絶対話せる!英会話

359. 英会話学校へ通う前に知っておくべきこと。(その1)

この記事は6分で読めます

昨日に引き続き、本日も
英会話スクールについて書いてみようと思います。

[ 1 ] 習おうと思っている限り、英語は使えない。
[ 2 ] 英会話学校へ通う前に知っておくべきこと(その1)。
  (この記事です。↓ )
[ 3 ] 英会話学校へ通う前に考えること。(その2)

今日のメインテーマは、これです。

【英会話学校へ通ったら、
 英語は話せるようになる】
という思い込みを捨てる。

「英会話学校へ通ったら、英語は話せるようになる」、
これは完全に大きな間違いです。

昨日も書きましたが、私は高校を卒業した頃、
英会話スクールへ確か10カ月ほど通いましたが、
全く何にもなりませんでした。

入る前に、当時何もわかっていなかった
(高校卒業したばかりでしたから ^^)私は、
「どれくらいで英語が話せるようになりますか?」なんて、
間抜けな質問を学校へしていました。
すると「半年くらいですね。」と言われました。

で、その結果、全然進歩しませんでした。
なぜ全く伸びなかったかというと、
その「半年」という言葉に騙されて、
自分自身ではほとんど何もしなかったからです。^^;

でも私は、まるっきり英語が苦手だったわけではなく、
どちらかと言えば、学校では得意科目でした。
中学校では、英語は多分クラスで一番くらいでしたし、
高校でも進学校でしたが英語だけは成績はよかったです。
また高校時代は英語の私塾に2年間ほど、
週1で通っていたので、一通りの文法や単語も、
頭に入っていたと思います。

でもそれでも、10カ月ほど通って、まるで効果なし。^^;
簡単なやり取りはできましたよ。
でもそれって英語を話せるというレベルではない…。

もちろん、これは自分のせいです。
私は英会話学校で言われた言葉を信じて、
「そっか、英会話学校へ通えば、
 半年で英語が話せるようになるんだ。」 なんて
思い込んでしまっていたので、却って努力を怠ってしまったのでした。

※  ここで「話せる」の定義を、統一しておこうと思います。
 私が言っているのは、海外旅行で情報を手に入れたり、
 買い物できるだけの英語力のことは言っていません。
 海外で一人でやっていけるくらいのことを
 「話せる」「使える」 というレベルで話しています。
 少なくても、英語で仕事ができるくらいのことです。

そして今だから分かりますが、半年やちょっと
英語学校へ通ったからといって、それだけで
英語なんて「絶っ対」できるようになりません。
(= 通うだけではダメで、自分の努力が必要ということです。)

なぜなら英語を10年勉強しても、TOEICで900あっても、
アメリカのコミュニティカレッジで授業を受けていても、
英語はいつまで経っても、たどたどしいままの私でしたから。
英会話学校で半年だけでいいなんてあり得ません。
私は、本当に「大いなる失敗の塊」みたいな人です。^^;

でも私は、日本の人とだけつるんでいたような
学生でもありませんでした。途中で永住権を得たので、
ウェイトレスとしてアメリカ人と一緒に働いてもいました。
でも英語を日本語と同じような感覚で話すまでには、
アメリカへ来てからも数年を必要としました。

ここら辺はもちろん人によります。
でも周りの人の話をまとめてみますと、
「アメリカへ来て、1年間思いっきり英語漬けで
(母国語をなるべく使わないようにして)
 1年くらいかかった」 という人が多いですね。

私の場合は、思い切り英語漬けの日々を
過ごさなかったので、数年かかったようです。
私がなぜそうしなかったかと言うと、実は当時、
私は具合があまり良くない日々が多く、
そして貧乏だったため引きこもって
勉強とバイトばかりしていたからです。

そしてたとえ英語漬けであっても、
もう一つ忘れてはいけないのは、英語の基礎力のない人は、
5年経っても、単語をつなげて話しているだけの人が多いということです。

英語圏に5年住んでも10年住んでも、
本人の英語力はさほど伸びず、ジェスチャーや雰囲気で、
会話を乗り切っている人も結構多いのです。

ですので、私の友人たちの「元々英語の基礎力があった人たちでも、
英語漬けで(毎日5-6時間で)1年かかった」という事実を、
しっかりと受け止めてください。

これを考えれば、
「週に2回数時間英会話学校へ通うだけで、
 英語が話せるようになる」
これがどれほどの夢物語なのかは、おわかりいただけると思います。
もちろんいつでも例外の人はいますが。

なので、今日は完全に 「英会話学校へ通ったら、
英語はいつか話せるようになる」 という思い込みを捨ててください。
すべては自分次第です。

(※ 私の友人たちは、英語漬けではありましたが、
 英語を話せるようになるための
 特訓などはしていませんでした。
 音読やその他の練習はしていなかったということです。
 ですので、英語漬けでも、
 必ず1年かかるということではありません。)

さて、では、私が英会話スクールを
否定しているのかと言うと、
決してそういうわけではありません。
英会話スクールは、時期が来たら、
ガシガシ使うべき!と思っています。

その時期を見定めるために、
これから英会話スクールについて
思っていることをまとめてみます。
まず以下のことを頭に入れてから、今のあなたが
英会話スクールへ通う段階かどうかを判断してください。

1. 【習うのではなくて、実践の場】

2. 【英会話学校へ通う時間だけでは練習は足りない】

3. 【今のあなたに質問できる英語力はあるか】

4. 【外国人講師の質の問題】

 

1. 英会話スクールは、習うのではなくて、実践の場

 

