絶対話せる!英会話

133. 皇太子も時間切れ。

この記事は4分で読めます

今日は『time』を使ったフレーズの紹介です。

まずはイメージを膨らませるために、
あなたがTOEICを受け終わった直後のシーンを
想像してみましょう。

そうですね。今回で5回目の受験としましょうか。
でもあなたは、またしても時間切れで、
問題を全部、解ききれませんでした。

友達と一緒に受けに行ったので、
終わった後、会場で待ち合わせをしていました。
友達に「どうだった?」と聞かれたので、
あなたは「ダメだった。」と答えました。
そして続けました。

「最後まで終わらなかったー。時間切れで。
私、今まで一度もTOEICテストで最後の問題に
たどり着いたことがないんだよね。」

これは英語で言うと、

「 I didn’t finish the test.  I ran out of time.
I have never reached the last question on the TOEIC test.」

最初の文は大丈夫ですね。言えますね。
二つ目の文の『run out of time』が、
「時間切れ」というフレーズになります。
run out of ~』で、
「~がなくなる」「~を使い果たす」という意味です。
ですから、『run out of time』で
時間がなくなってしまった、ということです。

そして三つめの文は、実は二人のネイティブに
確認してみました。私が何を聞きたかったかと言うと、
『on the TOEIC test』の
テストの前に『the』が必要なのかどうか、ということです。

もちろんネイティブは『TOEIC』なんて知りませんから、
私は、アメリカで言う『SAT』や『GRE』みたいなテストで、
一応何回も受けられるテストであると説明しましたけれど。
(『SAT』や『GRE』は、正確に言うと、それぞれ
大学と大学院への入学に必要な共通テストなのですけれど。)

『TOEIC』って、言わばいつでも受けられる
何回でも受けられるテストですよね。
私には、それが『the』が必要な特定のテストとして
感じられなかったんです。
そのテストで、何点を取ったというのなら、
明らかに『the』が必要なのは分かります。

『the』というのは、共通認識のあるもの、
一つしかないものを指す時に必要であって、
皆に「どれ?」と聞いたときに、「それ。」と
皆が応えられるもの(名詞)の前に付く言葉ですから。

でもね、このテストは何回も受けられるようなものなので、
それでも『the』が必要かどうか、
確認したかったのでした。
言い回しとしては、『the』がつくことは知っていたのですが、
それでも聞きたかったのでした。

で、結論から言いますと、
二人とも『the』があった方がいい、との答えでした。

更に疑り深い(^^)私は、グーグルでも検索し、
そのヒット数を比較してみました。

「the」有りが白の◇、「the」無しが黒の◆です。
◇take the SAT  — 3,540,000
◆take SAT       —    106,000

◇took the SAT  — 1,360,000
◆took SAT       —      22,300

◇took the GRE  —   416,000
◆took GRE       —       7,550

はい、どうやら「the」は必要なようです。^^

余談ですが、Google で調べるのは、時にはいいのですが、
英語力があまりないうちは、
こういう調べ方をしてはいけません。
なぜかと言うと、いい加減な英語を書いているサイトや
英語学習者の間違った英語もたくさんあるからです。
それが間違いかどうか自分で判断できるようになるまでは、
こういうことをしてはいけません。念のため。

133.runningoutoftime

さて『run out of time』、もう一つ例をあげましょう。
今度はイギリスのチャールズ皇太子のお話です。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
チャールズ皇太子は、2008年にイギリス史上、
一番長く王位を待っている皇太子となりました。
そして今現在(2013年11月)、その記録を更新し続けています。

そんな彼の記事が、
イギリスの新聞「The Telegraph」に出ています。
タイトルは、こうです。

「 Prince Charles :  ‘I’m running out of time’  」

The Prince of Wales has spoken
for the first time of feeling that he is “running out of time”.

「皇太子は『時間がなくなりつつある』と初めて
感じていらっしゃることを話された。」という内容の記事です。
この記事が書かれたのは、一年前。
当時、皇太子は既に64歳。(そして今年、あと4日で65歳。)
人生の時間、そして王位につける期間が、
段々となくなりつつあることを感じていらっしゃるということですね。

『run out of time』が、現在進行形なので、
なくなりつつあるということを表しています。
皇太子のお気持ちを表すのに、まさにピッタリな言葉ですね。

お母様のエリザベス女王は、87歳。
そして在位61年。

一方、プリンスであられても、チャールズ皇太子は64歳。
在位期間はお母様よりも相当短くなることは当然ですし、
しかも高齢で王位(throne)を授かったとしても、
できる公務は限られてしまうでしょう。
それに何と言っても人気のない皇太子ですから、
焦られても仕方はないかな、と。
やっぱりダイアナ妃とのこともありましたし、
そしてカミラさんとの再婚もありましたし。

ここ最近、アメリカの週刊誌を騒がせている
息子のウィリアム王子とキャサリン妃、そのお二人の子供、
プリンス・ジョージ。
3人の幸せそうな様子が、よく週刊誌の表紙を飾っているのですが、
チャールズ皇太子とは、何とも言えず対照的です。

そういう中でおっしゃったこの
‘I’m running out of time.’  
何だかお気の毒です。

さて、今日のこの2つの例、
TOEIC での経験、チャールズ皇太子のお話から
『run out of time』 の使い方は、分かりましたね。

『run out of time』な状況を作り出さないように、
あなたは時間切れになる前に、
しっかりといろいろと準備しておきましょうね。
人生は、意外に短いですよ、きっと。^^

 

★ 「time」に関しては、続きになっています。

[1] 「The time」 と 「Time」 の違い。
[2]  ニュアンスの違う時刻の聞き方。
[3] 「今回は違うのよ。」
[4] 「next time」 と 「the next time」。
[5] 「every time」の2つの意味。
[6]  皇太子も時間切れ。 ( ↑ この記事です。)
[7]  数えられる「時間」。

 

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