実は我が家、引っ越しました。
そしてその作業に追われていて、
アプリもサイトの記事更新もできませんでした。
ですがせっかくなので、
今日はこの引越しに関する話から
英語表現などを紹介します。
まず「引越しました。」 、
これを英語で言うと、こうなります。
★ We’ve moved!
引越し自体は過去の話ですが、
まだここ最近の話なので
現在完了形で表しています。
英語では引越しは「move」を使います。
「move」は、動くという意味で
覚えている方が多いでしょうが、
引越しもよく考えてみたら、
家(不動産)以外すべてが
動くわけですから、
「move」 が引越しという
意味になるのも納得ですね。
さて我が家の引越し、
簡単に終わるものではなく、
未だに部屋の中に
段ボール箱がいくつか転がっています。
なかなか作業が進まないのには
理由があります。それは我が家は、
現物そのままの家を買ったからです。
これを英語で言うと、こうなります。
★ We bought the house as is.
この 「as is」 という表現は、
「今のそのままの状態で
(つまり問題があったとしても、
品物に傷があったとしても、現状のままで)」
という意味になります。
アメリカでは中古の家でも、
それほど値段は下がりません。
手直しをしながら、暮らしていく感じです。
そして我が家が購入したのは、
同じ家族が40年も
暮らしていたという古い家です。
今日はこの 「as is」 で買った家が、
一体どれくらいの状態だったのか、
お見せして、 「えー!何これ?」 と感じて、
「as is」 という言い方を
記憶に刻み込んでください。
家具や個人の持ち物は
もちろん取り払われていましたが、
「as is」 でしたので、
備え付けの家具はそのままでした。
そして、そのぼろさと匂いは、強烈でした。
一つ一つがこんな感じでした。
詳細はこちら。
敷かれている紙と糊がべったりと
引き出しに張り付いて、おまけに
紙の周りには、ほこりがたくさんたまっていました。
それを一つずつこうやってはがしました。
そしてやすりをかけた後、ペイントしました。
汚れがひどかったところは、彫刻刀で彫りました。^^
これは全部私が一人でやりました。
↓ ↓ ↓
台所のキャビネットの1つなのに、
一体何を入れていたら、
こんなになってしまったのだろう…?
と思うほど汚れていた棚は、この下の写真。
しかも一度掃除した後で、この状態です。(左側)
右側の写真は、一度塗り終わったところ。
この後、もう一回塗りました。
また、いくら 「as is」 の状態で
家を買ったとしても、
びっくりしたこともあります。
それは、備え付けられていた
衣類乾燥機の中に、何と
前のオーナーさんの洗濯物
(タオルや下着など) が入っていたからです!
何ともアメリカっぽい話です…。
日本だったら、
まずあり得ない話ですよね。^^
こういうものが入っていました。
一応たたんでみました。
さて、アメリカでは中古の家の場合、
売買が成立する前に、
インスペクターさんたちがまず
家の状態を調べます。
で、その状態が 「as is」 という
条件の元になり、
それで売り手と交渉します。
我が家の場合も、ガレージが
部屋に勝手に改築されており、
その壁がボロボロだったので、
値段交渉しました。
※ 余談ですが、
日本語にもなっているガレージ、
これはイギリス英語でもアメリカ英語でも、
発音は 「ガレージ」 ではなく、
カタカナにすると
「ガラージ」 に近い発音です。
アメリカに来て、
「へぇ、そう発音するんだ。」
と思った単語の一つでした。
話を家の購入プロセスに戻します。
インスペクションを経て、
交渉をして、ローンが通ると、
やっと鍵がもらえます。
我が家の場合は、「as is」 では
住みたくない状態でしたので、
ハンディマンを雇いました。
この 「ハンディマン」 という単語は、
アメリカでは日常生活でよく出てきます。
なぜならアメリカでは、
日本だったら業者に頼むようなことも、
自分でやってしまうか、または
個人にお願いすることが多いからです。
その場合、 「handyman」 と
呼ばれる人たちを雇うわけです。
彼らは、家の中や外の何かを修理したり、
細かい家の改築、
いろいろなことをやってくれます。
我が家では、壁と天井を塗り替え、
何十年使っていたのかわからないカーペットを、
タイルに替えてもらいました。
ガス周りや屋根の張り替えなども
やってくれます。
<これが買ったときの状態:家具は無しです。>
この汚れていたカーペットを、木目調のタイルにしました。
同じところを同じアングルで撮っています。
我が家が買った家は、
前の家の持ち主がガレージを
部屋に改造していたので、
市役所に指摘されて取り壊して
元のガレージに戻さないと
なりませんでした。
そういう改築作業もhandymanは、やってくれます。
上の改造されていた部屋、普通のガレージに戻りました!
