こんにちは、今日は節分ですね。
アメリカではもちろん豆まきなんてしませんが、
我が家では行います。^^
しかし豆まきの習慣がない人たちに、説明をするのは大変。
自分で節分の意味が分かっていないと、説明すらできないので、
復習しました。
私が節分で、未だに覚えているのは、小学校の国語の教科書。
節分は春の訪れ(立春)の前の日と出てきて、
子供ながらに「へぇー。」と思ったことを、今でも覚えています。
正確にいうと、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことらしいですね。
でも今は、主に立春の前日を、
(the day before the beginning of spring)指すようです。
Wikipedia によると、節分の豆まきは、
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるので、
それを追い払うための行事とのこと。
で、鬼に豆をぶつけて、邪気を追い払い、
一年の無病息災を願うようです。
立春は、二十四節気の一つ。
そして二十四節気の概念は、元々中国からやってきたもの。
で、中国語のウィキペディアも見てみました。
それによると、節分は、日本での季節の変わり目を指す、
また日本ではいろいろと伝統的な行事がある、と書かれているので、
節分の概念は、日本で出来上がったものかもしれないですね。
今度会社で中国人同僚に聞いてみようと思います。
また、「豆まき」はもちろん西洋文化にはないので、
そのまま直訳されて、soybean-throwing ceremony
と呼ばれているようです。
意味や文化を理解せずに、言葉だけの「豆まき」を捉えると、
何だか日本人はおかしなことをする人たちだな、
と思われそうですね。
で、「鬼」は、devil とかに訳されますが、
日本の鬼は、必ずしもひどい鬼だけではありませんよね。
「赤鬼と青鬼」の話もありますし、
時には心を改める鬼も昔話に出てきます。
私の友人もそう思っていたようで、彼女は「鬼」を
「imaginary monster」と訳しました。
なので、私もそのアイディアをいただきました。
「imaginary monster の1つ」と言った後に、
devil や evil spirit であることも多いけれど、
ときには人間のように振る舞う、と私は説明しています。
外国の人に文化を説明するときに、気を付けないといけないのは、
たとえ同じ単語でも、「自分の中のイメージ」と
「相手がその言葉に持つイメージ」は違う、ということです。
一致しないということがあるということを理解した上で、
少しでもおかしな誤解を持たせないためには、
どうやって説明すればいいのかを考えることが大事です。
こういう文化的なものは説明するのが難しいですね。
だって皆さん、「鬼って何?」って、考えたことあります?
私はなかったですねー。
私の場合は、子供のころから絵本とかで沢山鬼が出てきて、
そして段々とイメージが膨らんでいった感じです。
同様に、私も西洋文化をうわべでしか見ていなかったので、
アメリカにやって来るまで、
どれだけ西洋文化がキリスト教に影響を受けているのかを
測り知ることはできませんでした。
最初はかなりのカルチャーショックでしたね。
宗教はここまで人の生活に入り込んでいるのか、と。
多分アメリカにいる熱心な信者にとっては、
日本人の多くの人のような無神論者って
考えられない社会だと思います。
文化を説明するときには、間違ったイメージを植え付けないように、
話し始める前に私たちもよーく学習しましょうね。
それではー。