今日は期間を表す「time」に
注目です。これは、少しややこしくて、
・数えられる期間「time」と、
・数えられない期間「time」があります。
普通は時間って数えられないですよね。
例えば、
★ Time flies.
(時間が経つのは速い。)
★ What a waste of time!
(何て時間のムダなのかしら!)
★ Do you have time to do this?
(これをする時間はある?)
これらの例は、具体的な期間を指しているのではなく、
抽象的な時間を表しています。
ある程度の一定期間の時間を表すものの、
いつからいつまでのことを表しているのかは、
よく分かりません。
こういう場合、「time」は数えません。
でも「a time」と、「a」がついてしまう場合もあるのです。
例を見てみます。
◆ 同窓会へ行きました。久しぶりに会った友達は、
何だか大きくなっていました。^^
「おいおい、どうしたの?」と聞くよりも先に、
彼は言い訳を始めました。
「サッカーしていたときに、ケガをしちゃって。
で、治るのに長いことかかったんだよ。その間、
何も運動が出来なくってさ。そしたら太っちゃったんだ。」
この最初の二文を英語にすると、こんな感じです。
★ I got injured when I was playing football.
★ It took me a long time to heal, and I wasn’t able to do any exercise.
ここで「a long time」と、数えられる時間が出てきました。
何で「a time」になってしまったのでしょう?
実は、あなたが何かをする(した)時間、
何かが起きた一定期間、つまり特定の時間を指すとき、
「time」は数えられてしまうのです。
上の例は、「ケガが治るための時間が、
私にかかった」と直訳できますね。
「ケガが治るための時間」は、
特定の期間ですね。
抽象的な漠然とした時間ではなくて、
何かがその間に起きていた時間・期間になります。
すると、この場合は「a」付きの「time」になってしまうのです。
また経験を表すような時間もそうです。
経験した時間は、「何かをした時間」ですから。
◆ 週末に、あなたはパーティへ行きました。
そして月曜日の朝、学校の前で友達に会ったところ、
彼女に「パーティは楽しかった?」と聞かれました。
これは、
★ Did you have a good time at the party?
直訳すると、「パーティでは楽しい時間を持ちました?」。
「パーティは楽しかったですか?」という意味です。
「パーティでの経験した(過ごした)時間」は、
特定の時間ですね。ですので、「a」付きの「time」になります。
少しややこしいとは思いますが、
頭の中でイメージしてください。
「ケガが治るのにかかった時間」
「パーティで楽しんだ時間」、
これらは自分の頭の中で特定のできる期間ですね。
こういう場合には、「a」がつくんだ、とイメージしてください。
そうしながら、音読してみてください。
すると、何となく感覚が掴めるようになります。
★ 「time」に関しては、続きになっています。
[1] 「The time」 と 「Time」 の違い。
[2] ニュアンスの違う時刻の聞き方。
[3] 「今回は違うのよ。」
[4] 「next time」 と 「the next time」。
[5] 「every time」の2つの意味。
[6] 皇太子も時間切れ。
[7] 数えられる「時間」。 ( ↑ この記事です。)
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