↑ ↑ ↑
ここに先ほどの曲がった壁がありました。
↓ ↓ ↓
またhandyman は、
電気の配線やネットのケーブル、
そういうものもここに欲しいと言ったら、
全部備え付けて変えてくれました。
水道管もびっくりするほど
ボロボロでしたが、
それも発見して取り替えてくれたのは、
複数のhandymenでした。
こんな状態でした。
ちなみに台所の床下です。
↓ ↓
↑ ↑
ちょっとやそっとひびが入ったどころではない…。
もう大きな穴と言っていいくらい。
「handyman」 は、「man」 が入っているので、
複数のときは、「handymen」 になります。
アメリカに来ると、いつかは
お世話になる人たちかと思いますので、
覚えておいた方がいい単語の一つです。
以前紹介した plumber と同じです。
ハンディマンが作業している横で、
今回は私も、掃除と片付けに加えて、
やすりをかけたり、ペンキを塗ったり、
棚を作ったりしました。^^
日本語では、こういうことは
「日曜大工」 と言いますね。
英語では 「DIY」「do-it-yourself」 と言います。
全然違う言葉ですね。
日本では日曜日くらいしか、
家の周りのことをやる人が
いなかったのでしょうか。
日本では、「日曜大工をする」 という
言い方をすると思いますが、
英語では、「do-it-yourself」 という言葉より、
「~を直す」「~を取り除いて、新しいものを設置する」、
そういう風に具体的に 「何をどうするのか」
という言葉遣いの方を、
家の修理ではよく聞きます。
また我が家は自分たちで
修理をしたものもありました。
それは庭関係 (backyard) の作業でした。
アメリカの家の前には、芝がよく茂っています。
しかし、私の住んでいる南カリフォルニアでは、
雨なんて数か月の間に数えるくらいしか降らず、
夏には全く降りません。
それなのにほとんどの家の周りには、
芝生が青々としています。
それは家の周りに張り巡らされた
スプリンクラーのおかげです。
これが壊れていたので、修理しました。
カリフォルニアにやってきてからは、
「sprinkler」 も身近な単語の一つになりました。
スプリンクラーとは、水を芝や花に撒く装置です。
つまりアメリカでは、自分で水やりをするのではなく、
タイマーで自動で水まきをしてくれる
システムを庭に張り巡らしてあるのです。
ですがスプリンクラーは、
実はかなり水の無駄遣いでもあります。
というのも雨が降らない
南カリフォルニア内部地帯に、
無理やり緑の環境を作り上げているからです。
おまけに、去年カリフォルニアは
記録的な干ばつ状態 (drought) でしたので、
昨年は 「emergency drought regulations」
(緊急干ばつ対策規制) も出されました。
ですので、今では以前ほど
たくさんの水を撒けなくなっていますが、
それでも今回我が家が買った家の庭を含め、
ほとんどの家に備わっていると思います。
水不足が深刻で規制が出るほどなのに、
南カリフォルニアの多くの家では
芝が敷かれており、非常に生態系を
無視した庭づくりになっています。
しかも長い夏の間の強い日差しと
スプリンクラーによる水で、
芝生はどんどんと伸びます。
しかし芝は常に刈られていないとなりません。
ですので、「DIY stores」
(日本で言う日曜大工屋)では、
芝刈り機などの道具がたくさん売られています。
ロサンゼルスから内陸へ入った地域は、
基本的に乾燥地帯ですから、
この 「育てては刈る、育てては刈る」 の
繰り返しは、大いなる水と
作業時間の無駄でもあります。
そして芝刈り作業は、
大変面倒な作業でもあるので、
人を雇うこともよくあります。
芝を刈って、それらを集めて、
ごみ箱に入れる、そこまでが
お願いする作業になります。
ここで、またもう一つ、
アメリカに来てよく聞くようになった
表現を紹介します。
それは 「mow the lawn」
