昨日は「next time」を説明したので、
今日は「every time」という表現を取り上げます。
これは「毎回、いつも」という意味になります。
「every」というのは、
「毎~」「~ごとに」ということです。
こういう意味以外のときもありますが、
今回取り上げるのは「毎~」「~ごとに」「いつも」
というの意味の使い方です。
では「every time」を使う場面を考えてみます。
◆ 突然ですが、「歌」って、
その歌が流行っていた頃のことを思い出しませんか?
あなたがまだ若いとそういう経験は少ないかもしれませんが、
20代も後半を過ぎると、そういうことが
しばしば起きるようになります。
高校生の頃に聞いた歌を聞くと、
突然その歌を聞いていた高校時代が、
頭の中に自然に浮かんできます。
そこでこんなセリフ。先日友人がぽつりと言っていました。
「その曲を聞く度といつも(=毎回)、
高校生の頃を思い出すのよね。」
■ Every time I hear that song, I always remember my high school years.
「every time」は、
「~する度にいつも、~するといつも」という意味です。
この「time」は「~度、~回」ということです。
今回の「every time」は、代わりに
「whenever」でも同じ意味になります。
上の文は、「Whenever ~, I always ~.」を使って
言い換えることもできます。昔、文法の構文の授業で
覚えさせられたことを思い出しませんか?
また別の例に行きます。
◆ サッカーの試合で負けてしまって悔しそうな友人。
帰り道でもまだへこんでいたので、あなたはこう言いました。
「そういうときもあるわよ。試合なのだから。
いつも勝てるわけじゃないし。」
この最後のセリフを英語にすると、
★You cannot win every time.
「毎回あなたは勝つことができない。」
→「いつも勝てるわけじゃない。」
これも英語の授業で教わったでしょうね。
部分否定と言われるものです。
「You can’t always win.」と同じ意味になります。
これらの例では、
(1) You cannot win every time.
(2) Every time I hear that song, I always remember my high school years.
(1)では、「every time」 は副詞として使われています。
一方で (2) の文での 「every time」は
接続詞として使われていて後ろに文章(SV)が続き、
そのSVの内容がevery timeを説明しています。
(1)の意味は「毎回、いつも」で、
(2)の意味は「~するといつも、~する度にいつも」となります。
高校時代には、ただひたすら例文を意味もなく
覚えた私でしたが、ある程度年齢がいくと、
「Every time I hear that song,
I always remember my high school years.」が
実感をこめて言えるようになりました。
★ 「time」に関しては、続きになっています。
[1] 「The time」 と 「Time」 の違い。
[2] ニュアンスの違う時刻の聞き方。
[3] 「今回は違うのよ。」
[4] 「next time」 と 「the next time」。
[5] 「every time」の2つの意味。 ( ↑ この記事です。)
[6] 皇太子も時間切れ。
[7] 数えられる「時間」。
私がどうやって29歳から英語を勉強し直し、
今に至ったのかの勉強法については、
こちらのPDFにまとめています。
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