らなかったが、途中に車を止めてLAの町を見渡す。遠くに海が見えた。こんなに見晴らしがいいところが、家から車で20分弱の距離にあることを知らなかった。私はLAへは大学のためたまたま移り住んだだけで、ガイドブックなどを見たこともあるわけでなく、LAについては観光客よりも実際は知らないのかもしれない。
家へ戻ってきて、グリフィスのサテライト写真を見てみたところ、実際かなり多くのエリアが焼けてしまっていることを知った。別の道からも焼け跡の辺りには行けそうなので、明日もう一度出直して写真を撮って来ようと思っている。通行止めとなっている辺りに車を置いて、歩いていってもそれほどは遠くはなさそうだ。
それにしても動物園や天文台などの観光地が、家から北へフリーウェイも使わずに15-20分の距離だったとは知らなかった。元々LAに特に興味もなく、観光なんて特に考えたこともなかったので、全然今まで観光らしきことをしたことはない。ただ毎日を過ごす場所なだけだ。海だってハリウッドだって私は友人が遊びに来たときに案内するくらいで、普段は車で時々通るだけで全く下車しない。まだLAに着いて8ヶ月ほどのルームメイトの方が、LAの観光地については遥かに詳しい。しかし折角住んでいるのだから、学校を卒業したら、少しは観光でもするかな、と昨日は思った。