「芝を刈る」 という表現です。
芝刈り機のことは、「(lawn) mower」 と言います。
アメリカでは必須単語かもしれません。^^;
こういう大きな mower もあります。
ゴルフカートみたいな大きさです。
「mow the lawn」 は、
要は 「cut the grass」 と同じことですが、
私の周りでは、「mow the lawn」 の方が
よく使われています。
カリフォルニアに来てから、
この 「気候に全く合わない芝に、
せっせと水をあげて伸ばしては刈る」、
これが当たり前であることを知って、
このことわざの意味が初めて何となく
実感としてわかるようになった気がします。
★The grass is always greener on the other side of the fence.
直訳:フェンスの向こう側の芝は、
うちの芝よりいつも青々している。
日本語訳:隣の芝生は青く見える。
他の人の方が、自分よりもよく見えるとか、
いいものを持っているとか、
そういう意味で使われる言葉ですよね。
確か高校生の頃に習った気がするのですが、
それがどうして芝なのか、
長い間わかりませんでしたが、
芝が気候に全く合わない地域でも、
手間と資源を割いて育てる人たちの習慣を見て、
大いに納得しました。
芝は、とても大事なようです。^^;
バックヤードは、こんな感じになっています。
まだ芝刈り機を買っていないので、
現在は芝が伸びきっていて、
下の写真では、はっきりと見える pathway は
今は芝に埋もれてしまっています。^^;
ここでもう一つ、私がアメリカに来て
初めて知った単語を紹介します。
それは 「blower」。これも一般的に、
子供でも知っている単語です。
それはやはり身近なものだからです。
アメリカでは、落ち葉を掃除するのに、
ホウキは使われません。その代わりに、
「blower」 というものが使われます。
「blow」 は、(風などが)吹く、
(風で)吹き飛ばす、という意味ですよね?
それが製品になり、
「-er」 がついて 「blower」、
つまり風を送る道具となりました。
この風を吹く道具を、背中にしょったり、
あるいは手に持ったりしながら、
落ちた葉 (fallen leaves) を
一か所に集めるわけです。
我が家でも、裏庭に葉っぱを落とす
大きな木があるので、先日この
「(leaf) blower」 を購入しました。
この作業をしている人の側へ行くと、
自分もホコリだらけになってしまうので
気を付けてくださいね。^^
長々とカリフォルニアの家の様子を
書いてきましたが、最後に
本日出てきた英語表現と単語をまとめてみます。
「引越しました。」
★ We’ve moved!
「現状のままで家を買いました。」
★ We bought the house as is.
「ガレージの発音に注意」
「日曜大工」
★ DIY, do-it-yourself
「日曜大工店」
★ DIY store
私が住んでいる辺りでは、「Home Depot」 という店名が、普通は使われています。
「ハンディマン=家にまつわる修理や作業をやってくれる人」
★ handyman
「スプリンクラー=水を芝や花に撒く装置」
★ sprinkler
「干ばつ状態」
★ drought
「緊急干ばつ対策規制」
★ emergency drought regulations
「芝を刈る」
★ mow the lawn
「芝刈り機」
★(lawn) mower
「隣の芝生は青く見える。」
★ The grass is always greener on the other side of the fence.
「送風機」
★ (leaf) blower
それではまた。
後日、家の様子が見られるようになったら、
また紹介します。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
ダウンロードはこちらから。