英会話スクールは、英語を習う場所ではありません。
実際に話す会話練習の場として使うものです。
実際に使って失敗する、そういう経験の場なのです。

自分の言えなかったことを次には言えるようにするために、
先生たちに英作文を添削してもらったり、発音を直してもらったり、
とにかく授業ではなく、実践の場として捉えてください。

359.school

先ほど、ある程度の基礎力のある人でも、
アメリカで英語に浸かっても、1年くらいはかかると書きました。
(社交的な人、お喋りな人はもっと早い。^^)
それを考えると、文法や単語を身につけて、
リスニングをある程度鍛えてから通った方が、
英会話学校は効率的です。
そうでないともったいないと思います。

でも最近は格安なオンライン英会話スクールも
あるので、そういうのを利用して
毎日話す(アウトプット)する場を作るというのなら、
それはそれでもいいと思います。

でもやっぱり徹底してもらいたいのは、ここ。

「習うのではなく、
使う練習をするために、英会話学校を利用する」

そして英会話学校だけで上達するなんてことは、
絶対に思わないように。
すべてはどれだけ自分で努力するか にかかっています。

私は、英会話スクールは、
【ある程度ついた知識(文法&単語)を、
 使えるようにするために】通う場所だと思っています。
実践の場として利用し、瞬発力を上げる、
間違いを正してもらう、

発音を正してもらう、そういうために利用する場です。

習う、教えてもらう、というお客さん気分だと、
いつまで経ってもなかなか会話能力は上達はしません。

 2. 英会話学校へ通う時間だけでは練習は足りない

 

先ほども書きましたが、英会話学校での授業時間なんて、
週に数時間くらいでしょう。
たとえ毎日オンライン英会話スクールを利用しても、
1日1時間でも、週にたった7時間です。
それでは全く練習時間が足りません。

なので毎日毎日、自分で補う必要があります。

下準備もなく(基礎力もなく)英会話学校へ通うと、
大抵の場合、最初はパターンと自己紹介を練習するだけです。
パターンはもちろん実際に通じますよ。
でもパターン練習なんて家でも一人でできます。

それなら、英会話学校へ通う前に、
薄い英会話本を買って来て、
そのパターンを全部覚えてから通った方がいいと思います。
逆に、それくらいの根性がないのなら、
英会話学校へ1年通っても、
結果は多分同じだと思います。

結局は、英会話スクールへ通ったとしても、
(オンライン英会話スクールで毎日話しても)
練習時間が圧倒的に足りないのです。
でもなぜか世間の人は、英会話スクールへ通い始めると、
その通っていること自体に安心してしまう。それではダメです。

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ちょっと例として、我が家のネイティブキッドの話をしてみるので、
よく考えてみてください。

ネイティブキッドだって、英語を普通に話して、
簡単な文章を理解するためには、9年近くかかります。9年です。

私の家の場合は、家庭内の会話が、英語とスペイン語両方なので、
ちょっと特殊ではありますが、それでもスピーキング、リーディングとも、
同世代の子供の平均くらいだと思います。
(アメリカは平均をとるのが難しい国ですが。)

で、典型的なアメリカ人の子供が、毎日起きている時間の
平均を15時間とします。そうすると、
15時間 x 365日 x 8年(最初の1年は除きました)=43800 時間
かかる計算になります。

で、英会話学校で週に6時間英語を使ったとしましょう。
一年は52週ありますが、
大抵年末とお盆は休みでしょうから、50週で計算します。
6時間 x 50週 =300 時間。
1年間で300時間、英会話スクールで費やす計算になります。

それでネイティブキッド9歳の英語に浸かった43800時間を
年で割ってみましょう。1年間、週に6時間だけの英会話学校通いで、
英語ネイティブキッドと英語に触れている時間を比較し、
英語をマスターしようと思ったら、
43800÷300(1年)=146 年必要な計算になります。^^;

もちろん、これは単純に比較できるものではありません。
子供のうちは、論理的な思考が全くできないですし、
ネイティブキッドは、文法も単語も知らないので、
日々の生活からそれらを感覚として学んで行くので、
それだけ時間が必要になります。

一方、私たちは、使いたいと思って、手っ取り早く
ルール(文法)や単語をまとめて学習していきます。
なので、ネイティブキッドと違って、
時間は相当大幅に短縮できます。

でも、この圧倒的な時間量の違いを、少し考えてみてください。
146 年必要。週に6時間しか英語を勉強しないとしたら、
人生2回くらい必要になります。^^;
週に6時間なんて、全く何にもならない時間量だということがわかりますか?

ですので、しつこく言いますが、結局はどれだけ自分で
努力するか次第です。毎日数時間なら話はわかりますが、
週に数時間で安心しないでください。

英会話スクールに加えて、自分で家で
文法や単語を学んだり、リスニング時間を確保したり、
基礎から音を聞き取る訓練をしない限り、
多分英会話スクールに通うだけでは
十年通っても、話せるようにはならないと思います。

(私が言っている 「話せる」 レベルとは、上にも書きましたが、
簡単な受け答えができるだけでなく、
海外で生活するのに困らない、
仕事でも使えるレベルことを言っています。)

英会話スクールは練習したことを試す場、
そして試すことにより、自分の実力を知る場として
とても役に立ってくれます。それは間違いがありません。
でもやっぱり、それを支える日頃の練習も必要なのです。

あぁ、今日はなぜか力説していたら、長くなってしまいました。^^;
なので、続きはまた明日にします。

[ 1 ] 習おうと思っている限り、英語は使えない。
[ 2 ] 英会話学校へ通う前に知っておくべきこと。(↑ この記事です。)
[ 3 ] 英会話学校へ通う前に考えること。

 

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